奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

先制されて力負け。GWは1勝1敗1分け(アウェー・福島ユナイテッドFC戦)(2024年第13節)(24.5.6)(146)

試合全体

本格的なパスサッカー同士の対決は見応えがありました。

 

結果は1-2。前半は福島ペース。後半は奈良クラブがペースを掴んだ。中央を閉め、相手が根負けしそうな時間帯にミスで失点。勝てた試合だとは思うけど、今日は力負けだろう。福島はいいチームですね。簡単には勝たせてもらえない。

福島戦のゴール期待値は0.99。0.99点相当のチャンスなんで1点とれれば上々です。効率がいい試合だと、0.3ごとに1点取れます(FC今治戦は0.84=2得点)

 

中2日・スタメン変更は2枚(賢星→神垣、宗太朗→國武)。ほぼメンバーは固定だけど、足は動いていた。

 

序盤のパスミス・トラップミス。足元の怪しい人(澤田・岡田慎司)以外も苦しんでた。後ろ5人が固定・中2日で疲れてたのはもちろん、芝の状態を掴めてなかったように見えた。

 

福島の攻撃を見てると、キラーパスを通して前の2~3人で点をとる構成らしい。このシーンでも人数をかけてない。あまりパワープレーに向かない編成だし、リードしてボールを持てれば楽ができた(先制された時点で無理だ)。

 

得点

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福島はCB・GKにプレッシャーをかけるのが基本。ボールを持ってる澤田に、一人プレスがきます。

山なりのボールで、一人(左手前にいた下川)飛ばして、相手の頭の上を越えるパス。31岡田優希に通ります。

 

奈良クラブでは初登場ですが、ハイプレス対策で結構使います。この試合も、GK→SB(生駒・下川)(=CBを一人飛ばす)で何度か使ってました。1失点目の嫁阪のパスは、これを失敗しました(パスの質が同じ)。

福島は4バック。右SBが上がり、岡田優希の対応へ。後ろは3枚。

15パトリックは、上がったSBの裏を狙います。ゴール正面の國武は裏抜け狙い(パスを出す方向を指示してる)。

パトリックに1人釣られ、國武の指さす方向にスペースが出来ました。そして正面は2:2に。

裏抜けが綺麗に決まった。國武のランがすばらしい。あとはキーパーと1:1。

 

もう一度どうぞ。ちなみに國武の利き足は右足。シュートを打ったのは左足です。

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1失点目

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25神垣から39嫁阪にパス。39嫁阪には28鈴がついてきます。25神垣は右(生駒)にパスするよう指示。

 

この試合、39嫁阪に出すと28鈴が、31岡田優希に出すと3松長根がついてきて、前向きにプレーできなかった。二人とも低い位置に来て繋ごうとしても、ボールが前に進まない。神垣・掘内まで運べば、後に人がいないのでやりやすいんだけど。

39嫁阪は25神垣にボールをパス。

22生駒に戻すと安全だけど、またキーパーまで戻ってやり直しになる。ミスしなければ神垣へのパスでも構わなかった。

さっき紹介した、浮き球・山なりのパス。パスミスになって、ボールは相手に。

 

予想ですが「自分と味方の間に敵選手=浮き球のパス」というのが頭にあって(誰にパスすればいいかを考えずに)浮き球パスを使ってしまったのではないか。前から練習してたと思うけど(そもそも中2日では練習できない)、新しい必殺技は「技の完成度」より「どのタイミングで使うか」の判断の方が難しい。

マイナスのクロスから押し込む形。ハイプレスからのショートカウンター。オウンゴールにはなりましたが、非常にいい攻撃でした。

 

もう一度どうぞ。

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2失点目

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17針谷、うっとおしかったですよね。14大関と共に福島のパスサッカーの心臓です。14大関が飛び出すのは、プラン通り。このシーンも結構な距離をスプリントしてます。

(福島14大関)

2列目の選手が飛び出していくというのは、この試合に入るに当たってのチーム全体の共通認識でした。

【公式】福島vs奈良の試合結果・データ(明治安田J3リーグ第13節:2024年5月6日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

49下川がつきます。

ラインギリギリでボールを残す。14大関は高卒2年目。川崎フロンターレからレンタルで新加入です。

3澤田がつきます。切り返してここまで持って行って、枠内にシュート。

3澤田が1:1でついてるのに、なぜシュートが打てるのか。14大関は178cm60kg。CBが当たり負けするように体格じゃない。ノーファールで守ろうとして遠慮したか。

結果論になるけど、うまくシュートの邪魔をすれば、防げた失点。福島は人数をかけてない(ボード上の5人以外、間に合わない)し、10と7はカバーできてるので、14をどうするかだけです。

(1)賢星が14大関に寄せる シュートを打たせないため。スライディングをすればボールに触れる位置。2・3歩近づくだけでも、だいぶ邪魔になった

(2)賢星がシュートコースを消す

(3)大誠がシュートコースを消す

→どちらも、1mくらい矢印の方向に詰めてたら(そうすると、5大誠の前に相手10が飛び込んでくるので別の問題が)

 

「ボックスまで戻る」は出来てます。人数は足りてます。次は「シュートを打たせない・打ちにくくさせる」のと「戻ってきた選手の配置」だ。

 

もう一度。

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福島サイドから見える風景

ロッカールーム動画が試合前・ハーフタイム・試合後の3点が揃ってた。J2経験のないクラブでは珍しい。

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名物実況アナウンサー・名物解説者が生まれるのは当分先。奈良クラブタレントや応援アイドルも。うらやましい。

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動画で勉強させてもらいました。1時間くらいです。見てて思ったのが、敵味方で解釈がだいぶ違うこと。味方のプレーは解像度が高いけど、敵のプレーは詳しくわからない。対戦競技なので、ダメ元のプレーや意図的にミスを誘ってるプレーだと、尚更です。

鈴木大誠・ゲームキャプテン

ファンが奈良クラブに求めるのは、もちろん「勝利」だ。でも勝負事だから、勝てない試合もある。負けたときに大事なのは納得感。できることはすべてやった、チーム一丸となって戦った、最後まで走り抜いた。そういう姿を見て、もっと応援しよう、一緒に頑張ろうと感じます。スタンドのファンは。

 

大誠は前節から、士気を上げるように意識的に振る舞ってる。ハイライトに載ってる分から探しました。

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GKがナイスセーブの後は、かけよって激励

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オウンゴールの選手はすぐに立ち上がらせ、次のプレーに集中

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シュートを外したらすぐ立ち上がり守備に備える

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失点後はボールをすぐに拾い、次の攻撃へ。

 

ここから先は前節(FC今治戦)。ピンチを脱したらキーパーとハイタッチしてるシーン(×3)。

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ハイライトには入ってませんが、エリア内のクリア・セーブはほぼ全部ハイタッチをやってます。ボールに対するプレーではないけど、勝利への執念を感じる、素晴らしいプレーだと思う。

 

いままでのキャプテンは、背中で・プレーで引っ張る選手が多かった。でも、内に秘める闘志は外から見えない。プレーが冴えないときは伝わらない。完敗したときは、リーダーシップを取らずに負けたように見えてしまう。

 

鈴木大誠選手に接する機会のある方は、ぜひ“この部分”へ声援を送ってください。ファンに見られてる・評価されてると伝わるだけで、もっと頑張れると思います。部活のトーナメントのノリなので、相当無理しないとできないと思います。それに個人成績に出てこない部分。こういう「キャプテン」が好きなら、積極的に応援しましょう。

 

地元・奈良出身のキャプテンがチームを引っ張る姿、もっと見たいですよね?

 

最後に

次のレビューはFC岐阜戦(5/19土)になります。天皇杯(県予選→京都府代表)は行かない&映像が手に入らないのでパス。現地観戦された方にお任せします。

 

春の連戦、中2日もこれで終了です。第13節は、今年だと5/6、去年は6/11。開幕時期が違うといえど、日程を詰め込みすぎだ。水曜18時開始の岩手戦(1点差を逆転負け)→土曜松本山雅(2点差を追い付かれ引き分け)の2試合、これと翌々週ルヴァン(0−6)を入れて3試合がきつかった。

 

我ながら頑張りました。また感想や励ましをいただけると嬉しいです。いつも上手に返事できてませんが、ちゃんと読んでます。

 

リンク集

fufc.jp

note.com

www.jleague.jp

sporteria.jp

www.minyu-net.com

 

(以下、24.5.10追加)

www.football-lab.jp