奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

サッカークラブ、5年後の未来(180)

5年前のビジョン

目指すのは(略)5年以内にJ2、10年以内にJ1であっと言わせること
(2019年3月、中川政七前社長インタビューより抜粋)

5年も応援を続けていると、「古株」になったなあと感じます。知識と経験は増え、楽しみ方が変わり、しんどいことも増え、足腰が弱り、から揚げが胸焼けするようになり…と、年相応の変化があります。

 

人も入れ替ります。居なくなった人もいれば、最近始めた人も。熱狂してる人も冷めてる人も、楽しそうにしてる人もしんどそうにしてる人も。

 

僕が始めた(2019年)当時、「サポーターを5年間続けている人」が周囲にもいて、見えているものも経験しているものも全然違いました。現在(2024年)「5年間続けている人」はどう見えるんでしょうか。

 

2019年の大きな出来事に、ファンクラブ向け(水増しの)説明会がありました。

www.suica.info

 

5年前の昨日(24.12.14)に公開しました。これは当時書いたレポート。水増し関係の話は(面倒なので)後に回します。

 

説明会で発言されていた方で「関西リーグ昇格時から応援していて、ファンクラブにずっと入ってるけど、ここ数年試合を見てない」という人がいました。「なんじゃこれ」と思った記憶があります。これは「想像がつかない」という意味です。「祭りに花代を出す」「知り合いの海外旅行のカンパ」の感覚です。観客、ファンの発想じゃない。

 

2019年はJFL中位(=プロの一歩手前)ですが、2019年の5年前はアマチュアのまっただ中です。

 

5年前の5年前

2014年(5年前の5年前)
関西リーグ1部(5部相当)優勝・JFL(4部相当)昇格
岡山一成さん(現・ザスパ群馬ヘッドコーチ)が天皇杯・Jベガルタ仙台戦で決勝ゴール
関西リーグ1部ベスト11にシュナイダー潤之介

2014年といえば、たしか奈良県営の(スタンドのない)グラウンドで公式戦をやって、応援をするサポーターは20~30名程度。グラウンドの端っこで立ちっぱなしで応援していたと聞いています。また、橿原・鴻ノ池にきたのはJFLになってから(このあたり、間違っていたらごめんなさい)。

 

関西リーグ時代から橿原・鴻ノ池(他県だとキンチョウ・太陽が丘・紀三井寺)を使っていて、2000人近いの観客が入ることもありました。奈良県フットボールセンターで開催すると、観客は300人程度のことも。

(24.12.19 間違ってたので訂正)

 

(参考)

これまでのリーグ戦記録 | 試合日程・結果 | 関西サッカーリーグ

2015年Div1 

https://football-system.jp/fss/pub_taikaigamelist.php?lid=nPGolZT2t0k=

 

5年前

2019年(5年前)
JFL(4部相当)5年目、14位

ネット・テレビとも中継なし(翌年よりYoutube配信開始)
株式会社化、社長が変わって1年目(矢部次郎→中川政七)
経営方針が変わる(拡大路線、Web重視)
年末に、オーナー・社長が変わることが決定(中川政七→濱田満) ※不祥事の影響

中川社長1年目で、大口スポンサーの獲得で売上が2倍近くになっていました。もし同じペースで成長が続けば、今頃売上20~30億(J2でプレーオフ圏内)の経営規模でした。内情が「東京の資本で地方の活性化を行う(FC今治のような)ビジネスモデル」になるので、県内各所から反感を買っていたと思います。

 

2019年の成績はイマイチ(14位)でしたが、2020年は結構面白い面白いサッカーをして、昇格争いまでいけそうでした。シーズンが半分になって、この年はテゲバジャーロ宮崎が昇格しました。

 

中程度の不祥事にいくつかの要素が重なり、経営が傾くことになりました。色々ありましたが、会社は存続して、クラブはJ3に昇格できました。めでたしめでたし…?

 

現在(5年前の5年後)

2024年(現在)
J3リーグ17位(参入2年目)

残留争い
照明完成、ナイター興行可能に
平均観客数2000人弱

今年の奈良クラブ。2029年のサポーターには、どう説明するでしょうか。「最悪の状態でも残留できた」年でしょうか。

 

5年後

2029年(5年後)

うまくいってJ2昇格」と予想しておきます。

 

JFL優勝→Jリーグ初年度は売上が上がりましたが、J3初年度(4.3億)→2年目(未発表)は横ばい~20%増の間だったと聞いています。仮に、2024年現在の売上を5億円として、年率20%増が続ければ、2026年が7.2億、2028年に売上10億円。

自動昇格圏(上位2位)で10億、プレーオフ圏内(上位3~6位)なら7~8億が目安です(年々予算規模が大きくなってるので、油断はできません)

 

2年後(2026年)からPOの常連になり、4~5年後(2027~2028年)に自動昇格が狙える。これが順調にいったときのシナリオではないでしょうか。すごく乱暴な言い方になりますが、3年で計30億集めたら、どこかの年にJ2に上がれます。

 

営業をやってる人なら分かるでしょうが、低成長(県内の経済成長率が±4%)の時代に、毎年20%ずつ売上を伸ばすのはかなり大変です。現在のクラブの営業の人員、経営を見たら上限に近いと思います。これをご覧になってる方も、「○○で貢献」より、スポンサーになってクラブに現金を振り込んだ方が強化になります。

 

まとめ

5年後がJ2、J3、それともJFLなのかは分かりません。選手も全員入れ替わってるかもしれません。19年は、5年前の選手はゼロ、24年は5年前の選手は2名。19年当時、都並優太は新加入(6試合1G)、山本宗太朗は2年目(29試合2G)でした。

 

何年か関わってきて「良くも悪くも、普通のクラブ運営に近づいてきた」と感じてます。選手もスタッフも営業も動きやすくなった。クラブのビジョン、経営戦略、特別なコネクションより、選手、監督、GMの個人能力に左右される。

 

選手のレベルは予算相応(PO争いが可能なくらい)です。強化部と監督が特別優秀なら、もっと少ない費用で効率よく勝てるし、昇格できるでしょう。そういう場合は強化部長と監督が引き抜かれて、元に戻ります。

 

(参考)2019年当時の状況

www.j-wave.co.jp

・創業者から東京の人に経営が変わる
・積極的なメディア展開

・各所から反感を買う

news.yahoo.co.jp

・不祥事発覚 観客数(昇格条件の一つ)の水増し

・経緯陣から記者会見なし
・ファンクラブ向けの説明会は開催
・記者会見しないのを根拠に反体制活動が活性化
・炎上
・様々なとばっちり

・周りの友達がサポーターをやめちゃう

情報を出さないから批判→なら(説明会に行ったサポーターから)情報を出せばいいだろう、という理屈で私がレポートを書いて公開しました。

 

www.suica.info

 

企業不祥事でネット炎上というのが実態に近いので、あとから話を聞いても、実感がないと思います。都合の良いことばかり言う人と野次馬が多くて面倒でした。記事を書くのに時間がかかりましたが、2日で1500件くらいアクセスがあり、沈静化にはそれなりに効果がありました。「録音なしで1時間強の議事録」は辛い。

 

www.suica.info

 

以前のブログで、就任8日目の濱田社長とお会いした話がみつかりました。懐かしい。

 

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ブログをここに移す前の記事はどれもサポーター以外に向けて書いてるので、読んでいて面白いです。