完勝です
失点こそありましたが、あくまで個人技。決定機も複数作って、決めるべき人が点を取り、逆転勝ち。今季3勝目は完勝です。
失点
11藤岡から17田口にパスが通り独走、そのままシュート。こういう失点は年に何度もあるし別に構わない。改善できるとしたらキーパーの対応。
空中戦で相手21青木が勝利。相手11田口がボールを回収
こういうパスがくる、パスをFWが納めるというレアケースに備えてたら、他のプレーができない
ここでクイズです。ボールを納めた「以外」の選手は、その後どういうプレーをしたでしょう。速攻で、FWにボールが通った場面です。少し考えてから、動画をもう一度ごらん下さい。
答えは「誰も走ってない」「一人で点を取った」です。
助けてあげようよ…11がサポートしてたら大チャンスになってたよ。
攻撃側は1人しかいません。時間をかせぐ(=相手はバックパス)、打たせる(=端に追い出してシュートコースを消す)、ボールを取る(=頑張って囲む)あたりが選択肢です。普通はシュートまでいかないし、打たせない。
キーパーはもっと前に出て、1:1で勝負して欲しかった。キーパーが目の前にいるのとだいぶ先にいるので、弾く確率が違いますよね。この位置だともし打たれたら高確率で失点する。
相手にサポートがないので、シュートを触ったら勝ち。こぼれ球は100%回収できる。
なんで遠巻きに眺めてるんだ、仲間だろ(見ててイライラしてた)。
もう一度どうぞ。
得点(1点目)
(田村亮介)
下川(陽太)がボールを持てば、あの辺りにボールが来るだろうというのは分かっていたので、「待っていたら来るやろうな」ぐらいしか考えていませんでした。 (利き足ではない)左足でしたが、うまく合いました。
【公式】奈良vs岐阜の選手コメント(明治安田J3リーグ第14節:2024年5月18日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
下川から直接のパスは来なかったけど、パスっぽいのが来て点を取った。
下川が中にクロスを入れる段階でも、パスが通ってました。
相手のクリアがむっちゃうまい
ワンバウンドのボールを綺麗に決めた。田村は1:1突破とシュートがうまい。スピードタイプじゃないサイドアタッカー?
もう一度どうぞ。
ここからはもう一人の主役、パトリックを誉めます。
下川が蹴る瞬間、赤のコースを走って、DFの裏を狙います。ラインが高いので裏抜けができそう。ボールが来なくてもラインを下げられるので、次のプレーに効いてくる。
赤い矢印の長さを覚えておいてください。この間を通ります(DF間の距離が離れてる)
最終的にこの長さになります。外の選手が釣られました。ボール・パトリックを両方見れるのはこの選手しかいないからです。そうすると外にスペースができて、田村が自由に動けます。
ゴールと田村の間にいるのは、この選手しかいない。
間に合いませんでした。選手の配置の問題のように思える。
スペースに走って相手を動かしてスペースを作る。簡単なプレーに見えますが、ボックス内でこの仕事をできる人はJ3にはあまりいません。今年のファンは、毎試合こういうレベルのプレーが見れてラッキーです!
もう一度どうぞ。
得点(2点目)
違和感だらけの得点シーン。何度も見直してようやく解決しました。「対応できない人だったから対応できなかった」です。
ボールをGK岡田慎司に戻して、この位置からロングフィード。
15パトリックが空中戦に勝利。今日は2点ともパトリックの得点でいいじゃないか。
31岡田優希が回収。岐阜のラインが高く、敵陣にいるのはCBが2人、SBが2人。
必要な知識は2つ。CBは大きくて1:1でちゃんと守れるけど、足が遅いから間に合わない。SBは足が速いから追いつくけど、1:1対応か足下の技術か状況判断のどれかが怪しい。海外のトップレベル以外はこの通りです。
岡田優希に追いついて、ゴールとの間に戻れたのは、やはりSBの二人。岡田は1:1勝負をかけるとドリブルで抜かれるので、とにかく時間稼ぎです。
一人が田村に釣られ、もう一人が岡田優希の切り返しで抜かれました(色々省略)。二人とも対応がなんかおかしいので、動画を見ながら自分で考えてください。
一見すると3:1に見えるけど、一人ずつ料理して実質フリーでシュート。残りは障害物です。能力が相当高くないと、こういうことはできない。
シュートコースをよく見たら、SB(×2)とCBの間を通してます。
「守れる人が戻ってない」 速攻で相手DFを簡単に抜けるのは、だいたい同じ理由です。
パトリックのヘディング、田村のおとりラン、岡田のシュートの選択。全員能力が高いし、状況判断もスペースの使い方も上手い。大変クレバーな一点です。もう一度どうぞ。
感想
パトリックを1試合20分しか使わないのはもったいない。
掘内のSB起用。スピードとクロス以外は◎。本当にどこでもできる選手だ。
こぼれ球ダッシュ、競り合いは完勝。空中戦は合格点。次からもこれで行こう。
セットプレーオフェンスで、澤田がフリーで2回ヘディングを打った。セットプレーで点を取るのももうすぐだ。セットプレーはディフェンスもよかった。
FC岐阜には、超うまい選手がたくさん。めんどうなのが中盤の2人(21青木、10庄司)。こういうときスペースをなくして、プレー出来なくするのが一番。そのためのハイライン。うまくいって、二人とも機能しないまま終わった。
ハイプレスをかけなかったのは、エース(11藤岡)が故障明けだったからだろうか(早めに交代しました)
中島賢星・J通算200試合出場
賢星は奈良クラブらしい、いい選手です。これからも期待しています。コメントがとてもよかった。
泥臭く戦ったチームが勝った。その一言です。
リンク集
FC岐阜 監督・選手コメント
https://www.fc-gifu.com/match_results/202414
(24.5.22追加)