奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

はじめての奈良クラブ(注目選手・戦術・鈴鹿戦展望):3年連続全試合観戦のサポーターが教えます(072)

1.はじめに

鈴鹿戦ポイントゲッターズ戦(22.10.23)直前の入門記事です。
 
2022年秋のロートフィールド奈良は、初観戦の方ばかり。
というのも、お客さんの数が、春先の10倍以上になってます。
9割の「あんまり知らない人」向けに
「サッカーそのもの」のガイドを書きました。
 
全試合を現地観戦してるわけじゃありませんが(タイトルは釣りです)
年に6〜7回くらいホームゲームを見に行って
中継を見れる分は全部観てます(年30試合+α、過去3シーズン)
 
自称、そこそこ詳しいサポーターです。
去年書いたプロフィール→

 

2.奈良クラブの注目選手 

攻撃のキーマン(浅川、森俊介)、守備のキーマン(伊勢、アルナウ)を二人ずつ+α。
 

2−1.浅川隼人(#29) 得点王へまっしぐら

FW(CF)、日本代表だと古橋亨梧、大迫勇也のポジション
J3熊本から移籍、27歳
 
現在、JFL得点王。
点を取る動き、敵をつり出す動きのどちらも上手い、
シュートもパスも上手くて何でもできる。サッカーIQが高い。
 
J3のチームでレギュラー格だったのを
「奈良クラブを昇格させて、奈良にサッカーを根付かせたい」と
JFL(4部相当)に移籍した、男気のある選手です。
(J3での成績:19年13点、20年11点、21年4点)
 
プレーを見る度に
「JFLでプレーしてはいけない選手」
「プレイヤーとして、もっと上を目指して欲しい」だと思う。
 
今年昇格して、一緒にJ3でプレーするのが
浅川にとっても奈良クラブにとっても最高のシナリオです。
 

2−2.森俊介(#18) サイド攻撃の核

FW(左WH)、日本代表だと三笘薫のポジション
J2新潟から移籍(2シーズン目)、28歳
 
左サイドでSBと一対一に→ドリブルで抜く→CFへラストパス
 
求められる役割はシンプル。「抜いてパスを出せ」です。
日本代表の三苫と、タスクがだいたい一緒。
 
奈良クラブは、キーパーからショートパスを繋いで
左前線の森俊介へ。そこから中にボールを運んでシュート…というのが
主な攻撃パターンです。
 

2−3.伊勢渉(#4) 敵のエースキラー

DF(2CBの右側)、日本代表だと富安健洋のポジション
J3八戸から移籍、26歳
 
185cm、85kg。GK以外の選手では、一番でかい&ごつい。
 
相手のエースストライカーとマッチアップすることが多い。
相手の大型FWとやりあう姿は迫力満点。
鈴鹿ポイントゲッターズだと、39ヴィニシウス選手(184cm、82kg)かな。
 
パワー系のCBに珍しく、スピードがあるので
スペースを作る系、オフサイド破り系のFWにも対応出来ますし
相手のロングカウンターにも追いついてピンチを逃れる(前のスペースを埋める)
のもできます。
 

2−4.アルナウ・リエラ・ロドリゲス(#31) スケールの大きい守護神

GK、日本代表だとシュミット・ダニエルか権田修一のポジション
CPサンクリストバル(スペイン3部)から移籍、24歳
 
190cm、85kg。体がでかいし、ボールへの反応もいい。
この二つは、JFLではトップクラス。
枠内へのシュートにもビッグセーブを連発します。
 
あと、フィード(ロングボールを蹴ること)が距離が出て、コントロールもいい。
キーパーからのロングパスがハーフラインを超えて、一気にチャンスに。
 
アルナウ加入で、ロングフィード攻撃ができるようになり、
ショートパス以外の選択肢がふえました。
風上で相手がハイプレスのときはロングフィードが効きます。
 
こういうの、じゃんけんのグーチョキパーみたいに、
手札がないと勝てない・カモられる相手があります。
苦手戦術が一つ消えるのは、大きい。
 

2−5.森田凛(#14) 天才ゲームメーカー

ボランチ(CBとMFの中間)、日本代表だと柴崎岳のポジション
J2徳島から移籍(レンタル:2シーズン目)、20歳
 
軽い故障で欠場中。出れるか分からないけど、チームの大黒柱です。
うちの監督は無理はさせない方針。
(故障したらちゃんと休ませて、別の選手を使います)
 
ピッチの中盤でボールをもらい、前線にキラーパスを通す。
「縦パス」が通ったら、森田凛か寺村浩平のどっちかなので
試合を見れば一目で分かります。
 
また、ボールを取られた後の最初のプレスが厳しく
 
取られた→取り返した→チャンス継続
 
というのを見れます。
(「ゲーゲンプレス」というらしい:「さよなら私のクラマー」情報)
 

2−6.他の選手は?

さっき紹介した選手+3〜4人くらい、J3でレギュラーになれそうな選手がいて
他は3部でベンチ入り〜スタメンゲットの間くらい。
 
全選手誉めると誉めた意味がない(誰も印象に残らない)ので
適当に間引きました。個人的には、片山滋永と金子優希が好きです。
 
気になる選手とか好きなポジションがあれば、
コメント欄かTwitter経由で教えてください。どっかで説明します。
 
 

3.戦術&クラブ&リーグ

3−1.ポジショナルプレー

「エコノメソッド」という戦術(指導法)です。
普通に生活してるとみない戦術だろうし、検索しても情報が出てきません。
J2新潟のネット記事か岡田武史さんの著書を見てください。
やること・やらないことがはっきりしてます。
 
○正しい立ち位置をとる いわゆる「ポジショナルプレー」
○状況の認知と判断を正確に行う 技術習得より「動き方」を優先
○ボールを持って、攻撃時間を増やす/守備の時間を減らす
○「崩し方」を組織的に習得
○ショートパスで、GKからFWまで繋ぐ
○CB→SB→WHと繋いで、横から攻める
 

3−2.エコノメソッドで強くなった

それほど強くなかった(8位→14位→13位→10位→今年)上に
お金がない(少し前、経営破綻の可能性があった)ので、知恵を絞って強化してます。
 
「誰が見てもすごい選手」は取れないので
「見えない能力(認知・判断・実行)」に優れた選手を集めてます。
 
「高速カウンター」は基本やらないですし、GKもDFも、あまり蹴らない。
ボールを取る→縦パス→高速カウンター、
CB→FWに縦パス→頑張ってキープしてラストパス、
 
みたいな「知ってるサッカー」とはかなり違います。
 
J1の浦和レッズと同じ戦術ですが、選手のレベル(特に前線の崩し方)が違うので
事実上、別ものになってます。
 

3−3.JFLって何?

日本サッカー界で4部相当のリーグです。
もうちょっと頑張れば、J3(3部)に昇格できます。
 
J1→J2→J3→JFL(ココ)。
 
Honda F.C.が超強くて、奈良クラブは二番手集団。
FCマルヤス岡崎、ヴェルスパ大分、FC大阪、ラインメール青森、東京武蔵野FC、
この辺が二番手集団かな。どこも強かった。来年やりたくない。
 

3−4.4部なんてレベルが低い

JFLを「4部だけどレベルが高い」という話を
JFLのクラブのファンからたまに聞きますが、8割引くらいで聞いてます。
 
奈良クラブの試合でも、J3級・J2級のプレーは毎試合見れますし、
反対にどうしようもないプレーもたまに見ます。
(CKでマークを間違える、キーパーがほぼ素人とかそういうの)
 
いいところに注目すれば「レベルが高い」
凡ミス・うっかりプレーに注目すれば「やっぱり4部」
同じもののどこを見るか、です。
 
J2よりはレベルが落ちるし、大学の強豪と同じくらいだと感じます。
 

3−5.見所は多い

僕は普段J 1を見てますが、JFLの奈良クラブの試合を見て
「来るんじゃなかった」「時間の無駄だ」ってのはあまりないです。
見所は絶対にありますし、ハイキングがてらロートFに来れば気持ちいいです。
 
「生でサッカーを見る」というのは楽しいです。
中継に映らない部分も見えますし、
監督の指示、拍手、審判に文句を言ってイエローをもらう姿も
よく見えます(カードをもらうのはやめて)。
 
生でサッカー観戦が出来る、それも生活圏内で。
一度スタジアムに足を運べば、ありがたさが分かると思います。
 
「プロのスポーツクラブがある町」
 
ほとんどありませんよ。
ちゃんと育てないと、どこかへ逃げていくし。
 

4.鈴鹿ポイントゲッターズ戦の展望

4−1.前半戦は勝利

後半戦はどうなる?の前に、前半戦の話を。
22.7.2のアウェーでは、4-0で奈良クラブが勝利しました。
 
奈良新聞試合サマリー
 
クラブ公式(監督のコメントに注目)
 
 
・奈良クラブの方が、フィジカルがだいぶ強い
・監督も「場面によっては強くいけ」と指示をだす
・この試合は、強めにコンタクトをしてて、かつファールを取られなかった
 
という理由で、一方的な内容になりました。
 
ただし、あっちのクラブが混乱してた時期(今季のJ3昇格ができなくなった直後)です。
点差(4−0)ほどの差はなかったと思います。
 

4−2.カズの出場は?

三浦知良選手の説明は入らないでしょう。
元日本代表のエース、J2横浜FCから期限付き移籍中です。
 
カズは、今季13試合の出場(全試合の半分くらい)。
現在は途中出場が中心です(5月に故障した影響です)。
 
直近5試合では
89分→76分→87分→88分→81分
 
に登場。ラスト10分くらいです。
そろそろ先発復帰?というニュースもあるので、当日まで分かりません。
 

4−3.試合の展望

奈良クラブの試合しか見てないので、
最近の鈴鹿ポイントゲッターズのことはよく分かりません。
(展望する意味がないですね、すいません)
 
選手が緊張するとか審判がおかしいとか都並が前半にレッドカードをもらうとか
よほど変なことがなければ、勝てるでしょう。
 
 

5.おまけ

5−1.スタジアムで応援したい

(最初に、お約束です)声を出しての応援はNGです。
チャント(局面ごと、選手ごとのテーマソングみたいなの)も
今はやってません。手拍子かハリセンです。
 
気になったらファン、スタジアムに来たらサポーターです。
点が入れば拍手する、それだけで十分。
 
本格的に応援するなら「背番号入りユニフォーム+タオル(※両方)」です。
 
マフラー、ユニフォームタイプの青いシャツ(当日発売予定)のどちらかがあれば
十分です。最初に頑張るのもいいですが、
次もその次も応援に来てもらえる方が嬉しいです。
 

5−2.間違いだらけの記事を書きやがって

コメント欄かTwitterで、間違ってる場所を教えてください。
 
この記事を書くだけで、僕の限界を超えてます。
指摘していただけるのは嬉しいのですが、
あんまり怒られると今後記事を書かなくなるので、
ぜひ、ご自身の媒体で「自分なりの選手紹介・戦術紹介」記事を書いてください。
 

5−3.最後に

 
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当日、ロートフィールド奈良でお会いしましょう。
お天気になりますように!

 

続編→

www.naraclub.net