初めに
2024年の全試合&ニュースから、印象に残ったもの・後世に語り継ぎたいものをピックアップ。割と自由に、硬軟、良い悪いを混ぜて選んでます。
かなり量がある(7000字超)ので、ブックマーク→目次を利用して、何回かに分けて読むのがおすすめです。
24年シーズン勝敗一覧
奈良クラブ 2024 日程・結果・試合比較 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
10位
シーズンダブル
↑対戦チーム別の勝敗一覧
今季シーズン2敗が沼津、北九州、2勝が相模原、2分がYS横浜、長野、松本、富山、讃岐の5チーム。
アスルクラロ沼津戦、2戦合計6失点
奈良クラブ戦だけを見ると沼津は完全無欠のチームに見えますが、特徴がはっきりしてる分、対策がとりやすいチームです。選手層も含め、順位(10位)相当です。
前半戦(アウェー)は75分以降に3失点して0-3。澤田が3失点全部に絡んで、次の試合から外されました。
解説→
0-3、前半戦のアウェーは0勝4分6敗(アウェー・アスルクラロ沼津戦)(2024年第18節)(24.6.23)(151) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
後半戦はラストプレーが疑惑のゴール(=同点だった?)で次のプレーで試合終了。さっきハイライトを見ましたが、労働意欲に影響する負け方でした。
解説→
”幻のゴール”で試合終了。ホームで逆転負けで夏休みへ(ホーム・アスルクラロ沼津戦)(2024年第23節)(24.7.27)(158) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
9位
生駒のシュートストップ
中田体制になっての4戦目、18位で迎えた首位との一戦。0-0の後半アディショナルタイム、絶対絶命の場面で生駒が1点を阻止、引き分けに持ち込みました。最初の競り合い、生駒が足を攣るあたりからどうぞ。
解説→
よく守った。首位・大宮アルディージャから勝点1をゲット(ホーム・大宮アルディージャ戦)(2024年第31節)(24.10.5)(168) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
以前、第37節の試合終了(=残留決定)時のガッツポーズを紹介しました。得点シーンはだいたいガッツポーズをしてました。写真を撮る方は、次回のゴールシーンで狙ってください。
第37節 残留決定時
第30節 今季3点目
8位
J3残留決定
第37節、残り1試合。自力で・ホームで決めれてよかった。最後は酒井達磨の復帰後初ゴール。きれいにまとまりました。わざわざ解説する必要はないでしょう。
スッキリ新生!2年目のJ3リーグに挑む目はかなり冷めたまま(130) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
↑開幕前の順位予想。今年の最高順位が10位。僕の予想(5〜9位)は外れ。「16位以下」を予想した人は、ほとんどいないと思う。
サポーター満足度アンケート
ラスト5試合、基本的に「試合終了直後」に取っています。率直な結果が出るので、面白かった。
奈良クラブ対カマタマーレ讃岐を見て
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年10月26日
奈良クラブvs福島ユナイテッドFCは
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年11月2日
奈良クラブvs相模原SCは
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年11月10日
奈良クラブvsいわてグルージャ盛岡は
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年11月17日
奈良クラブvsツエーゲン金沢は
— ちびかん (@suica_chibisuke) 2024年11月24日
残留が見えてから急に評価が厳しくなります。来年はチーム公式がやってください(取るのを忘れる)
7位
セットプレーの失点
春先に話題になったのが、セットプレーの失点。後半(特に監督交代後)はピタッと止みました。3~4月の解説は、ほぼセットプレーの失点。真面目に説明してる人がいない分野なので、頑張って考えました。
説明が面倒だったのが、第4節、アウェー大宮戦の「ブロックの反則を取ってもらえなかった」やつ
解説→
セットプレー「以外」は全くの互角(2024年第4節/アウェー大宮アルディージャ戦)(24.3.16)(135) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
他に印象に残ってるのは、第17節、アウェー北九州戦の永井。同じパターンで、松本山雅にもやられてます。
解説→
奈良【4123】vs【4231】北九州:たまにはフォーメーション解説を(アウェー・ギラヴァンツ北九州戦)(2024年第17節)(24.6.16)(150) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
金沢、松本など、J2経験のあるチームはセットプレーの設計がうまいです。雑に説明すると”間接部門への投資をするか”という話なので「トレーナーか選手の給料(人数)を削って、いいセットプレーコーチを連れてくる」のが解決策です。
6位
どろんこサッカー
コンディション最悪だったのが2試合。一つ目はホーム・福島ユナイテッドFC戦。大雨です。相手のパスサッカーが封じられ、運良く勝ち点を取れました。
今日もドロー。雨の日の試合展開 #Jリーグ (ホーム・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第35節)(24.11.2)(172) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
次がアウェー・AC長野パルセイロ戦。芝があれてて、サムネイルを見てもびっくり。下が悪いと別の競技(サッカーではない)になるので、説明することがなくなります。
アウェー、蒸し暑い一日、荒れたピッチ。悪条件の中での引き分け (アウェー・AC長野パルセイロ戦)(2024年第28節)(24.9.14)(165) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
ロートフィールド奈良は、春先・秋口に芝の状態が悪くなる時期があります。ホームゲームなのにパスサッカーができない。専用スタジアム(早くてもJ2昇格から5年くらいかかる)を待つより、今のスタジアムの整備にお金を掛ける方が現実的です。
ランク外:今年のベスト・ワーストゲーム
ベストゲームには、フリアン解任後の初戦(第27節カターレ富山戦、0-0)を、ワーストゲームには第9節、いわてグルージャ盛岡戦(1-2)を挙げておきます。
松本ケン・チザンガにロングボールを当て続け、0-0で引き分けた試合です。カターレ富山は強かった。当時のチーム力(18位)でよく戦いました。
ワースト。相手の守備がガタガタなのに、戦術の修正をかけないまま時間を無駄にして、セットプレーの2失点で負けました。連戦中、18時スタートのナイトゲームというのも、見てる側には辛かった。
ベスト10に漏れたのも紹介します。だれか解説記事を書いてください。
シューカくんデビュー
呪われたサマーリミテッドユニフォーム
ユース出身・関口智也がJリーグデビュー
パトリック・グスタフソン、タイ代表選出
酒井達磨の大けが
奈良クラブユース、日本クラブユースサッカー選手権出場
5位
テゲバジャーロ宮崎戦のラスト5分
シーズンダブル(される方)はなりませんでした(1分1敗)、2試合とも今年の悪いところを煮詰めたような結果に。
第8節 アウェー 後半42分に失点 1-2敗戦
解説(すでに匙を投げてる)→
今年何度目の逆転負け?アウェーでリードを守れず(2024年第8節/アウェー・テゲバジャーロ戦)(24.4.6)(139) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
第29節 ホーム 下川退場→後半AT6分に失点、ドロー。
解説→
勝てなかったのは実力通りだが、判定は確かに疑問 (ホーム・テゲバジャーロ宮崎戦)(2024年第29節)(24.9.22)(166) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
特に第29節は、中田監督3戦目での初勝利になるはずでした。ここで1勝取ってれば終盤こういう展開には…と思います。審判の対応が悪かったのもあって理不尽な結果に。こういうのもフットボールの醍醐味なんでしょうか。
4位
岡田優希ハットトリック
奈良クラブ・Jリーグ史上初のハットトリック達成。第22節、アウェーFC琉球戦にて。「取れるときに取る」のも、ストライカーの重要な資質。
解説→
岡田優希ハットトリック達成、6戦ぶりの勝ち星(アウェー・FC琉球戦)(2024年第22節)(24.7.21)(157) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
「フィニッシュの質」「決定力」というのは、岡田優希のプレーのことをいいます。個人技で打開して、チャンスじゃないシチュエーションで1点取ってくる。
岡田 優希選手 ギラヴァンツ北九州より完全移籍加入のお知らせ | 奈良クラブ | NARA CLUB Official Site
「うちはお金がないから(順位が低くて仕方がない)」という話に私が本気で怒るのは、うちもマネーゲームをやってるからです。岡田優希の獲得は、最下位のチーム(ギラヴァンツ北九州、前年20位)からエースを引き抜いて、結構な移籍金を支払いました。下部リーグ(4部相当、JFL)から酒井、掘内、澤田を獲得しています。これは全員JFLベスト11、リーグのスーパースターです。ビッグクラブと規模が違うだけで、やってることは一緒です。
岡田優希の年俸はうちでぶっちぎりの一位で、求められるのは結果です。本人も分かっているでしょう。13ゴール5アシスト。”最低ライン”はクリアしました。ゴールアシスト合わせて25くらいはやってもらわないと。
目玉補強の選手がフルシーズン稼働して、期待した通りの活躍。というのは、簡単なようで難しいことです。うまくいかないシーズンでしたが、この補強は、強化部、サポートスタッフも含めて満点をあげたいと思います。
3位
フリアン監督解任
今年のフリアン、ずっとおかしかったですよ。最初の5試合から。ぜんぜん「ボール保持」じゃない。もっとボールを回して休めよ。
解任前の4連敗はどれも内容が悪かったんですけど、やっぱりFC今治戦。台風が来てて、試合が本当にできるんだろうかと思ってたら開催。夏バテしそうな戦術×夏バテ×後半すぐに失点×何も修正できない×…、6点差で負ける相手ではない(せいぜい2点差以内)と思いますが、悪条件が重なりました。
試合終了
— FC今治 (@FCimabari) 2024年8月31日
🏆明治安田J3リーグ 第26節🏆#FC今治 6-0 #奈良クラブhttps://t.co/uqOTHRVPln#DOitNOW pic.twitter.com/LonSKxUVi0
解説→
奈良クラブの苦境を打破せよ! 新加入選手起用が攻守に影響か #奈良クラブ (アウェー・FC今治戦)(2024年第26節)(24.8.31)(162) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
過去の功労と今年のパフォーマンスを別。頭で分かってても受け入れられない。それはサポーターも強化部も一緒です。もし0-6でなく0-1だったら、台風で試合が延期になっていたら、監督はそのままだったと思います。現在、どうなっていたかは分かりません。
こんだけ低迷したら監督変わるって。第26節(縦線の場所)で監督交代です。参考までに2023年のを。
今年の方が予算が増えてる。「お金がないから負けた」という言い訳だけはやめて。口にしていいのは「研究されたから」だ。
後を託されたのが、中田一三監督。戦術を仕込むのに時間がかかりそうな人(ポジショナルプレーの監督だと半年近くかかる)なのに、後半戦、中断明けの残り12試合から指揮を任され、監督も選手も大変だったと思います。
問題は、中田監督があんまりチームを立て直してないこと。第26節までがフリアン監督(5勝10分11敗=26試合で勝点25)、第27節以降が中田監督(2勝8分2敗=12試合で勝点14)です。勝ち点の獲得ペースがあまり変わらない。例年、奈良クラブは秋口から成績が上向いていたので、監督が続投していても楽に残留していたかも知れません。
私は中田監督を高く評価しています。ラスト3試合(SC相模原戦、いわてグルージャ盛岡戦、ツエーゲン金沢戦)を観ましたよね?攻守とも洗練されていて、攻撃の組み立て方がひと味違います。なにより「今いる選手でなんとかできる」というのが素晴らしい。澤田と宗太朗が化けると思います。
2位
ルヴァンカップ・サンフレッチェ広島戦
奈良クラブの初ナイターゲーム。J1・サンフレッチェ広島は、レギュラーをそろえて受けて立ちました。サンフレッチェ広島の密着ドキュメンタリー風動画が格好いいので、オフのお楽しみにどうぞ。スタジアム入り、バス待ち、ロートFのロッカーの映像とかが見れます。
大雨の中、結果は完敗(0-6)。客席の盛りあがりを含め、将来への期待を感じる方が多かったです。追いつくまでに何年かかるだろう。
解説→
0-6の敗戦。大きな収穫がありました(ホーム・サンフレッチェ広島戦)(JリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド・第2回戦)(24.4.24)(143) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
1位
後半75分以降の失点
「時間帯別得失点」から自作しました→J. League Data Site
今季43得点、56失点(昨季は45得点、32失点)で得失点差-13。75分以降で-17(9得点、26失点)です。
この時間帯が得失点差±0なら、累計+4。上位12チーム(得失点差0以上)に入ります。チームの実力(選手、編成、監督)からすれば、これくらいは達成したかった。
今季の失点シーンは、ほぼ全部見直しました。シーズン序盤は「バテてるだけじゃないか」というのが続いてます。消耗してるDFをそのままにして、前線を変えてバランスを取りに行ってます。かわいそうだよね、澤田も下川も。良い選手なのに。点を取るのに振り切って、選手の体力を考えてない。
後半ATの失点が7点、そのうち5点が同点弾で1点は決勝弾です。だいたい覚えてます。まずは第6節、アウェー・カマタマーレ讃岐戦。後半AT+3分、CKでPKを献上し同点に
解説→
今季二度目の「逃げ切り失敗」(2024年第6節/アウェー・カマタマーレ讃岐戦)(24.3.24)(137) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
第34節 ホーム・カマタマーレ讃岐戦。1人退場から。最後に追いつかれてドロー。
解説→
今季最低の前半から一時リードも(ホーム・カマタマーレ讃岐戦)(2024年第34節)(24.10.26)(171) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
讃岐戦はどっちもひどい。来年から中止にしよう。最後は、最終節アウェー金沢戦(0-1)。AT6分のはずが、乱闘と怪我人で時間不明に。1人少ないなか、パワープレーで失点。金沢が5ヶ月半ぶりのホーム勝利を挙げました。
解説→
負けたのは先に1点取らないからだ(アウェー・ツエーゲン金沢戦その2)(2024年第38節)(24.11.24)(177) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
これは持論なんですが、点をいっぱい取って、いっぱい取られるサッカーの方が、見ていて面白いです。「優勝できなくていいなら」という条件なら。バンバン点が入ってスタンドで盛り上がるのがスポーツの醍醐味です。
0-0引き分け→1-0勝利→0-0引き分け→1-1引き分け→0-1敗戦…。見応えはあっても、初めて来た人は楽しいの??と思います。
サッカーのスタジアムには、競技の中身を見てる人ってあんまりいなくて、楽しみに来てる人がほとんど。「通」って少ないし、お金を出さない。自分でやってても思います。「勝負にこだわる」層も、今年は途中でやめてるでしょう。僕が初めて家族を連れてきた試合が、堅守速攻型のチーム同士で0-0、俗に言う「塩試合」でした。終わってからずっと謝っていた記憶があります。
昇格を見据えてチームを作るなら、組織的な守備+そこそこの攻撃力+セットプレーで競り勝つ方が早いし楽。FWよりDFの方が、選手より監督の方が安いので、低予算で結果を出したいなら、こっちの路線になります。実際、23シーズンは、堅守・リーグ最少失点で6位でした。
攻撃力路線で、岡田優希が得点王、百田真登が10ゴール、下川が12アシスト、終盤の失点は特に目立たず、最後までPO争いして8位だったら、誰もが満足してシーズンを終えてたと思います。
売上が増え、戦力が充実するまで、長い時間がかかります。とにかく勝つのが大事なのか、決定力さえあれば何位でも構わないのか、選ぶのはお客さんです。24年シーズンを見た直後なので「とにかく勝ってくれ」という人ばかりだと思います。
25年シーズンは、塩試合連発で「順位・勝ち点」にこだわるのに期待したい。
まとめ
10位 シーズンダブル9位 生駒のシュートストップ8位 J3残留決定7位 セットプレーの失点6位 どろんこサッカー5位 テゲバジャーロ宮崎戦のラスト5分4位 岡田優希ハットトリック3位 フリアン監督解任2位 ルヴァンカップ・サンフレッチェ広島戦1位 後半75分以降の失点
楽しかったシーズンとは言えませんが、印象に残る一年でした。
サッカーは週1ペースで長期間楽しむものです。20年間同じチームを応援するなら、そのうち何回かはこういうシーズンがあるよな~と。もしかしたら、24年シーズンは、二度と思い出したくない、消したい記憶になっているかもしれません。
シーズンの振り返りには、自分のブログが一番便利でした。2024年の記事一覧です。
当時の記事を見れば、嬉しかったことも辛かったことも思い出します。いい試合は書いてて楽しいし、中3日で第9節いわてグルージャ盛岡戦を見直してるときは苦痛でした。
今回の記事も7000字超。バラバラのまとめ記事を一本に統合したので、長くなりました。最後まで読んだ人は、XなりLLINEなりで「読むのに○分かかった」とコメントをください。おつかれさまでした。