新監督就任
9月4日に中田一三新監督が就任されました。ようこそ、奈良クラブへ!
19年にJ2京都サンガを率い、プレーオフまであと少しまで躍進しました。今後も戦い方はほとんど変わりません。中田監督のやりたいサッカーと奈良クラブのプレーモデルがだいたい一緒。「合いそうな人」の中で一番良い人を呼んできました。期待しましょう。たぶん、ちょっと変わった人だと思います。
監督交代が遅くなりました。交代するならもっと前、チャンスは少なくとも3回ありました。
これも考えようで「中田一三さんに前々から打診をしていて」「この試合で負けたら監督交代、まで交渉が進んでいた」なら、奈良クラブとJ3の現状把握は出来ています。てこ入れ策も起用法も固まっています。初采配から期待できそうです。
19年中田サンガの分析
(うちは非営利サイトなので、色々引用します)
赤が同じ部分、青が違う部分です。大事なのは相対値(リーグ内順位)です。
同じ部分(赤)は、ボールを保持し、ゆっくり攻めて、クリアはせず繋ぐところ。守備は撤退が第一で、無理にインターセプトを狙わない。数字からはっきりしました。戦術は全く一緒です。中田監督。シーズン通算で保持率59%は、相当高い。
違う部分(青)は、奈良はクロス攻撃が多いのと、攻撃力があまり高くないのが理由です。
選手とフォーメーションが多少変わりますが、基本は一緒です。よく見つかりました、こういう監督。
19京都のプレーエリア。ディフェンシブサード(ゾーンA・自陣側)ではリスク回避が優先。ミドルゾーン(B)、アタッキングサード(C)でもショートパスで繋いでることが伺えます。完全に左右対称なのはすごいな。
こっちは2019年の京都サンガと2024年の奈良クラブのデータ比較です。解釈が難しい(リーグ・試合数が違う)と思いますが、リーグ内順位だけを比較すると、色々見えてきます。
2019年当時のサンガサポーターの分析
どちらも「難しい内容を分かりやすく説明してる」記事。予備知識がない人こそ読んでほしい。
不思議なことに、中田一三さんの指導力・采配を悪く言う人がいないんですよ。なぜ2024年まで空いてたのか。フロントとケンカをしたので呼びにくかったのかも知れません。
前監督について
「前だけを向いて」
スタジアムでたまに聞く言葉です。これは、残り12試合の段階で監督を引き受けてくれて、一緒に戦ってくれる中田一三監督のこと、それと残り12試合・残留のこと、この2つ「だけ」を考えると解釈してます。
昨年までの実績と今季の成績は、一度切り離して考えませんか。
今季、特にこの2ヶ月、修正が効かず、同じ失敗を繰り返すのを何度も見てきました。理由は色々ありますが、目標設定の誤り、長期政権の弊害の二つに集約されます。
「情」で切るのが遅れ、早ければ3日後に降格圏に落ちるところまで来ました。もう手遅れに近いのですよ。楽しいですか?18位のチームの応援、今月末の19位との直接対決。
前監督の最後の試合は、0-6の大敗でした。この敗戦で、奈良クラブは17位から18位に順位を落としました。「”今季26試合の”采配、起用」「現在の順位」に満足してるから前監督の続投を望んだ、という人はどれだけいるでしょう。
いまこそ「前だけを向いて」でしょう。中田監督、一緒に頑張りましょう。絶対残留しましょう。