奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

エース岡田優希の2ゴール!次はホームで残留目指す (アウェー・SC相模原戦)(2024年第36節)(24.11.10)(173)

まとめ

すごーく久しぶりの「奈良クラブらしい」サッカーで完勝。7/21以来の勝利。中田一三監督の初勝利です。いやー、長かった。

 

メンバーの入れ替え

大幅に変わっていて勘ぐりたくなりますが、怪我かコロナで出られない人が多く、やりくりした結果だと予想しています。「戦術」に左右される部分は、戦術ブロガーが思うよりずっとずっと小さい。

 

浜田 満 - サッカーってどうやったら勝てるねん。 どうやったら逃げ切れるねんと悩み続けること約4ヶ月。... | Facebook

3CB:

13都並:本来は右→左

22生駒:本来は右→中央

23小谷:本来は中央→右

(生駒・小谷の入れ替え)

22生駒・23小谷とも、プレッシャーがかかるとロスト・パスミスするタイプで、ビルドアップの起点に向いてない。8掘内か5鈴木が適任ですがどちらも故障(鈴木は未公表)。

 

22生駒の方がボールが持てるのと、いざとなったら自分でドリブルできるのに、中央に回しました。

 

23小谷が右SB/3CBの右に入るのは移籍後初です。攻撃時が4バックなので、右SBとして高い位置でボールを受けていました(見たことがない)。後半はクロスも入れてます。

 

左CBがいないので、右左両方できる13都並が左に。23年のJリーグ開幕戦も同じパターンでした。6寺島が故障、2飯田が信頼されてない、49下川はたぶん怪我。

GK:96マルク→1岡田(慎)

GK岡田慎司が、監督交代後初の出場。公式戦出場のないルーキーがベンチ入り。戦術上の理由でGKを変えるなら、正GKはベンチに入れます。体調不良でしょう。

CF 19松本→9酒井

たぶん戦術的な理由だと思います。今日はどうしても「繋ぐ」と。

19松本の体調不良説(20分しか動けない)説も、あえて唱えておきます。ラスト10分、GKからロングボールでクリアしてるのに、19松本を使わないのは不自然でしょう。

 

3バック・4バック可変

ややこしいんですが、守備と攻撃でフォーメーションが違います。攻守で3バックと4バックを併用するチームはあまり見ないような。

こっちは守備時。守備は22生駒、23小谷、13都並で行います。39瀬沼は大きくてごつい人。小谷がうまく抑えてて、相模原は39瀬沼へのロングボールはほとんど蹴りませんでした。

攻撃では、14賢星が(4バックの)CBの位置に入り、都並・小谷がSBの位置へ。矢印は陣形変更時の動き。けっこう時間がかかります。「14賢星は絶対に下りてくる」とボールの位置関係、あとは神垣のアドリブです。生駒小谷/生駒都並が最終ラインに残り、賢星がサポートに来る形もあります。

 

相模原は、3バックに3枚(CF39、シャドー11、22)でプレスをかける作戦です。WB(西田吉村)へのパスをカットするか、中盤へのパスミス(中島神垣)を回収。4バック+GK(5人)に3人でプレスをかけてもハマらない。

 

「343」前の3枚がプレスに来ると、2列目の「4」が自動的に前に出て、(奈良の)パスを受ける選手にプレスをかけます。この日は、想定したのと配置がずれてるので、2列目が前に出ると、こっちの選手へのパスコースができます。それを1岡田慎や22生駒がパス。

 

得点シーンは、相模原の3バックと2ボランチの間で起こりました。チーム全体が前に出たがる中で、6も27もどう動いていいか分からず、試合中ずっと楽しくなかったと思います。

 

得点シーン

得点(1-0)

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13都並がボールを持って攻撃に。8橋本はWB(うちだと西田・下川あたりのポジション)。むちゃくちゃ高い位置にいます。

中が同数(2:2)なので、クロス。アーリークロスは「DFラインを下げる」「陣形を崩す」のも目的で、点になればラッキーくらいの位置づけ。

43田村が上手に収めて

9酒井から40吉村へ

相手8橋本が高い位置にいるので、トイメンの40吉村ははフリーです。いいクロスを上げられそう

ライン間がきれいに空いてる。

(岡田優希)

チームとして完璧なビルドアップができて、最後は(吉村)弦と目が合って、絶対にここに来るというのが分かっていたので、最後まで冷静に決められたかなと思います。

【公式】相模原vs奈良の試合結果・データ(明治安田J3リーグ第36節:2024年11月10日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

合わせるのは難しいでしょうが、合わて打てれば入ります。奈良クラブらしい、丁寧につないでの一点。もう一度どうぞ。

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失点(1-1)

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相模原の攻撃。55田代→40長谷川

この試合の前半戦、3CBの右(28小笠原)をずっと狙ってて、逆に40は空けてます。というか左サイドを捨ててる。

43田村は、CB40とシャドー11のパスコースを切る位置にいます。パスコースを切る以外の動きはしません。

 

11はこのエリアで、ボールを繋ぐ仕事をしていました。あまり難易度が高くないタスク。ゴールから遠い場所にいてくれてよかった。

WB8、逆サイドのWB25は、基本的に空けてます。この試合、8橋本にロングボールが収まる場面を何回か見たでしょう。空けてるところに入れて収めた、という状態です。

40→25へ対角線上のロングフィード。これができるCBにJ3には5人もいない

ワンタッチで繋いできれいにシュート。これは仕方がないと思います。捨ててる(空けてる)人から捨ててる人にピンポイントで通りましたから。もう一度どうぞ。

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もう一つ。オフサイドだと思った人が多いでしょう。現場の空気感を感じる方法を一つ。

赤で囲ったのは都並。

都並は起き上がって、副審を見ています。他の選手も全員見てます。

 

微妙な判定の場合、選手は審判を見て、ジャッジの確認をします。この場合だと副審2。不利に判定された(オフサイドを取ってもらえなかった)側は、確認はしてますが抗議はしてません。許容範囲内の判定だったのでしょう。どうみてもおかしいミスジャッジなら、誰かが審判に詰め寄ってます。

 

得点(2-1)

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相模原は前半36分にプレスをやめ、後半開始から5バックに変えました(それまでは3バック、WBは高い位置)。フォーメーションは541か532。ボールがくると後ろの人が飛び出してくる、攻撃的な5バックです

13都並→25神垣→23小谷。今回もCBから繋いでます。

相手が532ならサイドは空くので、SBの選手は好きなときにクロスが打てます

この前後も「裏を狙ってラインを下げる」動きを繰り返してました。ここからのクロスで点が入るシチュエーションじゃないので(小谷のクロスだし:真ん中のCBは普通クロスを蹴らない)、ラインを下げる+ワンちゃんあれば、くらいの期待でしょう。

相手CB(55)のクリアミスということにされてますが、違うと思います。攻撃がCF、守備がCB3人という状態で、3CBの前にディフェンダーが1人もいないのはおかしい。岡田優希が正面にいる時点で、誰かカバーしにこないと。ハイライトでうなだれてる選手がいました。その選手のミスです。

こぼれ球がきたら、正面で岡田優希がフリーでシュートが打てるんですよ。手前の西田もいます。相手に囲まれてるように見えますが、ディフェンダーはシュートに間に合いません。

(相模原・シュタルフ悠紀監督)

クロスが上がった段階では7人くらいがボールの後ろにいて、相手が2人か3人かしかいない中でクリアミスを拾われて遮断できず、GKもブラインドになっていたのか反応できなくて、コロコロとボールが入ってしまいました。

【11/10奈良戦】試合結果・監督・選手コメント | SC相模原

相手監督も認める、きれいなコントロールショットでした。もう一度どうぞ

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感想

今日もドロー。雨の日の試合展開 #Jリーグ (ホーム・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第35節)(24.11.2)(172) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

予想(相模原戦からパスサッカーに変える)が当たりました。「そろそろ4バックに戻す」も半分当たり。宝くじを買うなら今しかない。

 

実況「相模原の前からのプレスがはまっています」(前半10分)

相手がハイプレスのチームだと、最初の15分は死ぬ気で守って、ボールを持たせてもらってからが勝負。本当にはまっていたかは、試合を最後まで見たあとで最初の15分をもう一度見てください。ぜんぜんはまってません。

(時間帯別ポゼッション)

~15分 39.9%

~30分 62.9% ←得点

~45分 63.5% ←失点

奈良クラブ 2024 マッチレポート | 11月10日 vs 相模原 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

ビルドアップのチームの理想的な試合運びです。

 

www.youtube.com

(相模原・シュタルフ悠紀監督)

手が結構(戦い方を)変えてきた中で、そこに対応するのに少し時間がかかってしまった。戦術の臨機応変な調整が今までのゲームではそんなに求められていなくて、今回はそれが求められる中、ベンチサイドからの指示で中を動かすという作業が思っていたほどうまくいきませんでした

【11/10奈良戦】試合結果・監督・選手コメント | SC相模原

シュタルフ監督の言う「戦術の臨機応変な調整が求められないゲーム」というのが本当に存在するのか、私には分かりません。私の応援するチーム・監督は、相手を見て、自チームのパフォーマンスを見て、細かくやりかたを調整し、勝てる可能性を1%でも高めようと、試合終了まで必死で頭を使っていました。前の監督はそれができなくなったので、違う監督に指揮を任せました。

 

前半27分、失点した時点でプレスを辞めて陣形をいじってれば、相模原が圧勝してたと思います。何をすればいいのか、相模原の選手はずっと迷ったままで、見ていてかわいそうでした。18位相手に、SC相模原は2戦2敗です。ベンチの差だと思います。

 

面白い試合なので、ホーム最終戦までにもう一度見直してみるといいかも。久しぶりの勝利です。前半10分~同点になるまでがおすすめです。

残留確定まであと1勝。次で決めましょう!

 

リンク

www.scsagamihara.com

note.com

www.jleague.jp

sporteria.jp

www.football-lab.jp

ameblo.jp

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