奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

FC琉球戦プレビュー(2023年第6節/アウェー):新戦術への転換は茨の道(087)

 

プレビュー

琉球サポーターの試合レビュー。どこよりも詳しい。

最近の試合内容がよくないので、辛めです(ここに書いてるより、琉球は強い)

 

理想を追った代償。貫いたスタイルで連敗【J3 第5節】FC琉球 vs FC岐阜 - ぺっぷブログ

福島の琉球対策と露呈した弱点【J3 第4節】FC琉球 vs 福島ユナイテッドFC - ぺっぷブログ

収穫と課題。圧縮と開放。【J3 第3節】FC琉球 vs FC今治 - ぺっぷブログ

 

FC琉球は、初顔合わせな上に、メンバーが安定しません。

メンバー発表後に「誰が何をできるのか」を調べるのがお勧めです。

(ほとんどの人は、20森田凛以外、誰も知らないと思う。)

 

基本情報

FC琉球はJ2から降格、J3は5年ぶり。監督が変わった。(赤字部分修正:23.4.8修正)

奈良クラブはJFLから昇格、J3は初めて。監督は続投。

どっちもJ3初年度。5試合分データが取れたので十分?

 

コンディション

芝の状態は良さそう

前日に小雨、当日は晴れ。

気温18度くらい。

奈良クラブは今期初のナイター

 

基本戦術は同じ

「はず」

両監督の指導法が同じ系統(倉貫監督は徳島時代のもの)です。

攻撃が433、ポジショナルプレーでパスサッカー指向。ビルドアップ主体

守備が442、即時奪回がメイン、ポジトラはショートカウンターが主体

 

琉球で気がついた要素

(チーム問わず、攻撃が全般よくわかりません。ごめんなさい)

前線の攻撃のアイデアが豊富。たぶん止まらない。

見た範囲では8清武は賢い、9野田は力が抜けてる

ボールが前線にこないので、一列目がよくわからない

 

メンバーが固まってない。

全体的に若い選手が多い。

代表クラス・外国人のストライカーは故障中?

キーパーは併用なの?

 

選手

20森田凛 ダブルボランチの守備寄り。ビルドアップ時に下りてくる。

昨年でいうと、可児のタスクが6割、森田凛のタスクが4割。

(CBのヘルプを出来るのが森田凛しかいない)

 

41鍵山慶司 

ダブルボランチの一角、ゲームメイクを担当?

昔の「トップ下」をコンバートしたようなプレースタイル。

 

去年までおこしやす京都AC(関西リーグ1部)に所属。青森山田卒。

活躍してくれると嬉しい。

 

対策(ハイプレス)

ビルドアップに圧力をかけて、どっかでボールを取る(後述)。

最初20分の3トップの動き・運動量がカギ。

 

左ウィングは絶対に16西田。CBへのプレス要員はIH・10宗太朗と二人で。

完全な潰れ役。60分まで全力で。

 

CFは29浅川の方がいいかも。規制のかけ方がうまい。

 

右ウィングは、39嫁阪か、ファンなので7桑島。

強いプレスをかけなくても、適切な場所に立てば自然にラインが下がっていく。

ボールを取った後のクロスを頑張る。

 

19酒井達磨をプレスで消耗させるのはもったいない。投入で、DFラインが十分下がってから。

 

琉球CBの人選に注目。森3・4牟田のコンビなら守備力は高い。ビルドアップ能力はそれなり。

岐阜戦のコンビは経験値が足りない。どっちかが出場すれば、攻守ともカモれる。

 

他にも、出場経験が少ないor大卒すぐの選手がいる。だれとマッチアップするかに注目。

 

対策(攻撃)

ハーフライン前後で回収してのショートカウンターが基本。

相手SBを2人で囲ってボールを取るイメージ。

 

前の2〜3枚で決める準備を。

敵陣でファールで止められるケースが増える。セットプレーも頑張る。

琉球はライン間の距離がおかしい。17可児の出番。サイド以外でもボールを回せる。

 

対策(守備)

琉球にボールを持たせても、エリアが取れない。あっちに渡して途中で奪う方が楽

とにかくハイライン。琉球の裏抜けはない。ちなみに開幕戦はオフサイド0

(そんなんあるのか?)

 

中盤・DFラインでデュエルするとたぶん負ける(個々の能力が高い)

琉球の”アタッキングサードに侵入した以降の破壊力”が怖い。8番がうっとおしい。

 

GKは31アルナウが出れたらアルナウ。それか15岡田。

GKからロングボールを入れれば、こっちの陣内に戻ってこないかも。

 

マッチプレビューは以上です。

間違ってるところは教えてください。

 

この後は思い出話です(本当に書きたかったこと)。

 

FC琉球の”見覚えのある失敗”

分析用に動画を見てたら、懐かしく…じゃない、過去の苦しみを思い出した。

 

いつもは1試合をぼーっと見るだけですが、

今週は3試合(岐阜戦、福島戦、今治戦)。せっかくなので記事にしています。

CB(3番と22番たぶん)は、保持出来ない、ビビってるのかどっちか両方か
森田凛がいてよかった。でもあと1人森田凛がいないと攻撃が死ぬ
周囲のパスコースの指示はそれでいいの?
あっちはもうプレッシャーをかけないよ。ラインは下がったまま?

それでもビルドアップ。変える気はないか

「それ以前に、できるメンバーなのかこれ」

FC琉球は、負けながら最低3ヶ月我慢してレベルアップするか、

夏にいいCBを入れるか、戦術か監督のどちらか・両方を変えるか。

真面目に応援してる人は、頭を抱えてると思う。

 

1週間じゃ直らないので、FC岐阜と同じ戦術でいい

「DFにプレッシャーをかけて、苦し紛れのパスを拾って速攻」

 

いつもされてることの逆だ。

 

他クラブ(FC琉球)に口出しした理由

「まったくうまくいかないビルドアップ」が

2年前の奈良クラブそっくりで、色々思い出したから。

(FC琉球の直近3試合:岐阜、福島、今治)

 

戦術転換は、うまくいくまで大変だ。

 

以下の動画は、FC琉球vsFC岐阜(第5節)、後半最初の15分(45-60分)と

併せて見ると効果的です。

前半10分(クリックすると該当箇所から再生されます)

青が奈良クラブです。

 

2021年ソニー仙台FC戦(前からくるチーム)。

 

DFラインにプレッシャーをかけられてCBがパスを出せず。

ラインがどんどん下がり、苦し紛れのパスは取られてショートカウンター。

この年はいっぱい見た。この形。

前半13分。青が奈良クラブです。

 

2021年ヴェルスパ大分戦(前からくるチーム:この年優勝)。

 

ビルドアップの失敗シーン。

というか、この試合はもっとタチが悪い。

最初からビルドアップをやってない。

 

まだ4試合目。やって失敗しろよ。何点取られてもいいから。

チームの基本戦術だろ、ボール保持とビルドアップは。

 

2021年の奈良クラブ

林(前)監督からフリアン監督に交代し、選手を8割入れ替え。

パスサッカー、ビルドアップ&ショートカウンターに切り替えてる最中です。

(戦術の変更)

前監督 ハードワークでボールを奪還、縦に入れて走るサッカー

新監督 コロナでスペインから来日できない(冗談ではない)

開幕戦を勝ったあと6連敗。連敗期間の2試合を紹介してます。

 

ヴェルスパ大分戦(ビルドアップしなかった試合)は、

応援し始めて歴代ワーストの試合。

現地にいたので、よく覚えてます。

当時のブログ記事。いま読み直しても、悲しくなる。

こういう思いは、どのクラブのサポーターにも、してもらいたくない。

 

信頼関係が命

2年前、奈良のサポーターは相当我慢しました。

どこを目指してるんだ、本当に強くなるのかこれでと

サポーター間でずっと話してました。

 

結局、機能するまで3ヶ月くらいかかりました。

あとから思えば、予想よりずっと早かった。

 

後半戦からはどの相手にも互角に戦えるようになり、翌年はJFL優勝。

そしてJ3に昇格しました。

奈良クラブ社長(新戦術を導入、新監督を招聘)が、

ヴェルスパ大分戦の試合後にツイートしたものです。

(赤字部分修正:23.4.8)

 

もし当時(2年前)にタイムスリップしてきたら、

当時の自分にこう言うと思う。

 

「しばらく我慢しよう。必ず強くなるから」

 

昇格が絶対条件なら

FC琉球は”J2昇格”が絶対条件だろうから

直近2~3試合の内容が続けば、風当たりが相当強くなりそうです。

・なにがあってもビルドアップで行く、と決める

・2CBはボールを持てる奴にする

・うしろ2列(に限らないけど)の立ち位置を覚える

・試合でやらないと上達しない

・どんだけ失敗してもやり続ける

成果が出るまで時間がかかりそうなら

(サポーター、スポンサーに何度も説明して)一緒に頑張るしかないですし

クラブと関係先すべてとの信頼関係がカギになります。

 

人気チームは、いろいろ大変そう。

 

おまけ:2023奈良クラブ・現在のビルドアップ陣

FC今治戦、前半最初の10分間、今治のハイプレスを適当にかわしてます。

今治側の問題(プレスの完成度がいまいち)はおいといて、

ビルドアップ能力は十分だと思う。ボールの保持と運び出しはできてる。

左CB・5鈴木大誠(起点)

※ポジションは2023年第5節・今治戦のスタメン時

 

奈良クラブのビルドアップの起点。参考にするならこの選手。

松本山雅とFC今治はプレスがきつかったので、みるならその2試合。

2020年にJ2琉球で21試合出場。古巣対決だ。(赤字部分修正:23.4.8)

 

ボール保持力(特にプレッシャーがかかったときの引きつけ方・耐性)が◎、

この役目は、FWを引きつけるのが仕事。でもロストすると失点する。

度胸が命。技術はもちろんだけど、とにかく度胸。

 

あと、パサー側のポジショニングとパス技術が○です。

出しどころがないなら自分で作る。FC琉球のCBは、できてない。

右CB・4伊勢渉

33寺村へのパスも、基本的に4伊勢の仕事。

プレッシャーがかかりそうな局面では、5鈴木大誠に回します。

 

ボール保持力とパス能力が多少落ちて、ほかは5鈴木大誠と一緒くらい。

Vo・8堀内颯人

うちはSBが出口になるので、Voはあまりボールに触らない。

位置取りがうまく、おそらく動かないのが仕事。

 

パスコースがないときは適当に作ります。たまにCBの間に下りてきます。

CBでレギュラーになってた年もあって、3CBの真ん中っぽく動けます。

左SB・11加藤徹也

1:1が◎、ボール保持が○。前向きのパスがあまりうまくない。

10山本宗太朗に渡すか。最近はドリブルで上がってます。

右SB・33寺村浩平(中間ゴール)

CB時代からプレッシャー回避がうまい(昨シーズンはCB)

パス能力は後5枚で最高。ゲームメイクできる、ボランチタイプのSB。

 

最後は、33寺村からライン際を29浅川隼人に渡すか、

サイドチェンジして11加藤徹也・16西田惠に渡すか。

 

とにかく、MFまで渡したら、ミッション達成です。

 

まとめ

左SBの加藤徹也は、2年前から不動のレギュラーです。

たった2年で”J3で通用するレベル”になったのは、本人が本当に頑張ったと思います。

別人ですよ。さっきの動画とは。

 

さあ、明日のFC琉球戦。

2−1で勝って、沖縄を満喫して帰ってこよう。