奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住サポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

百年構想リーグ総括・積み上げとゲームモデルと

 

総括

コンセプトのよく分からない半年だった、というのが正直な感想で、何か語りたくなるほどの思い出はありません。日程調整のため、なにかやらないと仕方なかったとはいえ、J2リーグのサポーター(とくに状態の悪いチーム)には災難だったと思います。J3には勝って当たり前負けるとジャイアントキリングだし、知らない場所に遠征しないといけないし、アウェー客は減るし、あっちになんかメリットがあったんでしょうか?

 

 

チームの積み上げ

青が攻撃、赤が守備。6が及第点、7が昇格レベルに設定してます。

 

グラフは左から、

25年3月(中田監督時代・タイキャンプ効果) 攻撃7、守備5

25年9月(小田切監督就任直後) 攻撃5、守備7

26年2月(大黒監督就任直後) 攻撃5、守備3

26年6月(プレーオフ終了時) 攻撃8、守備6

 

「一貫したゲームモデル」「着実に積み上げ」の以前に、監督のカラーがバラバラで方向性が全然違う。一三が頭突きしたのと小田切監督が急に出て行ったのがすべて悪いんですが、守り切るタイプの次に大黒さんを招聘するフロントを見て「一貫性」「ゲームモデル」と語るファンはいないでしょう。積み上げというより賽の河原や(積み上げると鬼が壊しにくる)

 

実際、守備の積み上げを無視して、攻撃の積み上げだけを目指した最初の2ヶ月で「これが続くのか」「1年半無駄にした」と唖然とした方は多いでしょう。

 

守備は、おそらくシーズン当初は練習を一切してなくて、1:1とかゾーンとかの基礎的な習慣が抜けてました。潮目が変わったのはアウェー金沢戦(第12節)。この試合の前から守備練習をするようになり(おそらく指導するコーチが変わった)、試合を経るごとによくなった。

 

【公式】金沢vs奈良の試合結果・データ(明治安田J2・J3百年構想リーグ:2026年4月25日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

 

興味がある方は、ハイライトを見直してください。開始6分でセットプレーで失点し、そのまま0−1で負けました。ものすごく面白くない試合です。リアルタイムで見ていて、この試合を評価した人はごく少数でしょう。

 

※最近、クラブ社長が金沢戦に言及していました

 

目の前のプレーを見ること

アウェー金沢戦(0−1)を終えて、12戦3勝(得失点差−12)の最下位です。試合内容がよかった、よくなったと拍手した人はどれくらいいたでしょうか。私もやってません。リアルタイムには。

 

私の持論は「いい観客がいい選手を育てる」、砕けた言い方をすると「ファンがあほやとチームは永遠に強くならない」です。今季はファンの純度が上がった分、「サッカーが分かってる人の反応」が増えました。

 

これ、「50点のプレーには50点の反応」「70点のプレーには70点の反応」を返すという意味です。つねに熱狂的な応援をするのはBGMと一緒で、プレーに何の反応もしてません。ずっと拍手するより、いいプレーだけ拍手したほうが選手が賢くなる。

 

サッカーの解説もそうです。いいプレーを褒めるのは当然ですが、ただの凡ミスをいいように解釈したり、30点のプレーに(本当は30点と分かってるのに)80点をつけるのは違うと思います。そういう態度だと、続けるごとに精神的にしんどくなります。

 

サッカーは難しいです。最初に見た印象と、同じシーンを何度も巻き戻して見た印象が全く違うことはよくあります。

 

周囲のサッカー通は、サッカーが分かるようになるまで長い期間、修行僧のような日々を送ってます。そんな苦労はやらなくていいので、僕が分かったことはこのブログにまとめてます。見方が分かるとすごく面白いです。このスポーツ。

 

スキルの積み上げ

今季の奈良で積み上げてるとすれば、止める蹴るの技術。プレーオフ最終戦の松本山雅戦。相手の攻めは理にかなっていたんで、こちらの技術向上がなければコテンパンにやられていたかもしれません。

 

奈良の試合を現地観戦された方。試合前の「止める蹴る」「鳥かご(ロンド)」が昨シーズンの1.5〜2倍に増えてるのをご存じですよね?チームで「技術」への優先度が高い証拠です。

 

その分、体全身を動かす時間が減って「試合開始15分のパフォーマンス低下」につながっていると個人的には感じています。試合前練習は時間が限られてますから、止める蹴るドリルは前日までに済ませろよと。

 

ちなみに一三時代は、対面か3人での簡単なパスをしながら、お手玉をやってました。並列処理の練習です。頭のウォーミングアップをすると頭が活発になり、技術のウォーミングアップをすると技術が向上します。使える時間は決まってるので、意識付けできるのはひとつだけです。

 

移籍・流出

スポーツ選手の移籍は「本来いるべき場所に戻る」ものだと考えています。

 

3部リーグには、3部リーグの役割があります。何かの間違いで3部に所属した選手を、2部や1部に送り出すことです。また、何かの間違いで4部にいた選手を、3部にひっぱってくることです。

 

生駒のJFL時代、J3奈良からレンタルのオファーが来たとき、チームのキャプテンでした。チームメイトに相談すると「おめでとう」「明日からJリーガーだ」「頑張れよ」でした。キャプテンをシーズン中に引き抜かれると、大きな戦力ダウンです。祝福されて送り出されたのは、生駒の人徳もあります。

 

逆に、生駒がFC淡路島(5部相当)に入団したとき、周囲の選手はすごく困ったと思います。レベルが違う、ここにいるはずの選手じゃない、上から絶対にオファーがくるだろう。短い付き合いになるだろうけど、それまでの期間、チームに貢献してもらおうと。

 

國武はデビュー時からものが違いました。2部スタートでも試合に出れたし、奈良に来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。2年半で85試合。今季は17試合3ゴール4アシスト。2年でJ2〜J1に送り出す計画(勝手に立ててた)だったので、そろそろ個人昇格してほしいなと思います。

 

他の選手も…マルクは出て行かれると困りますが、他は自分の人生を大事にしてくれれば。同じJ3に移籍されるとカチンと来ますが、それも本人が選ぶこと。他人の人生です。

 

最後に

最初の9試合じゃなくて、最後の9試合をレビューしておけばよかった。