奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

ファジアーノ岡山の戦術ブロガー・きじたまさんとお会いしました(159)

シティライトスタジアム(岡山)に行ってきました

大きな目的はないんですが、

・J3の中断期間

・JEF千葉のアウェーゲーム

・JRの割引きっぷで「岡山日帰り」をやってみたい

という理由で岡山へ。今日はサッカー編です。

(訪問日:24年8月10日、ファジアーノ岡山vsJEF千葉)

 

ファジアーノ岡山のホームスタジアム、シティライトスタジアムへ。岡山駅から歩いて20分ちょい、岡山大学の手前にあります。アクセスはJリーグでも最上級。

 

100年続くクラブのDNAのために。いいキャッチコピーです。「奈良一体」も20年くらい使い続けましょう。

試合前には両チームのビッグフラッグが。僕はJEF千葉の応援です。ユニフォームを着ていきました。

ゴール裏は解放せず、バックスタンドにサポーターが固まるパターン。ビジョンは小さめです。

0-0で見せ場の少ない試合でした。昇格プレーオフ圏内の対決らしい結果?サッカーらしい展開?

岩渕弘人のメヒカリ冷やし茶漬け。冷やし系のメニューは珍しい。(水の飲み過ぎで)から揚げが食べられなかったので助かりました。

 

きじたまさん

お会いしてきました。J2・ファジアーノ岡山のサポーター・戦術ブロガーの方です。

note.com

 

きじたまさんには、お昼から新スタジアムの大事な会合が、夜はホームゲーム(=私も見に行きました)があるなか、お時間を頂きました。生真面目な方でした。

 

たまに試合を見ると「本当にこれでいいのかなあ」と思うことが色々あって、きじたまさんを捕まえて、色々とお話を伺いました(CB併用、監督の方針、海外移籍、ビジャレアルとの提携など)。


ファジアーノ岡山は戦術ブロガーの層が厚く、何人かの記事を継続して読んでます。これはクラブ公認戦術分析講座?の影響が大きいそうです。気になる人は調べてください。

 

聞いた話から数日間考えたことをまとめます。考えたのはすべて私です。

 

プレーの話

ファジアーノ岡山は、「勝ち点を拾うための面白くないサッカーをするチーム」という印象です。たくさんの人に怒られそうな書き方ですが、予算内(それほど経営規模は大きくない)で最大の結果を得ようとするサッカーと、わくわくするサッカー(スターを集めて、個人能力の総和で押し切る)は違います。特に下部リーグでは、いい選手がすぐ引き抜かれるので、スターシステムで観客を沸かすのは困難です。

 

それにJ2上位3チームは岡山の3倍の人件費を使ってます。清水やFC横浜と戦ってストロングになる選手が何人取れるか。想像がつくでしょう。大宮相手に1:1で打開できる選手、奈良クラブに何人いますか。

 

奈良クラブも、昨年は「選手のレベルが低いなりの固いサッカー」をやって、6位でした。今年は積極的に補強しました。クロスの質もフィニッシュの質も高いし、スター選手もいるし、個の能力で互角以上の試合も多いです。どっちが面白いかというと今年の方だと思いますが、順位が順位(15位)なので誰も満足してないでしょう。


全てのパラメーターを同時に、劇的に上げることはできません。割切って勝ちに行くと、どうしても見てて面白くなくなっていくので…のあとは、ファジアーノの話に繋がります。


 あと、ファジアーノは「監督の途中解任なし」という珍しいクラブだそうです(計16シーズンで監督は5人)。優秀な監督を呼べる、じっくりチーム作りができる環境にあると思います。現監督は応急処置がうまいタイプで、どっちかというとリリーフ向きなので、利点になってるのか分かりません。「解任なし」も良し悪しなので、ファンがどう考えるか、でしょう。

 

クラブ経営

ファジアーノ岡山と奈良クラブは、共通点が多いと感じてます。なぜ誰も指摘しないのか不思議でしょうがないです。J3奈良と兼サポするならJ2岡山一択です(私はJEF千葉です)。それに、岡山は奈良から近い。

(現在までの歩み)
・市民球団(親会社なし)
・地方クラブ
・リーグ中位~上位(岡山:J2、奈良:J3)
・地元のアマチュアチームを母体に、地域リーグから上がってきた(08年JFL→09年J2)
・健全経営、安定成長路線
・プロスポーツ不毛の地

岡山が注目されてないのは「地方の中堅クラブで、J1昇格経験がない」「東京から遠い」というだけで、現在に至るまでのストーリーはとても面白いです。クラブに歴史あり。

 

奈良サポが見習うならファジアーノ岡山で、残念ですがジェフユナイテッド千葉ではありません。JEFは名門中の名門で、代表監督もチェアマンも輩出しています。それにビッグスポンサーがいます。

 

行政が立派なスタジアムを作ってくれたチームとか、メインスポンサーが金持ちで同じような選手を何人も獲ってるチームとかも、ああいうのは参考になりません。

(現在の課題)
・今年の昇格がマスト
・リーグ内で予算規模が中位(=自動昇格はかなり厳しい)
・新スタジアムが重点課題

奈良クラブはJ3参入2年目です。今後、うちがぶつかる壁に、今まさにぶつかっています。

 

ファジアーノ岡山はJ2で16シーズン目。経営をどれだけがんばっても、昇格するかはチーム成績がすべてです。予算なりに戦うと「独走」「自動昇格圏」は難しいし、無理しても上位勢の予算とはかけ離れてるし…というのは、どのチームも苦しんでいるところ。今年の補強も中規模だったので、たぶん予算内です。

 

あとは、新スタジアム。母体のないチームが行政を動かしてどう成長するか。岡山は創業者(現オーナー)が相当切れる人で、かつ若いので、5年、10年単位で勧めれば、落ち着くところに落ち着くと思います。木村さんで無理なら岡山では無理です。

 

新スタジアム関係の話は、↓の記事の後半に出てきます。

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まとめ

用事を作って、先輩ブロガーに話を聞きに行ってよかったです。戦術ブログの話をもっと聞く予定でしたが、チームの話だけで終わりました。また色々と教えてください。

 

奈良クラブは2年前までJFLにいたので、JFLのレイラック滋賀や高知ユナイテッドSCに親近感を抱く人が多いでしょう。ただ、J2昇格を目指すなら、J2のクラブを見て、次の展開を考える時期だと思います。

21:44発のぞみで日付の変わる前に帰宅。大阪から日帰りでいけました。

楽しい旅でした。年1くらいで来れるようにがんばります。