得点シーン
フリーキック→逆サイドへ→岡田優希クロス→生駒ヘディング
→跳ね返ったボールを百田
無理な体勢でも枠内に飛ばす。
「決定力のあるストライカー」が奈良クラブにやってきました。
失点
超攻撃的サッカーへの転換
今回はハイライン特別編です。
日本では・世界を見渡してもめったに見れない、面白いサッカーをやってます。
この面白さが全然伝わってないのはもったいない。
奈良クラブの守備時は4−4−2。
ディフェンダー4人、中盤4人、前線2人。
(後の人数から順に、一列ずつ数えていきます)
前線の2人、17百田と20國武が積極的に前に出てプレッシャーをかけ、
パスミスを誘う&パスする先を限定させます。
(攻撃力の弱い方にパスを出させて、どこかでボールを奪う)
昨年~今年の開幕戦までは
まずは守備陣形を整える
少し待ってから、プレスを開始
プレスは「邪魔する」程度で、ぶつかったりボールを取るのは目指してない
と、ミドルプレス・ミドルラインでした。
ロープレス、ローラインかもしれない。
攻撃時。4−1−2−3。
96ヴィトと3澤田・5鈴木の3人からパスでつなぎ、
14中島か48下川が、敵陣(ハーフウェーラインの向こう)でボールを持てば
ミッションクリア(ビルドアップが完了)です。
ビルドアップが完了した時の布陣(相手の配置は適当です)
ラインが低いチームなら、GKヴィトのラインあたりこのあたりに澤田か大誠がいます。
GKヴィトは、後のスペースを埋めるために前に出てきてます。
ペナルティエリアにいてもやることがない。
(24.3.12 赤字を追加=説明を補足)
ハイラインの何がいいかと言うと、
(攻撃時)選手の前後の距離がコンパクトなので、パスを繋がる。
ミドルパスが通ればすぐシュートを打てる。
(守備時)高い位置で(敵ゴールに近い場所で)ボールを取るので
シュートまですぐいける。
開幕戦(FC琉球戦)では、生駒・下川から先にボールが進まず
すぐにCBまでバックパスをしてました。
理由は色々あるけど、11西田と31岡田が遠かったのが大きな原因です。
(ボールが届かない、パスコースが読まれやすい)
この試合、西田と岡田の位置、動き方も調整してます。
どちらも「ボール方向に戻ってきてパスをもらう」方法なので
ゴール付近に点を取れる選手がいなくなります。
パスは繋がるけど、攻撃力はむしろ下がる。
(24.3.12 赤字を追加=説明を補足)
これはハイラインでオフサイドをとった様子。
オフサイドラインがセンターサークルにかかってた。すばらしいハイライン。
伝説の「ハイライン・ハイプレス」戦術だ
ラインが高い(=グレー部分)にボールが通ればキーパーと1:1。
ライン設定を間違う、CBと敵FWの力量差が大きいなど
様々な理由で、定期的に大敗します。
ハイラインは「できないやつは絶対できない」戦術。
ハイラインをやるなら、ハイライン用の選手を集めるのが絶対。
うちの場合、GKヴィト+CB澤田の組み合わせです。
「出来るだけ高い(DF)ラインを設定した中で、背後(に出来たスペース)をケアできるというのが自分の強み。このチームの戦術にあっていると思う」と、澤田も自身のストロングポイントを分析する。
【奈良クラブ通信】「観客の後押しは本当に凄いなと感じました。だからこそホームで勝ちたい」澤田雄大 3/3試合後コメント|スポーツプレスNARA
澤田は守備範囲がそのへんのボランチくらいあるし
ボールを取れそうなら積極的に行くよう、指示が出てます。
掘内より前でボールにチャレンジしているシーンを複数見ました。
「ハイプレス」も百田・國武ありきなので、
ハイラインじゃないハイプレス、ハイプレスじゃないハイラインなど
色んな組み合わせがありそう。
あと、今節から、澤田が左、大誠が右になりました。前後でいうと澤田が後ろ、大誠が前に出ます。(24.3.12 赤字部分は訂正)
この戦術だと、キーパーがカバーするエリアが広大になります。
ヴィトのいいところは、相手にプレッシャーを掛けられてもボールを持てるところ。
それと、どこにパスを蹴るか、判断が正確なところ。
守備範囲はそれほど広くないです。
アルナウがいればジャストフィット!な戦術です。
足下も上手いし速攻遅効両方できるし身のこなしは早いし。
サポーターはどうするべきか
攻撃面の問題をまとめて解決する戦術だけど
DFが横ラインにプレッシャーがかかってボールを取られる→キーパーと1:1
DFラインのボール回しに失敗→キーパーと1:1
オフサイドトラップに失敗→キーパーと1:1
ハイリスク・ハイリターンな戦術なので、
全く同じパターンの失点をたくさん見ると思います。
死ぬほどみたぞこういうの。
攻撃面の問題をまとめて解決する戦術だけど
極端な攻撃的戦術です。
見ている方、応援する方が我慢できるかも結構大きいので、
失点したときほど勇気を称えるようなファンがいれば、前に進むでしょう。
そもそも、ここ2試合のライン設定がどんだけ異常か、誰にも伝わってない気がします。
なお、ハイライン・ハイプレスは時間帯限定の実行です。
やるのは前半だけ、國武・百田が疲れてくると、去年までの守備戦術に戻ります。
現実主義者のフリアンらしい。
感想
説明はいっぱい間違ってるので、気付いた人は教えてください。
開幕2戦目から急にできることじゃない。
開幕戦は、何かの事情でメンバーがそろわなかったんだろう。
アウェーで1-1の引き分け。上々です。
富山はめっちゃ強い。エンジンがかかる前でよかった。
奈良クラブのコンタクトの方針が変わったみたい。
「ファールで止めろ」をやらなくなった。
岡田優希が下りてきて、ボールを繋ぐようになった。
「タッチライン沿い」なのは続いてるようで、
下川がオーバーラップするときは内側のレーンを走ってる。偽SBだ。
リンク集(追加あり/24.3.28)
(24.3.16追加)