奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

”CB問題”は掘内が答え?終盤に追いついて3試合連続ドロー(アウェー・FC岐阜戦)(2024年第21節)(24.7.13)(156)

フォーメーション

注目はCB。掘内が入りました。掘内はボール保持、ビルドアップはCBとしては◎だし、1:1守備もハイボール処理も平均以上にいけます。高さはそれなり(179cm)です。そもそもフィジカルで勝負してないので目立ちませんが、CBとしてフィジカルもそこそこです。

 

掘内を入れればCB問題は解決するだろうけど、中盤で使う方が輝く選手だと思います。あくまで他の選手との兼ね合いです。

 

14賢星がアンカー、25神垣が右IH。25神垣はあとで説明します。

岐阜はピンク(3つ)が主力(大物)の故障、青(2つ)が累積出場停止です。前の4枚が優秀なのでわかり辛いのですが、攻撃力が半減しています。パスサッカーなのにフィードの供給源が5つ消えてて、自分が監督なら頭を抱えてると思います。

 

CBはレギュラー(川上)が故障してるので、3番手か4番手のCBが出てきてます。神垣の決勝ゴールの場面は、39に代わって本職アンカーの選手に変わってます。CBとしての対応が怪しいです。

 

キーパーからFWへのロングボールは、17田口が左サイドに流れてターゲットに。鈴木大誠が完勝でした。岐阜戦でこういうのは記憶にないので、キーパーのキック力・コントロールの問題だと思います。キーパーは開幕時の3番手、リーグ戦は2試合目の出場です。

 

調べれば調べるほど相手チームが酷い状態だったので、引き分けに持ち込んだけど喜べない(対戦競技なので仕方ない)。

得点シーン(岐阜)

ゴール正面に17田口(10ゴール:チーム得点王)、CB2人で見て、生駒の裏に11、8、6どれかが走ってきてサイドを崩し、空いたスペースから中央にクロスを上げます。17田口が機能してなかったので、ゴール正面に侵入した、逆サイドの選手がシュートを決めました。

 

岐阜は攻守とも使うサイドに圧縮します。狭いスペースでも上手に繋いでました。ビッグクラブらしい、選手の質の高さを感じます

 

ゴールシーンです。生駒(の周囲)をどう崩しているかに注目してください。

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22生駒(最初のパスに反応)が食いつく→6北が裏に侵入…のあと、43田村が6北のマークを引き継いで、11藤岡のマークを25神垣がやっていれば、決定機にはなっていなかった。このリプレーを見る限り、守備が人についてる。うちはゾーンディフェンスだ。

 

失点シーン以降、同じ形での崩され方はありませんでした。逆のサイドに誘導したのか、こちらがボールを持って、攻撃させなかったのか、よく分かりません。

 

ここまでが戦術的な話(守備の連携)です。もう一つ、気付いたことがあります。マークした箇所(マッチアップ)を順にご覧ください。途中でゴール動画を見てもらいます。

岐阜38:右SH(442、2列目の左端)が、ゴールを決めた選手。奈良31岡田優希は、左WG(4123:3トップの左)。トイメン(正面に立ってる選手:お互いにマークする可能性が高い)です。

 

岐阜38は(サイドを圧縮しているので)、サイド扱いですが立ってる場所はゴール正面に近い。

全体の陣形を見ると、奈良クラブは、ボール周り、相手が立ってるあたりに人を割いてます。問題ない

岡田優希は「ボール・マーク相手が両方見える」&「マーク相手とゴールの間」が、守備の基本ポジションを守ってるのでヨシ!

 

この先、赤丸内の二人にご注目ください。

二人のいた場所を思い出しながら、動画をどうぞ。念のため2回貼ります

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一言でいうと岡田優希のうっかりミスです。この瞬間、ボールだけを見て、マーク先を見失ってる。で

大誠がクリアした瞬間、ボックス内でフリーの選手が誕生。

相手選手のボレーシュートがうまかった&運が悪かった(クリアボールがここに飛んできた)

 

全くフォローになりませんが、岡田優希はいつもこんな感じです。「失点の最大の原因が岡田優希の守備」なケース、覚えてるだけで3~4点あります。

ボックスに侵入しそうな選手は相手38しかいません。優先度は高いです。

 

守備が苦手な選手に、苦手な守備をさせるのは不毛です。守備は守備が得意な選手に任せて、岡田優希には得意な攻撃をしてもらう方がチームのためです。

 

上の図なら、近い位置(1に下川、2に國武がいます)の選手「が」岡田に声をかけて、マークを代われました。ボックスに侵入した段階なら、CB掘内もマークを代われます。1:1守備ができない選手にバイタルでマンマークさせちゃだめ。

 

こぼれ球が原因で失点した「直接の理由」は、掘内の反応が遅れたのが原因です。大誠がクリアすると、ボックス内で対応できるのは、掘内(不慣れ)と下川の二人。声を出して、危ないのは全部下川が処理するくらいで丁度いい。

 

一言でいえば、「中」の連携に関しては「センターバックを掘内で応急処置したら、別の連携に失敗した」です。動画をもう一度どうぞ。

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得点シーン(奈良)

↑この1枚を書くのにすごい時間がかかった

 

22(左SB)がゴール幅くらいまで来てます。6(アンカー)の担当エリアが広大なんだけど、どうも自分とボールの間しか見てないようで、25神垣の位置をあまり確認していません。担当エリアが広い時って、相手選手の人数も少ない&ボールがあまり飛んでこない場所なので、位置関係の把握ができれば大事故にはなりません。

 

岐阜はサイド圧縮です。最終ラインは4バックのまま、ボールサイドにずれます。想像ですが、18(右SB:不動のレギュラーが出場停止中)に不安があるので、普段よりもう一人、人数をかけたんだと思います。パスする人をマークすると、パスをもらう人のマークが減ります。あとは、クロス攻撃警戒でそちらに人数をかけ、逆サイド(クロスを出す選手)にはプレッシャーをかけてません。

 

サイド圧縮はよく見ますが、CBが両方ともゴールより向こうにいるのは、あまり見ません。

 

25神垣はフリーで動ける場面がたくさんあった。相手6は、岐阜のアンカーでいうと序列が3番目くらいで、守備より攻撃を期待されて起用されているのかもしれません。神垣にパス→そこを起点に15パトか43田村へ、というシーンが多かった。25神垣、43田村の「ボールをくれ」のジェスチャー、何度も見ました。前半から、神垣起点・神垣フィニッシャーでチャンスがありました。

 

左サイドから攻める→逆サイドの神垣が起点、というのは、31岡田優希の能力ありき+担当DF(右SB)が控えなのが理由でしょう。。43田村が右サイドを蹂躙していれば、逆サイド(左サイド)の20國武が25神垣の役割を担っていたでしょう。岡田がストロングだったので、そのまま続けました。

 

もう一つ。嫁阪が外れた理由は「起点になる選手」を2人並べても仕方がない、と解釈しました。右サイドで仕留める場合、嫁阪は受けてラストパスを出す選手で、神垣と目的が重なります。

 

神垣のゴールシーンはこちら

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縦に入れる→岡田優希がすぐにクロス→走り込んだ4人が決める。前日練習でずっとやってたのでしょう。岡田が空いてアーリークロス、みんなが入ってくる想定で。今シーズン、この形をあまり使ってませんから。

 

25神垣はマークがおかしかった気がします。岐阜DFは、神垣の前でジャンプしないとクリアできない。マークしてた人は後ろに立ってないか。マークすべき選手は、6の代わりにはいったアンカーです。

 

7桑島もすごくいいタイミングで走ってきてます。もしガッキーがミスしても、桑島が決めていたと思います。桑島はキーパーとのいい競り合い(ファールになった)もありました。もう一度どうぞ。

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だいたい戻りました

直近2試合(鳥取戦、YS横浜戦)の前の状態にだいたい戻りました。試合後との推移が分かるスタッツを紹介します。慣れてないと解釈しようがないと思いますので、どこかのタイミングで見方の解説をします。

sporteria.jp

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最終ラインの高さは、CB(特に大誠じゃない方)のヒートマップで分かります。

 

CBからのミドルパスがきれいに決まるようになった理由はまだ分かりません。引き続き見ていきます。陣形は間延びするけどミドルパスが通るように配置を調整…だと思います。

 

試合の感想

シュート13本のうち失点後に11本。押し込んでいました。

 

43田村は「シュートの上手いゲームメーカー」アタッカーとして優秀だけど、中に入れて、周りを使った方が輝くと思う。ボールを触っていた方がいい(うちには少ないタイプ)。サイドからクロスを上げるときの連携(ターゲット選択=誰にパスを出すか)がよくない。出場時間が増えれば解決する?

 

43田村は守備が苦しい(立ち位置を間違える)ので、31岡田優希くらいの圧倒的な結果が欲しい。IH賢星だと右サイドの守備が辛い。15パトリック・31岡田・43田村の3トップが連動してプレスをかけるのは無理だと思う。

 

39嫁阪の73分のイエロー、理由は「異議」です。岐阜選手が嫁阪に当ててタッチに出たのを、主審はスローイン、岐阜ボールと判定。その際、39嫁阪が審判に向かって何か言ってます。はっきりとは映ってませんが、ハンドを取られたと思って何か言ったんじゃないでしょうか。

 

岐阜側の話

FC岐阜には、これで3勝1分。相性の良い理由は、このチームはボールを競らないのと、おそらく立ち位置への意識が低い(初期設定・試合中の修正のどちらも)こと。下記リンク先に、競り合い・こぼれ球奪取の話は、選手コメントからも出てきます。

 

https://www.fc-gifu.com/match_results/202421

 

選手のレベルは、少なくとも前線4枚はうちよりずっといいです。岐阜側に故障者がたくさん出てる(見たい選手が3人いなかった)ので、全体だと一緒くらい?

 

センターバックのレギュラー級が2人欠場してるのと、ホームゲームで75分以降に失点し、白星を逃してます(3/24以来ホームゲーム勝ち星なし)。4番手のセンターバックを使って終盤に追いつかれる。他人事とは思えません。それにFC岐阜は監督が辞任し、いまだ暫定監督のままです(正式監督はいつ来るんだろう)。

 

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ふと思いついて、FC岐阜の公式メルマガ(550円/月)を購読しました。発表済みの情報が多く、プレビュー(中の自チームの分析)は面白いです。公式・商業媒体だなあという感想です。このレベルなら、番記者が一人いれば運営できます。

 

リンク集

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