奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

奈良クラブ10大ニュース、1位はもちろん…?24年シーズン・J3の総決算だ(178)

初めに

2024年の全試合&ニュースから、印象に残ったもの・後世に語り継ぎたいものをピックアップ。割と自由に、硬軟、良い悪いを混ぜて選んでます。

 

かなり量がある(7000字超)ので、ブックマーク→目次を利用して、何回かに分けて読むのがおすすめです。

 

24年シーズン勝敗一覧

奈良クラブ 2024 日程・結果・試合比較 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

 

10位

シーズンダブル

J. League Data Site

↑対戦チーム別の勝敗一覧

今季シーズン2敗が沼津、北九州、2勝が相模原、2分がYS横浜、長野、松本、富山、讃岐の5チーム。

 

アスルクラロ沼津戦、2戦合計6失点

奈良クラブ戦だけを見ると沼津は完全無欠のチームに見えますが、特徴がはっきりしてる分、対策がとりやすいチームです。選手層も含め、順位(10位)相当です。

 

前半戦(アウェー)は75分以降に3失点して0-3。澤田が3失点全部に絡んで、次の試合から外されました。

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解説→

0-3、前半戦のアウェーは0勝4分6敗(アウェー・アスルクラロ沼津戦)(2024年第18節)(24.6.23)(151) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

後半戦はラストプレーが疑惑のゴール(=同点だった?)で次のプレーで試合終了。さっきハイライトを見ましたが、労働意欲に影響する負け方でした。

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解説→

”幻のゴール”で試合終了。ホームで逆転負けで夏休みへ(ホーム・アスルクラロ沼津戦)(2024年第23節)(24.7.27)(158) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

9位

生駒のシュートストップ

中田体制になっての4戦目、18位で迎えた首位との一戦。0-0の後半アディショナルタイム、絶対絶命の場面で生駒が1点を阻止、引き分けに持ち込みました。最初の競り合い、生駒が足を攣るあたりからどうぞ。

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解説→

よく守った。首位・大宮アルディージャから勝点1をゲット(ホーム・大宮アルディージャ戦)(2024年第31節)(24.10.5)(168) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

以前、第37節の試合終了(=残留決定)時のガッツポーズを紹介しました。得点シーンはだいたいガッツポーズをしてました。写真を撮る方は、次回のゴールシーンで狙ってください。

 

第37節 残留決定時

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第30節 今季3点目

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8位

J3残留決定

第37節、残り1試合。自力で・ホームで決めれてよかった。最後は酒井達磨の復帰後初ゴール。きれいにまとまりました。わざわざ解説する必要はないでしょう。

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スッキリ新生!2年目のJ3リーグに挑む目はかなり冷めたまま(130) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

↑開幕前の順位予想。今年の最高順位が10位。僕の予想(5〜9位)は外れ。「16位以下」を予想した人は、ほとんどいないと思う。

 

サポーター満足度アンケート

ラスト5試合、基本的に「試合終了直後」に取っています。率直な結果が出るので、面白かった。

残留が見えてから急に評価が厳しくなります。来年はチーム公式がやってください(取るのを忘れる)

 

7位

セットプレーの失点

春先に話題になったのが、セットプレーの失点。後半(特に監督交代後)はピタッと止みました。3~4月の解説は、ほぼセットプレーの失点。真面目に説明してる人がいない分野なので、頑張って考えました。

 

説明が面倒だったのが、第4節、アウェー大宮戦の「ブロックの反則を取ってもらえなかった」やつ

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解説→

セットプレー「以外」は全くの互角(2024年第4節/アウェー大宮アルディージャ戦)(24.3.16)(135) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

他に印象に残ってるのは、第17節、アウェー北九州戦の永井。同じパターンで、松本山雅にもやられてます。

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解説→

奈良【4123】vs【4231】北九州:たまにはフォーメーション解説を(アウェー・ギラヴァンツ北九州戦)(2024年第17節)(24.6.16)(150) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

金沢、松本など、J2経験のあるチームはセットプレーの設計がうまいです。雑に説明すると”間接部門への投資をするか”という話なので「トレーナーか選手の給料(人数)を削って、いいセットプレーコーチを連れてくる」のが解決策です。

 

6位

どろんこサッカー

コンディション最悪だったのが2試合。一つ目はホーム・福島ユナイテッドFC戦。大雨です。相手のパスサッカーが封じられ、運良く勝ち点を取れました。 

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今日もドロー。雨の日の試合展開 #Jリーグ (ホーム・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第35節)(24.11.2)(172) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

次がアウェー・AC長野パルセイロ戦。芝があれてて、サムネイルを見てもびっくり。下が悪いと別の競技(サッカーではない)になるので、説明することがなくなります。 

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アウェー、蒸し暑い一日、荒れたピッチ。悪条件の中での引き分け (アウェー・AC長野パルセイロ戦)(2024年第28節)(24.9.14)(165) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

ロートフィールド奈良は、春先・秋口に芝の状態が悪くなる時期があります。ホームゲームなのにパスサッカーができない。専用スタジアム(早くてもJ2昇格から5年くらいかかる)を待つより、今のスタジアムの整備にお金を掛ける方が現実的です。

 

ランク外:今年のベスト・ワーストゲーム

ベストゲームには、フリアン解任後の初戦(第27節カターレ富山戦、0-0)を、ワーストゲームには第9節、いわてグルージャ盛岡戦(1-2)を挙げておきます。

 

松本ケン・チザンガにロングボールを当て続け、0-0で引き分けた試合です。カターレ富山は強かった。当時のチーム力(18位)でよく戦いました。

www.naraclub.net

 

ワースト。相手の守備がガタガタなのに、戦術の修正をかけないまま時間を無駄にして、セットプレーの2失点で負けました。連戦中、18時スタートのナイトゲームというのも、見てる側には辛かった。

www.naraclub.net

 

ベスト10に漏れたのも紹介します。だれか解説記事を書いてください。

シューカくんデビュー

呪われたサマーリミテッドユニフォーム

ユース出身・関口智也がJリーグデビュー

パトリック・グスタフソン、タイ代表選出

酒井達磨の大けが

奈良クラブユース、日本クラブユースサッカー選手権出場

5位

テゲバジャーロ宮崎戦のラスト5分

シーズンダブル(される方)はなりませんでした(1分1敗)、2試合とも今年の悪いところを煮詰めたような結果に。

 

第8節 アウェー 後半42分に失点 1-2敗戦

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解説(すでに匙を投げてる)→

今年何度目の逆転負け?アウェーでリードを守れず(2024年第8節/アウェー・テゲバジャーロ戦)(24.4.6)(139) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

第29節 ホーム 下川退場→後半AT6分に失点、ドロー。

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解説→

勝てなかったのは実力通りだが、判定は確かに疑問 (ホーム・テゲバジャーロ宮崎戦)(2024年第29節)(24.9.22)(166) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

特に第29節は、中田監督3戦目での初勝利になるはずでした。ここで1勝取ってれば終盤こういう展開には…と思います。審判の対応が悪かったのもあって理不尽な結果に。こういうのもフットボールの醍醐味なんでしょうか。

 

4位

岡田優希ハットトリック

奈良クラブ・Jリーグ史上初のハットトリック達成。第22節、アウェーFC琉球戦にて。「取れるときに取る」のも、ストライカーの重要な資質。

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解説→

岡田優希ハットトリック達成、6戦ぶりの勝ち星(アウェー・FC琉球戦)(2024年第22節)(24.7.21)(157) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

「フィニッシュの質」「決定力」というのは、岡田優希のプレーのことをいいます。個人技で打開して、チャンスじゃないシチュエーションで1点取ってくる。

 

岡田 優希選手 ギラヴァンツ北九州より完全移籍加入のお知らせ | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site

 

「うちはお金がないから(順位が低くて仕方がない)」という話に私が本気で怒るのは、うちもマネーゲームをやってるからです。岡田優希の獲得は、最下位のチーム(ギラヴァンツ北九州、前年20位)からエースを引き抜いて、結構な移籍金を支払いました。下部リーグ(4部相当、JFL)から酒井、掘内、澤田を獲得しています。これは全員JFLベスト11、リーグのスーパースターです。ビッグクラブと規模が違うだけで、やってることは一緒です。

 

岡田優希の年俸はうちでぶっちぎりの一位で、求められるのは結果です。本人も分かっているでしょう。13ゴール5アシスト。”最低ライン”はクリアしました。ゴールアシスト合わせて25くらいはやってもらわないと。

 

目玉補強の選手がフルシーズン稼働して、期待した通りの活躍。というのは、簡単なようで難しいことです。うまくいかないシーズンでしたが、この補強は、強化部、サポートスタッフも含めて満点をあげたいと思います。

 

3位

フリアン監督解任

今年のフリアン、ずっとおかしかったですよ。最初の5試合から。ぜんぜん「ボール保持」じゃない。もっとボールを回して休めよ。

 

解任前の4連敗はどれも内容が悪かったんですけど、やっぱりFC今治戦。台風が来てて、試合が本当にできるんだろうかと思ってたら開催。夏バテしそうな戦術×夏バテ×後半すぐに失点×何も修正できない×…、6点差で負ける相手ではない(せいぜい2点差以内)と思いますが、悪条件が重なりました。

解説→

奈良クラブの苦境を打破せよ! 新加入選手起用が攻守に影響か #奈良クラブ (アウェー・FC今治戦)(2024年第26節)(24.8.31)(162) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

過去の功労と今年のパフォーマンスを別。頭で分かってても受け入れられない。それはサポーターも強化部も一緒です。もし0-6でなく0-1だったら、台風で試合が延期になっていたら、監督はそのままだったと思います。現在、どうなっていたかは分かりません。

こんだけ低迷したら監督変わるって。第26節(縦線の場所)で監督交代です。参考までに2023年のを。

今年の方が予算が増えてる。「お金がないから負けた」という言い訳だけはやめて。口にしていいのは「研究されたから」だ。

 

後を託されたのが、中田一三監督。戦術を仕込むのに時間がかかりそうな人(ポジショナルプレーの監督だと半年近くかかる)なのに、後半戦、中断明けの残り12試合から指揮を任され、監督も選手も大変だったと思います。

 

問題は、中田監督があんまりチームを立て直してないこと。第26節までがフリアン監督(5勝10分11敗=26試合で勝点25)、第27節以降が中田監督(2勝8分2敗=12試合で勝点14)です。勝ち点の獲得ペースがあまり変わらない。例年、奈良クラブは秋口から成績が上向いていたので、監督が続投していても楽に残留していたかも知れません。

 

私は中田監督を高く評価しています。ラスト3試合(SC相模原戦、いわてグルージャ盛岡戦、ツエーゲン金沢戦)を観ましたよね?攻守とも洗練されていて、攻撃の組み立て方がひと味違います。なにより「今いる選手でなんとかできる」というのが素晴らしい。澤田と宗太朗が化けると思います。

 

2位

ルヴァンカップ・サンフレッチェ広島戦

奈良クラブの初ナイターゲーム。J1・サンフレッチェ広島は、レギュラーをそろえて受けて立ちました。サンフレッチェ広島の密着ドキュメンタリー風動画が格好いいので、オフのお楽しみにどうぞ。スタジアム入り、バス待ち、ロートFのロッカーの映像とかが見れます。

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大雨の中、結果は完敗(0-6)。客席の盛りあがりを含め、将来への期待を感じる方が多かったです。追いつくまでに何年かかるだろう。

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解説→

0-6の敗戦。大きな収穫がありました(ホーム・サンフレッチェ広島戦)(JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド・第2回戦)(24.4.24)(143) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

1位

後半75分以降の失点

「時間帯別得失点」から自作しました→J. League Data Site

 

今季43得点、56失点(昨季は45得点、32失点)で得失点差-13。75分以降で-17(9得点、26失点)です。

 

この時間帯が得失点差±0なら、累計+4。上位12チーム(得失点差0以上)に入ります。チームの実力(選手、編成、監督)からすれば、これくらいは達成したかった。

 

今季の失点シーンは、ほぼ全部見直しました。シーズン序盤は「バテてるだけじゃないか」というのが続いてます。消耗してるDFをそのままにして、前線を変えてバランスを取りに行ってます。かわいそうだよね、澤田も下川も。良い選手なのに。点を取るのに振り切って、選手の体力を考えてない。

 

後半ATの失点が7点、そのうち5点が同点弾で1点は決勝弾です。だいたい覚えてます。まずは第6節、アウェー・カマタマーレ讃岐戦。後半AT+3分、CKでPKを献上し同点に

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解説→

今季二度目の「逃げ切り失敗」(2024年第6節/アウェー・カマタマーレ讃岐戦)(24.3.24)(137) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

第34節 ホーム・カマタマーレ讃岐戦。1人退場から。最後に追いつかれてドロー。

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解説→

今季最低の前半から一時リードも(ホーム・カマタマーレ讃岐戦)(2024年第34節)(24.10.26)(171) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

讃岐戦はどっちもひどい。来年から中止にしよう。最後は、最終節アウェー金沢戦(0-1)。AT6分のはずが、乱闘と怪我人で時間不明に。1人少ないなか、パワープレーで失点。金沢が5ヶ月半ぶりのホーム勝利を挙げました。

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解説→

負けたのは先に1点取らないからだ(アウェー・ツエーゲン金沢戦その2)(2024年第38節)(24.11.24)(177) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

これは持論なんですが、点をいっぱい取って、いっぱい取られるサッカーの方が、見ていて面白いです。「優勝できなくていいなら」という条件なら。バンバン点が入ってスタンドで盛り上がるのがスポーツの醍醐味です。

 

0-0引き分け→1-0勝利→0-0引き分け→1-1引き分け→0-1敗戦…。見応えはあっても、初めて来た人は楽しいの??と思います。

 

サッカーのスタジアムには、競技の中身を見てる人ってあんまりいなくて、楽しみに来てる人がほとんど。「通」って少ないし、お金を出さない。自分でやってても思います。「勝負にこだわる」層も、今年は途中でやめてるでしょう。僕が初めて家族を連れてきた試合が、堅守速攻型のチーム同士で0-0、俗に言う「塩試合」でした。終わってからずっと謝っていた記憶があります。

 

昇格を見据えてチームを作るなら、組織的な守備+そこそこの攻撃力+セットプレーで競り勝つ方が早いし楽。FWよりDFの方が、選手より監督の方が安いので、低予算で結果を出したいなら、こっちの路線になります。実際、23シーズンは、堅守・リーグ最少失点で6位でした。

 

攻撃力路線で、岡田優希が得点王、百田真登が10ゴール、下川が12アシスト、終盤の失点は特に目立たず、最後までPO争いして8位だったら、誰もが満足してシーズンを終えてたと思います。

 

売上が増え、戦力が充実するまで、長い時間がかかります。とにかく勝つのが大事なのか、決定力さえあれば何位でも構わないのか、選ぶのはお客さんです。24年シーズンを見た直後なので「とにかく勝ってくれ」という人ばかりだと思います。

 

25年シーズンは、塩試合連発で「順位・勝ち点」にこだわるのに期待したい。

 

まとめ

10位 シーズンダブル
9位 生駒のシュートストップ
8位 J3残留決定
7位 セットプレーの失点
6位 どろんこサッカー
5位 テゲバジャーロ宮崎戦のラスト5分
4位 岡田優希ハットトリック
3位 フリアン監督解任
2位 ルヴァンカップ・サンフレッチェ広島戦
1位 後半75分以降の失点

楽しかったシーズンとは言えませんが、印象に残る一年でした。

 

サッカーは週1ペースで長期間楽しむものです。20年間同じチームを応援するなら、そのうち何回かはこういうシーズンがあるよな~と。もしかしたら、24年シーズンは、二度と思い出したくない、消したい記憶になっているかもしれません。

 

シーズンの振り返りには、自分のブログが一番便利でした。2024年の記事一覧です。

www.naraclub.net

 

当時の記事を見れば、嬉しかったことも辛かったことも思い出します。いい試合は書いてて楽しいし、中3日で第9節いわてグルージャ盛岡戦を見直してるときは苦痛でした。

 

今回の記事も7000字超。バラバラのまとめ記事を一本に統合したので、長くなりました。最後まで読んだ人は、XなりLLINEなりで「読むのに○分かかった」とコメントをください。おつかれさまでした。

負けたのは先に1点取らないからだ(アウェー・ツエーゲン金沢戦その2)(2024年第38節)(24.11.24)(177)

得点シーン

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後半最後のシーン、クロスでへディグ勝負の場面。セットプレーの守備陣形に近い。5分前(後半AT3分)に同じサイドからのCKがあったので、DAZNが見れる人は見比べてください。

 

相手3畑尾(183cm)、相手55平(182cm)はCBです。3畑尾の動きは試合を通じてほぼ同じ(ファーサイドからゴール正面に飛び込んでくる役。セットプレー7回中6回)で、マークは14中島。少し前に14中島は負傷退場、1人少なくなりました。

55平はゴール正面に出て自分が決めようとして、結果的に13都並、11西田を釣れたんだと思います。相手55が13都並をブロックしてフリーにした、というより。

 

11西田はボックス内の守備は無理ですし、ボールを見てません。中はCBの2人に任せて、外のスペースを埋めておいた方が良かった。あと2回くらいどうぞ。

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試合を観てて「1人少ないからやん」と思いました。見直して思うのは「やっぱり1人少ないじゃん」

 

金沢はセットプレーが得意なチームで(計14点、奈良は4点)、キッカーが両方とも素晴らしい。金沢のセットプレー一覧を作ったので参考までに。

前22 CK 右 鈴木マンマーク

前26 FK 右 鈴木マンマーク

前34 FK 左 

後46 ロングスロー 左

後57 FK 右

後64 FK 左

後93 CK 左

(右左:(攻撃方向に向かって)キッカーの方向)

フォーメーション

9酒井(ベンチ外)→19松本、25神垣(ベンチスタート)→10山本。おそらく来季に向けてのテスト。

 

ツエーゲン金沢は、開幕時ですでに巨大戦力。18熊谷アンドリュー、24西谷和希、71田口裕也と、夏に大型補強。低迷してるから全然凄そうに見えないけど、選手のレベルは大宮アルディージャ並に高い。

 

全員きついが、中の4枚(西谷兄弟、梶浦、熊谷)はJ2でストロングになるレベル。僕は24西谷和希を見に行きました(J2屈指のドリブラー)。

 

試合を観て思ったのが「このピッチコンディションなら、実力の3割増しのプレーができる」ということ。金沢vs福島など、技術の応酬ですばらしい試合をしていました。やっぱり専用スタジアムは大事。

 

試合全体

前半はほぼ互角、後半70分までが優勢、あとは劣勢。戦力差が大きい&アウェーのなか、ほぼ互角で引き分け寸前まで持って行きました。

ほぼ思い通りに試合を運びました。どうしても最後のシーンが気になりますが、80分までに1点取ってれば勝ってました。

 

後半開始~70分、CBの間(3畑尾、55平)から折り返してライン間でシュートを打つシーン。狙い通りです。もう一度見直して詳しく書く予定でしたが時間切れです。

 

19松本の決定機を防いだ選手(金沢2長峰)が全治8ヶ月の重症(重症なのはこっちのせいじゃない)。これで1点防がれた。リプレイを何度見ても痛い。

 

長峰祐斗選手の怪我について|ツエーゲン金沢 公式サイト|挑戦を、この街の伝統に。

 

パトリックのシュートが下手すぎる。1:1なのに打つまで時間がかかりすぎで、コントロールもバラバラだ。何とかしてくれ。

交代カード

63分 CF松本→OH田村(岡田優希がCFに)

75分 VO山本→神垣、OHパトリック→百田

86分 CF岡田優希→嫁阪

ぜんぶ中央の選手。86分の時点で交代枠があと1枚あった。ベンチには23小谷、20國武。

 

86分の交代時に、13都並を一緒に変えて欲しかった。後半70分くらいから金沢のプレスがはまりだして、狙われていた。13都並が左なので、23小谷(右・中央)を入れると2人の場所が変わる。ちゃんと守れていたので避けたのか。

 

あと、WB(40吉村、11西田)も、いつもならどっちかを交代させる。49下川ベンチ外だと左WBのサブがいない。元も子もない話だけど、左WBが49下川なら最後の失点はなかった。

 

戦術的ファール

後半AT1分、13都並に相手71がファールで止めて乱闘になったシーン。なぜ怒ってたかというと

・腕で掴んで倒せてるのに、足もひっかけた(最少の力で、怪我させないように倒すするのがマナー)

・無理してファールで止める必要がない(前に金沢の選手が2人いた)

・疲れてたので休みたかった(ずっと71にプレスをかけられてた)

13都並はCB・SBで、普段「わざとファールしてプレーを止める」側。相手71はCFなので、そういう技術がないのは仕方がない。キャプテンのふるまいが、勝敗に影響した。結果的には×だけど、怒るべき場面だと思う。

 

弱いチームの戦術といえば「ファールで止める」。この試合は相手のFKは14回、そのうちセットプレーになったのは4回。敵陣でうまく止めてたと思います。

 

J3は削るチームが得するリーグです。ファール・コンタクトのたびに金沢サポーターが騒いでましたが、主審の判定はだいたいあのレベルです。早く慣れてください。去年、うちは鹿児島サポーターと愛媛サポーターにむちゃくちゃ怒られました。

まとめ

相手のスペシャルな選手に決定的な仕事をさせず、戦術ではめて決定機を作り……その先は運です。年に何度かある、内容はいいけど不運が重なって負ける試合、という感想。

 

賢星の怪我が結構かかりそう(”早くて”1月の新チーム始動に間に合うかどうか、というくらい)。早く直して、来季もうちで活躍してください。

波乱のシーズンが終わりました。23シーズン終了時(6位)に、現在の奈良クラブの姿(17位)が想像できなかったように、25シーズンがどうなるかは分かりません。

 

今年の目標は6位以内、昇格プレーオフ進出でした。うちのシーズンは終了しましたが、今週末はプレーオフを楽しみましょう。

 

リンク集

note.com

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp

www.youtube.com

www.zweigen-kanazawa.jp

static.ishikawa-ebooks.jp

hochi.news

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blog.livedoor.jp

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エース岡田優希・2024シーズン全ゴール全アシスト(176)

はじめに

【公式】岡田 優希 | 奈良クラブ:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

岡田優希 2024 選手データ | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

ヒートマップ - 岡田 優希の一覧 | SPORTERIA

 

岡田優希は今季13ゴール5アシスト(38試合、うち先発36)。昨年のエース(浅川隼人、現松本山雅FC)が16ゴール2アシスト(38試合、うち先発38)。攻撃の貢献度は、数字上は一緒です(貢献の質と守備がだいぶ違う)。

 

クラブ全43点の約4割に絡んでます。キャリアハイは22年の14ゴール3アシスト(23試合)。あと1点足りない。

 

アシスト・ゴールを、試合順に紹介します。各試合のレビュー(得点の解説)から引っ張ってきました。

 

アシスト1 第7節ツエーゲン金沢戦 3/31

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ゴール1 第8節テゲバジャーロ宮崎戦 4/6

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ゴール2 第10節松本山雅FC戦 4/13

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アシスト2 第13節福島ユナイテッドFC戦 5/6

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ゴール3 第14節FC岐阜戦 5/18

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ゴール4 第16節SC相模原戦 6/8

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ゴール5 第20節YSCC横浜戦 7/7

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アシスト3 第21節FC岐阜戦 7/13

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ゴール6 第22節FC琉球戦 7/21

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ゴール7 第22節FC琉球戦 7/21

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ゴール8 第22節FC琉球戦 7/21

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ゴール9 第28節AC長野パルセイロ戦 9/14

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ゴール10 第29節テゲバジャーロ宮崎戦 9/22

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ゴール11 第34節カマタマーレ讃岐戦 10/26

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アシスト4 第34節カマタマーレ讃岐戦 10/26

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ゴール12 第36節SC相模原 11/10

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ゴール13 第36節SC相模原 11/10

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アシスト5 第37節いわてグルージャ盛岡戦 11/13

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お気に入りベスト3

3位

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第22節FC琉球戦(3点目)。奈良クラブ史上初のハットトリック達成

 

2位

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第14節FC岐阜戦、決勝ゴール。狭いサイドの足下を狙うのが好き

 

1位

第36節SC相模原

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綺麗なコントロールショット。この日2ゴールで昇格へ王手。

 

最後に

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ゴールパフォーマンスがマネしやすいので、練習して県内で流行らせましょう。

 

あなたのお気に入りのゴール・アシストを、コメントかXで教えてください。年間ベストゴールも、時間ができたらまとめる(+アンケートをとる)予定です。

今季最終戦”も”後半ATに失点、17位でシーズン終了(アウェー・ツエーゲン金沢戦)(2024年第38節)(24.11.24)(175)

簡単なまとめ

年に1度のアウェー遠征、今回は現地レポートです。試合分析は別の機会に。

今季最終戦、アウェー金沢戦。後半ATがやけに長い。

こういう角度から見てました。席が席なので、試合展開はよく分かりません。

 

これは90+8分、決勝ゴールの瞬間。青のトレーニングウェアが小谷、ベンチ一番手前が松本ケンチザンガ

メインスタンドのお客さんへのあいさつ。ゲームキャプテンは都並でした

 

ゴースタ到着

シャトルバスからの風景。田畑の中に巨大建造物が現れます

↑これは試合後に撮影(なので人がいない)

 

率直に言って「公共事業」「箱物」感がすごい。人の集まる場所(飲食・イベントブース)が見えない場所にあるので、「建物」が「人」より全面に出てる

メイン・バックとも入口は共通。ブランケット(先着5000名)をもらいました

四角形の三方に(高さの違う)屋根があって、角が空いてます(囲ってない)。風が吹き抜けて大変寒い。

西谷和希選手が好きなので、飲食エリアでパネルを探して撮影。途中加入の選手にも等身大パネルを作ってるみたい(スポンサー部分は埋まってない)

通りすがりの金沢サポーター親子に手伝ってもらいました。ありがとうございます!

メンバー発表。ビジョンが大きくて見やすい

ビジョンはまだ要らないので、大きい45分計を買って欲しい

ビジョンがアウェーゴール裏にあって、ホーム側(メイン、バック、ゴール裏)からは大変見やすい

 

選手紹介は、アナウンスに合わせてゴール裏がコール、大旗をあげるスタイル。

ベンチで一人立ってるのが中田一三監督。試合前、ベンチに座るときです

ツエーゲンの伊藤彰監督が挨拶にきて、握手。

 

前半

奥の白帽子(林GKコーチ)と一緒にタブレットを見ています。DAZNでよく見る風景

WB吉村に指示を出す様子。スタジアムで声が通りにくい(サポーターの応援が反響する)ので、WBに伝言→CB・ボランチに伝言、という方法でした

前半のイチゾーだけで50枚くらい撮った

大誠がノーファールで相手を止めるシーン(金沢ゴール裏からのブーイングがすごかった)

イチゾーさん

ホームスタンド、アウェーサイドの最前列。アップの選手がこの辺にいます。色んな人が前を通るから、見にくい。あくまで試合に入りこむ席で、観戦には向かない

ホーム側のコーナーが、ベンチの屋根と被って見え辛い。前半終了です。

ちょっと上の方から。アウェーのゴール裏は結構埋まってます。

後半

アップの選手も、試合を見てるんですね(普段、奈良ベンチ側に座らない)

交代選手

5356人。収容人数(10,748人)のちょうど半分で、用意したブランケット(5,000枚)をちょうど配り終わるくらい。今季最多は9,229人(9月、カターレ富山戦)です

この後、小谷さんはずっとこの位置です(=逆サイドのコーナーキックが見えない)

もうすぐ90分終了

0-0で後半ATへ。

都並・賢星でアディショナルのアディショナルが発生して、終了時間がよく分からないまま失点。

ビジョンにリプレイが流れるのは嬉しい(失点したのは嬉しくない)。

試合終了の瞬間。

試合が終わると、スタッフが一斉に片付けに入るので写真に写り込む。写真を撮るなら、ゴールライン付近のコーナーの方がいい

 

終了後

最終戦は0-1での敗戦でした。

 

試合に出た選手は、声を掛けたらなにか返してくれました。都並が謝ってたのと、賢星が戻ってこなかったののと、生駒が凹んでたのだけお伝えします。

シーズン最終戦のセレモニーで抗議の横断幕。試合中、内容が悪くてどんどん声量が落ちて言ってた。セレモニーでも挨拶への反応も薄かった。同じ降格組(大宮)が優勝で、こっちは2桁順位。相当フラストレーションがたまってたと思う。

とても寒いのでセレモニーの途中で退出。シャトルバスにはすぐに乗れました。喫茶店で温まった後、新幹線で帰路へ。

感想

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最後のシーンを見て、苦笑いしか浮かばなかった。なんか見たことあるぞ。最後までこれか。

 

13都並がカバーに行こうとして相手55とぶつかり、相手3がフリーに。意図的にブロックしたのとは、違うようです。「味方2人を交差させて相手1人にぶつける」のはセットプレーでよく使います。試合後、都並がサポーターに謝ってたのは、イエローのシーンじゃなくてラストプレーのことでしょう。

 

今年の最終回です

ここで一区切り。無事に全試合を終えました。これから金沢戦の分析(余力があれば)、今季まとめ記事2〜3本書いて、このブログの2024年シーズンは終了です。

最終順位は17位。降格圏と7ポイント差。終わってみれば安全圏でした。何年か経って、新規サポーターと「2024年シーズンの残留争い」の話になったら、最後まで危なかった、運良く残留できたと伝えてください。

2024年シーズンの全38試合を見て、最後の最後まで見届けた上で「満足した」と思った方。これからも幸せなサポーター生活を送れるでしょう。僕も満足しました。一緒に楽しみましょう。これは「趣味との距離感」の話で、選手、戦術、チーム編成などの個別の要素とは違う話です。

 

1年間おつかれさまでした。楽しいシーズンでした。

J3残留!酒井達磨の復帰弾、ロートFで決めた(ホーム・いわてグルージャ盛岡戦)(2024年第37節)(24.11.17)(174)

現地観戦でした

残留決定の瞬間。37試合目、1試合残して決まりました。長かった。

9酒井達磨の復帰後初ゴール。DAZNのインタビューでは涙ぐんでいました。

後半開始前の円陣。今年見るのは最後

セレモニーとサイン会を終えて撤収。日没が早い。もうすぐ冬です。

 

初期フォーメーション

右のシャドー(2列目、FWの下のポジション)が15パトリックに変更。あとは前節と同じ。GKが1岡田慎司、3バックの中央に22生駒が入ります。

得点シーン

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見ての通り、40吉村の個人技で取った一点です。説明するほどのことはないんだけど、気づいたことをいくつか。

 

この試合、岩手側は高い位置でのプレスをやらず(たぶん正解)、DFラインは自由にボール回しをさせてもらってます。

岩手のフォーメーションも3421。WBの裏を取れば、サイドで1:1です。

25神垣は、自分に当ててワンツーでポケットを取らせたいと考えていたようですが

40吉村が自力でドリブル突破します。

 

パスコースは31岡田優希と25神垣。31岡田優希へのは細いし、25神垣は囲まれてる。23小谷が助けに来て欲しい。40吉村じゃなければ、ボールを取られてた。

この1点、岩手の配置がおかしい。

・サイドに3人が吊られる →分かる

・31岡田がフリー →分からない

・9酒井がフリー →分からない

相手15が31岡田優希についてて0.5~1秒稼いでいたら、それか、40吉村と31岡田優希の間に立つか(パスコースを切る)。相手15はバリバリのフォワード。ブロックを組んで引いて守ってるのに、敵フォワードにフォワードを当ててるのはおかしい。

 

奈良クラブのペナルティエリア侵入が3人(31岡田優希、9酒井、15パトリック)で岩手側は5人(+見えないところにあと1人?)。人数は足りてます。

31岡田優希がシュートモーションに。赤の内側のコースに蹴れば、枠内です。

 

シュートを防げるのは相手51とキーパーの2人。キーパーがニア(右側)に寄って、相手51はファーのシュートコースを切ります。気になる方は、相手51がどう動いたのか確認してください

反対サイドのゴール正面が空きます。フォワードなら、そんなことは気にせずシュートを打てばいいです

パスっぽいシュート。9酒井担当のCBは背後にいるので、いないのと一緒。触れば入る、ものすごく簡単なゴールです。

ゴール期待値は0.5ちょっと。何度でもいいますが、PK(=一番簡単なシュート)で0.7、10回蹴れば7回入ります。

 

31岡田優希のはシュート扱い(xGL=0.05)だけど、相手をよく見た上での「パス」だと思う。もう一度どうぞ

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試合終了の瞬間

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生駒のガッツポーズを初めて見た

 

感想

パスサッカー同士の対決。スタンドから見てても安心する。監督交代後は「勝ち点はとってるけど、そうじゃないだろう」感が強かった。どういう分野でも「結果」が最重要だけど、その次に大事なのは「プロセスの納得感」

 

岩手は引いて守ってた。相模原「でも」失敗した(連動したプレスの完成度が高い)ので、ハイプレスはほとんどやってません。たまにやっても、効いてませんでした。岩手のプレスの完成度だとボールが取れないので、正解だと思う。

 

奈良クラブがボールを持ってゆっくり攻めると、守備も余裕が出来た。お互いに、無理にボールを取りに来てなかった。

 

40吉村は5試合連続スタメン。プレーレベルが違う。10/13に澤田が故障、生駒がCBにコンバート→右WBがいなくなる→10/20から吉村が復帰、スタメン定着、という流れです。

 

9酒井が相手とコンタクトすると相手が倒れるのは、復帰後も健在。リハビリで下半身を鍛えたらパワーアップした(要約)そうです。

ソース→

784press.navvita.under.jp

 

J3メインの主審で10試合以上担当するのは、約20名。この日担当の岡宏道さんは、今季2試合見たはずが、全く印象に残っていなかった。今日も印象に残らなかったが、印象に残らない理由も分かった。20名の中だと真ん中くらいで、2021年までJ2を担当されていました。

 

シーズン初の連勝で、今季7勝目。17位に浮上しました。最終節に勝ち、16位讃岐が引き分け以下だと、16位でシーズンを終えます。

 

「うちは貧乏だから下位で仕方ない」という趣旨の発言を、今季あちこちで聞きました。「選手のレベルが違う」「1:1ではどうしようもない」と言っていいチームは、J3では2チームだけ。1つは、優勝した大宮アルディージャ。もう1つはツエーゲン金沢、最終節の対戦相手です。

 

リンク

note.com

grulla-morioka.jp

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp

エース岡田優希の2ゴール!次はホームで残留目指す (アウェー・SC相模原戦)(2024年第36節)(24.11.10)(173)

まとめ

すごーく久しぶりの「奈良クラブらしい」サッカーで完勝。7/21以来の勝利。中田一三監督の初勝利です。いやー、長かった。

 

メンバーの入れ替え

大幅に変わっていて勘ぐりたくなりますが、怪我かコロナで出られない人が多く、やりくりした結果だと予想しています。「戦術」に左右される部分は、戦術ブロガーが思うよりずっとずっと小さい。

 

浜田 満 - サッカーってどうやったら勝てるねん。 どうやったら逃げ切れるねんと悩み続けること約4ヶ月。... | Facebook

3CB:

13都並:本来は右→左

22生駒:本来は右→中央

23小谷:本来は中央→右

(生駒・小谷の入れ替え)

22生駒・23小谷とも、プレッシャーがかかるとロスト・パスミスするタイプで、ビルドアップの起点に向いてない。8掘内か5鈴木が適任ですがどちらも故障(鈴木は未公表)。

 

22生駒の方がボールが持てるのと、いざとなったら自分でドリブルできるのに、中央に回しました。

 

23小谷が右SB/3CBの右に入るのは移籍後初です。攻撃時が4バックなので、右SBとして高い位置でボールを受けていました(見たことがない)。後半はクロスも入れてます。

 

左CBがいないので、右左両方できる13都並が左に。23年のJリーグ開幕戦も同じパターンでした。6寺島が故障、2飯田が信頼されてない、49下川はたぶん怪我。

GK:96マルク→1岡田(慎)

GK岡田慎司が、監督交代後初の出場。公式戦出場のないルーキーがベンチ入り。戦術上の理由でGKを変えるなら、正GKはベンチに入れます。体調不良でしょう。

CF 19松本→9酒井

たぶん戦術的な理由だと思います。今日はどうしても「繋ぐ」と。

19松本の体調不良説(20分しか動けない)説も、あえて唱えておきます。ラスト10分、GKからロングボールでクリアしてるのに、19松本を使わないのは不自然でしょう。

 

3バック・4バック可変

ややこしいんですが、守備と攻撃でフォーメーションが違います。攻守で3バックと4バックを併用するチームはあまり見ないような。

こっちは守備時。守備は22生駒、23小谷、13都並で行います。39瀬沼は大きくてごつい人。小谷がうまく抑えてて、相模原は39瀬沼へのロングボールはほとんど蹴りませんでした。

攻撃では、14賢星が(4バックの)CBの位置に入り、都並・小谷がSBの位置へ。矢印は陣形変更時の動き。けっこう時間がかかります。「14賢星は絶対に下りてくる」とボールの位置関係、あとは神垣のアドリブです。生駒小谷/生駒都並が最終ラインに残り、賢星がサポートに来る形もあります。

 

相模原は、3バックに3枚(CF39、シャドー11、22)でプレスをかける作戦です。WB(西田吉村)へのパスをカットするか、中盤へのパスミス(中島神垣)を回収。4バック+GK(5人)に3人でプレスをかけてもハマらない。

 

「343」前の3枚がプレスに来ると、2列目の「4」が自動的に前に出て、(奈良の)パスを受ける選手にプレスをかけます。この日は、想定したのと配置がずれてるので、2列目が前に出ると、こっちの選手へのパスコースができます。それを1岡田慎や22生駒がパス。

 

得点シーンは、相模原の3バックと2ボランチの間で起こりました。チーム全体が前に出たがる中で、6も27もどう動いていいか分からず、試合中ずっと楽しくなかったと思います。

 

得点シーン

得点(1-0)

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13都並がボールを持って攻撃に。8橋本はWB(うちだと西田・下川あたりのポジション)。むちゃくちゃ高い位置にいます。

中が同数(2:2)なので、クロス。アーリークロスは「DFラインを下げる」「陣形を崩す」のも目的で、点になればラッキーくらいの位置づけ。

43田村が上手に収めて

9酒井から40吉村へ

相手8橋本が高い位置にいるので、トイメンの40吉村ははフリーです。いいクロスを上げられそう

ライン間がきれいに空いてる。

(岡田優希)

チームとして完璧なビルドアップができて、最後は(吉村)弦と目が合って、絶対にここに来るというのが分かっていたので、最後まで冷静に決められたかなと思います。

【公式】相模原vs奈良の試合結果・データ(明治安田J3リーグ第36節:2024年11月10日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

合わせるのは難しいでしょうが、合わて打てれば入ります。奈良クラブらしい、丁寧につないでの一点。もう一度どうぞ。

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失点(1-1)

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相模原の攻撃。55田代→40長谷川

この試合の前半戦、3CBの右(28小笠原)をずっと狙ってて、逆に40は空けてます。というか左サイドを捨ててる。

43田村は、CB40とシャドー11のパスコースを切る位置にいます。パスコースを切る以外の動きはしません。

 

11はこのエリアで、ボールを繋ぐ仕事をしていました。あまり難易度が高くないタスク。ゴールから遠い場所にいてくれてよかった。

WB8、逆サイドのWB25は、基本的に空けてます。この試合、8橋本にロングボールが収まる場面を何回か見たでしょう。空けてるところに入れて収めた、という状態です。

40→25へ対角線上のロングフィード。これができるCBにJ3には5人もいない

ワンタッチで繋いできれいにシュート。これは仕方がないと思います。捨ててる(空けてる)人から捨ててる人にピンポイントで通りましたから。もう一度どうぞ。

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もう一つ。オフサイドだと思った人が多いでしょう。現場の空気感を感じる方法を一つ。

赤で囲ったのは都並。

都並は起き上がって、副審を見ています。他の選手も全員見てます。

 

微妙な判定の場合、選手は審判を見て、ジャッジの確認をします。この場合だと副審2。不利に判定された(オフサイドを取ってもらえなかった)側は、確認はしてますが抗議はしてません。許容範囲内の判定だったのでしょう。どうみてもおかしいミスジャッジなら、誰かが審判に詰め寄ってます。

 

得点(2-1)

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相模原は前半36分にプレスをやめ、後半開始から5バックに変えました(それまでは3バック、WBは高い位置)。フォーメーションは541か532。ボールがくると後ろの人が飛び出してくる、攻撃的な5バックです

13都並→25神垣→23小谷。今回もCBから繋いでます。

相手が532ならサイドは空くので、SBの選手は好きなときにクロスが打てます

この前後も「裏を狙ってラインを下げる」動きを繰り返してました。ここからのクロスで点が入るシチュエーションじゃないので(小谷のクロスだし:真ん中のCBは普通クロスを蹴らない)、ラインを下げる+ワンちゃんあれば、くらいの期待でしょう。

相手CB(55)のクリアミスということにされてますが、違うと思います。攻撃がCF、守備がCB3人という状態で、3CBの前にディフェンダーが1人もいないのはおかしい。岡田優希が正面にいる時点で、誰かカバーしにこないと。ハイライトでうなだれてる選手がいました。その選手のミスです。

こぼれ球がきたら、正面で岡田優希がフリーでシュートが打てるんですよ。手前の西田もいます。相手に囲まれてるように見えますが、ディフェンダーはシュートに間に合いません。

(相模原・シュタルフ悠紀監督)

クロスが上がった段階では7人くらいがボールの後ろにいて、相手が2人か3人かしかいない中でクリアミスを拾われて遮断できず、GKもブラインドになっていたのか反応できなくて、コロコロとボールが入ってしまいました。

【11/10奈良戦】試合結果・監督・選手コメント | SC相模原

相手監督も認める、きれいなコントロールショットでした。もう一度どうぞ

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感想

今日もドロー。雨の日の試合展開 #Jリーグ (ホーム・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第35節)(24.11.2)(172) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

 

予想(相模原戦からパスサッカーに変える)が当たりました。「そろそろ4バックに戻す」も半分当たり。宝くじを買うなら今しかない。

 

実況「相模原の前からのプレスがはまっています」(前半10分)

相手がハイプレスのチームだと、最初の15分は死ぬ気で守って、ボールを持たせてもらってからが勝負。本当にはまっていたかは、試合を最後まで見たあとで最初の15分をもう一度見てください。ぜんぜんはまってません。

(時間帯別ポゼッション)

~15分 39.9%

~30分 62.9% ←得点

~45分 63.5% ←失点

奈良クラブ 2024 マッチレポート | 11月10日 vs 相模原 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

ビルドアップのチームの理想的な試合運びです。

 

www.youtube.com

(相模原・シュタルフ悠紀監督)

手が結構(戦い方を)変えてきた中で、そこに対応するのに少し時間がかかってしまった。戦術の臨機応変な調整が今までのゲームではそんなに求められていなくて、今回はそれが求められる中、ベンチサイドからの指示で中を動かすという作業が思っていたほどうまくいきませんでした

【11/10奈良戦】試合結果・監督・選手コメント | SC相模原

シュタルフ監督の言う「戦術の臨機応変な調整が求められないゲーム」というのが本当に存在するのか、私には分かりません。私の応援するチーム・監督は、相手を見て、自チームのパフォーマンスを見て、細かくやりかたを調整し、勝てる可能性を1%でも高めようと、試合終了まで必死で頭を使っていました。前の監督はそれができなくなったので、違う監督に指揮を任せました。

 

前半27分、失点した時点でプレスを辞めて陣形をいじってれば、相模原が圧勝してたと思います。何をすればいいのか、相模原の選手はずっと迷ったままで、見ていてかわいそうでした。18位相手に、SC相模原は2戦2敗です。ベンチの差だと思います。

 

面白い試合なので、ホーム最終戦までにもう一度見直してみるといいかも。久しぶりの勝利です。前半10分~同点になるまでがおすすめです。

残留確定まであと1勝。次で決めましょう!

 

リンク

www.scsagamihara.com

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今日もドロー。雨の日の試合展開 #Jリーグ (ホーム・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第35節)(24.11.2)(172)

まとめ

(試合終了〜3時間に取ったアンケート)

 

勝ち点が取れた、怪我人がでなかった、というだけで100点。試合が面白くなかったのは別の話です。内容には、特に言いたいことはありません。

 

雨の日の戦い方

よく試合をやったよね。

数年に一度はこういう条件に当たる。勉強して損はないと思う。

news.yahoo.co.jp

 

下が悪いときの戦い方をかなり詳しく書いてた。

 

J1ユース出身のテクニックのある選手は、早くからピッチに対応できていたようです(うちだと14中島、40吉村)。中盤の選手はサッカーが出来ていて、サイドの選手は(水たまりが出来ていたので)ボール扱いが出来ず、大きく蹴る、最後まで追いかけるというプレーが中心。

 

これは24年6月23日、第18節(ゴースタ、金沢vs北九州)。今年のJ3で一番ピッチが悪かった。

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「ロートFが特別酷い」

「最低の条件になった」

 

かというと、それは違います。福島戦のコンディションは「年に何度か見る」レベルです。施設と言うよりは、天候の問題です。さっきのゴースタは今年竣工ですし、奈良vs福島と同日開催のヨドコウ(大阪市東住吉区)もひどいものでした。設備では対応できない雨が降った。

youtu.be

 

感想は「ロートFフィールド奈良、やるじゃん」。雨量が多かったので水が溜まりましたが、水はけはよかった。

奈良の先制点(前半40分)、福島の同点弾(後半68分)を同じ角度から見た様子。1時間弱で水はかなり抜けてます。2時間くらい待てば、水たまりは消えてた。表面(芝・土)はともかく、地盤(水はけ)はいい。

 

ちなみに甲子園は三角州に建っている(枝川を掛け替えた跡、砂れき(砂利)の上)ので、水はけ抜群。表面にシートをかけ、新たに水が入らなくすれば、溜まっている水は自然に抜けます。グランド整備というより、立地と地盤の問題です。

 

得点シーン

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失点シーン

youtu.be

 

前半は水たまりが多かったので、最後まで走ってボールを拾うこと。後半はピッチが部分的に回復していたので、状況を読んで「いつものプレー」か「大雨用のプレー」かを使い分けること。

14中島賢星コメント

(Q:非常に難しい環境での試合でした)
A:逆にやるべきことはハッキリしていたので、それを遂行するのみだと考えていました。

【公式】奈良vs福島の選手コメント(明治安田J3リーグ第35節:2024年11月2日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

できることはほとんどなくて、やることは決まっている。やるかやらないかの問題。

 

天候別勝敗表

25神垣陸コメント

こういう状況の試合でイヤがっているのは相手のほうだと思いましたし、悲観することなく、みんなでポジティブな声をかけ合いながらプレーできました。

【公式】奈良vs福島の選手コメント(明治安田J3リーグ第35節:2024年11月2日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

福島が嫌がってたのは、天気との相性もあるんじゃないか。「天候別勝敗表」というスタッツを思い出して、調べました(用途がよく分からない)。

data.j-league.or.jp

 

(結果)
奈良 3試合1勝1分1敗 3得点、3失点 J. League Data Site
福島 6試合2勝4敗 10得点-13失点 J. League Data Site

(条件:2024年、天候:雨,雪,雷雨。いずれも、この試合を除いたデータ)

うちの方が勝率がよかった。

 

晴れだと4勝5分7敗。ずっと曇ったままだと未勝利(0勝9分4敗)で、一滴でも降れば(雨+時々雨/雪)勝ち点がもう少し取れます(1勝4分1敗)。

 

感想

パスサッカーのチーム同士の対戦。水たまりがまじり、ボールが転がらないコンディション。良さは出なかった。

 

ピッチに対応できてない選手が両軍ともいた。タッチが柔らかいとか、加速が早いとか、プレースタイルの問題。ピッチコンディションを見てスタメンを入れ替えれたら、メンバーは変わっていた。

 

水たまりがあるときは、リフティングしてからパスを出す。複数の選手がやっていた。こういう条件でのプレーの経験があるんだろう。40吉村の場合、秋田時代の経験(雪解け時期の練習)だと思う。

 

次節に向けて

対戦相手より大事なのは、ピッチの状態です。次節の会場は、相模原ギオンスタジアム。ピッチコンディションがJ3で一番良く、パスサッカーのチーム(SC相模原)向きのスタジアム。奈良クラブがパスサッカーに戻すならここしかありません。

 

監督が変わって「アイデンティティ」という言葉が消えました。残留するのは絶対条件で、最優先事項です。ただ、クラブの今後を考えれば、低迷したらパスサッカーの監督を辞めさせ、夏に借りてきた選手にロングボールを蹴るサッカーをするチームが、「うちはパスサッカーだから」と言ってもぜんぜん説得力がありません。

 

対戦相手(SC相模原)は、夏の補強で、J1から3人、J2から2人が入りました。FW武藤雄樹は日本代表歴あり。すぐにでも昇格したいんだと思います。

 

SC相模原 2024 移籍情報 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

 

シーズン開始時の戦力でいえば、相模原相手なら何をやっても勝ち点を取れるくらい均衡してました。前節(相模原vs富山)を見ても、相模原の選手のレベルはかなり高い(予算規模だとリーグ上位6位に入る)けど、自分のやり方を捨ててまで相手に合わせる必要はありません。

 

降格の危機なんてのは、数年に一度は必ず訪れる、サッカー界の年中行事みたいなものです。その度に自分のサッカーを放棄したら、先はありません。もし4バック+パスサッカー+攻撃的布陣で来たら、(結果はどうあれ)この先も応援すると思います。

 

リンク集

note.com

www.jleague.jp

fufc.jp

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sporteria.jp

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