得点シーン
後半最後のシーン、クロスでへディグ勝負の場面。セットプレーの守備陣形に近い。5分前(後半AT3分)に同じサイドからのCKがあったので、DAZNが見れる人は見比べてください。
相手3畑尾(183cm)、相手55平(182cm)はCBです。3畑尾の動きは試合を通じてほぼ同じ(ファーサイドからゴール正面に飛び込んでくる役。セットプレー7回中6回)で、マークは14中島。少し前に14中島は負傷退場、1人少なくなりました。
55平はゴール正面に出て自分が決めようとして、結果的に13都並、11西田を釣れたんだと思います。相手55が13都並をブロックしてフリーにした、というより。
11西田はボックス内の守備は無理ですし、ボールを見てません。中はCBの2人に任せて、外のスペースを埋めておいた方が良かった。あと2回くらいどうぞ。
試合を観てて「1人少ないからやん」と思いました。見直して思うのは「やっぱり1人少ないじゃん」
金沢はセットプレーが得意なチームで(計14点、奈良は4点)、キッカーが両方とも素晴らしい。金沢のセットプレー一覧を作ったので参考までに。
前22 CK 右 鈴木マンマーク
前26 FK 右 鈴木マンマーク
前34 FK 左
後46 ロングスロー 左
後57 FK 右
後64 FK 左
後93 CK 左
(右左:(攻撃方向に向かって)キッカーの方向)
フォーメーション
9酒井(ベンチ外)→19松本、25神垣(ベンチスタート)→10山本。おそらく来季に向けてのテスト。
ツエーゲン金沢は、開幕時ですでに巨大戦力。18熊谷アンドリュー、24西谷和希、71田口裕也と、夏に大型補強。低迷してるから全然凄そうに見えないけど、選手のレベルは大宮アルディージャ並に高い。
全員きついが、中の4枚(西谷兄弟、梶浦、熊谷)はJ2でストロングになるレベル。僕は24西谷和希を見に行きました(J2屈指のドリブラー)。
試合を観て思ったのが「このピッチコンディションなら、実力の3割増しのプレーができる」ということ。金沢vs福島など、技術の応酬ですばらしい試合をしていました。やっぱり専用スタジアムは大事。
試合全体
前半はほぼ互角、後半70分までが優勢、あとは劣勢。戦力差が大きい&アウェーのなか、ほぼ互角で引き分け寸前まで持って行きました。
— acl (@yikc3760) 2024年11月29日
ほぼ思い通りに試合を運びました。どうしても最後のシーンが気になりますが、80分までに1点取ってれば勝ってました。
後半開始~70分、CBの間(3畑尾、55平)から折り返してライン間でシュートを打つシーン。狙い通りです。もう一度見直して詳しく書く予定でしたが時間切れです。
19松本の決定機を防いだ選手(金沢2長峰)が全治8ヶ月の重症(重症なのはこっちのせいじゃない)。これで1点防がれた。リプレイを何度見ても痛い。
長峰祐斗選手の怪我について|ツエーゲン金沢 公式サイト|挑戦を、この街の伝統に。
パトリックのシュートが下手すぎる。1:1なのに打つまで時間がかかりすぎで、コントロールもバラバラだ。何とかしてくれ。
交代カード
63分 CF松本→OH田村(岡田優希がCFに)
75分 VO山本→神垣、OHパトリック→百田
86分 CF岡田優希→嫁阪
ぜんぶ中央の選手。86分の時点で交代枠があと1枚あった。ベンチには23小谷、20國武。
86分の交代時に、13都並を一緒に変えて欲しかった。後半70分くらいから金沢のプレスがはまりだして、狙われていた。13都並が左なので、23小谷(右・中央)を入れると2人の場所が変わる。ちゃんと守れていたので避けたのか。
あと、WB(40吉村、11西田)も、いつもならどっちかを交代させる。49下川ベンチ外だと左WBのサブがいない。元も子もない話だけど、左WBが49下川なら最後の失点はなかった。
戦術的ファール
後半AT1分、13都並に相手71がファールで止めて乱闘になったシーン。なぜ怒ってたかというと
・腕で掴んで倒せてるのに、足もひっかけた(最少の力で、怪我させないように倒すするのがマナー)
・無理してファールで止める必要がない(前に金沢の選手が2人いた)
・疲れてたので休みたかった(ずっと71にプレスをかけられてた)
13都並はCB・SBで、普段「わざとファールしてプレーを止める」側。相手71はCFなので、そういう技術がないのは仕方がない。キャプテンのふるまいが、勝敗に影響した。結果的には×だけど、怒るべき場面だと思う。
弱いチームの戦術といえば「ファールで止める」。この試合は相手のFKは14回、そのうちセットプレーになったのは4回。敵陣でうまく止めてたと思います。
J3は削るチームが得するリーグです。ファール・コンタクトのたびに金沢サポーターが騒いでましたが、主審の判定はだいたいあのレベルです。早く慣れてください。去年、うちは鹿児島サポーターと愛媛サポーターにむちゃくちゃ怒られました。
まとめ
相手のスペシャルな選手に決定的な仕事をさせず、戦術ではめて決定機を作り……その先は運です。年に何度かある、内容はいいけど不運が重なって負ける試合、という感想。
賢星の怪我が結構かかりそう(”早くて”1月の新チーム始動に間に合うかどうか、というくらい)。早く直して、来季もうちで活躍してください。
奈良クラブvsツエーゲン金沢は
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年11月24日
波乱のシーズンが終わりました。23シーズン終了時(6位)に、現在の奈良クラブの姿(17位)が想像できなかったように、25シーズンがどうなるかは分かりません。
今年の目標は6位以内、昇格プレーオフ進出でした。うちのシーズンは終了しましたが、今週末はプレーオフを楽しみましょう。