奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住サポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

”新しいことへのチャレンジ”は不発。完敗(アウェー・カマタマーレ讃岐戦)(2025年第2節)(25.2.23)(184)

得点シーン

1失点目

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この陣形が「この試合でやりたかった攻め方」の基本配置です。白で囲ったあたり、2:2で周りに敵選手がいないですよね。”前線へのプレス”で相手FWを引っ張り出して、”3CB”との間隔を空けて、そこにボールを運んで勝負。

GKからの浮き球のパス。20國武に当てて、17田村→20國武へ。できれば17田村が一発で収めて、マイボールにして欲しかった。CFでは収めるのが仕事だから。

20國武がボールロスト。フォローになってませんが、讃岐の6番(長谷川)は良い選手です。

3バック(センターバックが3人)は「底に3枚」が基本ですが、今日の攻撃時は、底に22生駒と6中山の2枚。16奧田はWBの位置にいます。底が2人(1人少ない)ので、讃岐から見れば、ボールを取れそうだからチャレンジしたくなる、前に出てくる。

 

これをやるなら、22生駒と6中山に負担がかかります。2人がボールを持てる(プレッシャーがかかってもボールを取られない)のが条件ですが、この試合はできませんでした。

相手90後藤にパスが通りました。前は1:2(讃岐が数的有利)です。13都並、6中山のどちらかがすぐチャージして、ファールかカードで止める場面です。6中山の反応があまりよくない。

パスが通って1:2

22生駒はパスコースを切りながら、ボールホルダーを奥に追いやる作戦。あとはGKとの1:1です。22生駒と15岡田慎司は、与えられた状況で自分の仕事をやりました。もう一度どうぞ。

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2失点目

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少し前のシーンから。讃岐が左サイド(画面奥)から攻めてシュート。

シュートは外れGKに。奈良が右サイド(画面奥)から攻めて、ボールを奪われます。

讃岐が逆サイドに展開して、手前のサイドへ。奈良がプレスで誘導というよりは、奈良の守備陣形を見ながら早めに展開したというのが近い。

プレスが機能していたら、70川谷、相手2内田の場所でボールを取ってた。

讃岐2内田は、J1町田からレンタルの25歳。マークは70川谷はJ1清水からレンタルの22歳。

この抜かれ方はちょっとなあ。

さて、DFを一人交わしたあとは、選択肢が3つあります。1正面のスペースを使う(見方へパスorドリブル)、2サイドへ展開、3逆サイドの選手を使う(サイド、中央)

中央にドリブル。70川谷がついていきます。

↑きれいにスペースを使えた図

ルーズボールとなって

5鈴木大誠が正面にクリア。こっちしか出す先がない。

さて、この先。人数がむっちゃ余ってるのに誰もボールホルダーに行かず、きれいにシュートを打たれてます。リプレイを見て、最初の何回かは理由が分かりませんでした。念のため、動画をもう一回。

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中央にCBが3人揃ってる時点でWBはサイドに戻らないといけません。1人がオフサイドポジションにいて、中は3:1(か4:1)です。

「きれいなシュート」は余裕のある時にしか出せません。適切な守備をして、プレッシャーをかければ、下手くそなシュートになります。「ゴラッソ」はめったに見れないから「ゴラッソ」です。

 

正面の22生駒がチャージすれば、結構なプレッシャーになる。70川谷が横から近づくので、前に出れない。邪魔だ

白で囲ったところ。奥からCB5鈴木大誠、CB22生駒、WB70川谷、CB16奧田。3人に任せたらいいやん。エリア内の守備をもう一度どうぞ

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最初から通してもう一回。

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この試合で何をやりたかったのか

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攻撃時、一度キーパーにボールを戻す

CBを2枚にしてGKと3人でボール保持

相手を引き出す

プレスラインとCBの前のエリアにミドルパス

最後は3トップで仕留める

ハイプレスのチームには効く作戦です。1)監督の作戦が正しいか、2)監督の人選が但しか、3)選ばれた選手が実行できるか、全部別の話です。今回は2)人選で失敗しました。

 

途中からボール保持ができなくなって、陣形がうしろに寄ってきます。分析するなら最初の10分を。前半7分の6中山のボールロストのシーンがでてました。

 

6中山は左利きなので、パス能力を重視して右サイドに配置したんだと思います。プレスをかけてきた選手(讃岐90)の守備は上々ですが、J3のレギュラーなら誰でもできる程度です。

 

感想

中田一三監督は、開幕2戦を見ると、とにかく攻撃重視、攻撃を完結させるのが先。ボール保持率が高いのは攻撃がうまくできていないからで、ボールを保持することにはこだわりがないと思う。「ずっとロングボール」をやらない、という意味ではポゼッション重視。面白い監督を見つけてきた。

 

21戸水。前節では、中盤の強度が高い場面だと苦労していた。プロのスピードになれるまでは、途中出場の方がいいと思う。

 

16奧田はCBとしてはかなり動ける選手で、22生駒と16奧田で2.5人分くらいカバーできます。底に3人そろってる状態なら、3バックで3.5人分働けるので4バック相当(に少し足りない)の守備力。他の能力がまだ分かりませんが、MFっぽいCBとしてはいい選手だと思います。

 

リンク集

www.jleague.jp

note.com

www.kamatamare.jp

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sporteria.jp

www.football-lab.jp