試合全体
”最下位”テゲバジャーロ宮崎、"最下位"いわてグルージャ盛岡に連敗。
最下位と2ポイント差の17位となりました(おそらくJ3での最低順位)。
昨年は中3日が一回、あとは中65日以上でした。 ※赤字部分を訂正(24.4.12 15:00)
今年は連戦が続くので、選手層の薄さ&怪我人が響いてきます。
次は松本山雅戦、中2日。正念場です。
失点の仕方、時間帯がよくないので、印象が悪い。
FW17百田真登
いまのウチのやり方であれば、複数得点を取って突き放していかなければいけないと思っています
【公式】岩手vs奈良の選手コメント(明治安田J3リーグ第9節:2024年4月10日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
ミスの失点を織り込んで、もっと多くの点をとるのが当面の方針か。
得点シーン:1点目
(24.4.13 1:00 再生位置を間違えてたので修正)
百田は期待通りの活躍です。
言動もプロ向きで、奈良クラブより先にJ2に行ってしまうかもしれません。
気持ちがいいのでもう一回
失点シーン:1点目
ゴール正面、少し距離のあるところでFK。
ファールしたのは25神垣です(判定がちょっと厳しかった、仕方がない)
ゴールを決めるのは相手51深津。向かって左方向に蹴ります。
円の中は8掘内、白10はオタボーケネス。岩手のエースです。
向こう側で49下川もマークしてます。
ゴール正面のFKなら「真正面」に蹴るか、一人中継してクロスをあげるか。
白51の方向には、普通は蹴りません。
掘内は相手10とボールが見えるよう、体を向けてます。
相手51は見えない(絵が分かりにくくて申し訳ない)。
8掘内は後ろ向きに移動しながら、ボールを見てます。相手51は見えません。
相手51は、掘内より先にボールに触れればいいので
ボールは円のあたり
競り合いというより、フリーで打ってるのに近い
年に1~2回しか使えない、セットプレーです。
一発で決めた相手がすごい。
もう一度
失点シーン:2点目
CKのキッカー側、ボールサイドの選手全員が間違えてます。
選手名がいくつか出てきますが、責任はチーム全体です。
相手のコーナーキック
ニアサイドに山なりのボール(青い丸のなか)。
キーパーと嫁阪の間あたりへ。キーパーがパンチングでクリア
選手はボール(こぼれ球)方向を確認。ラインを上げます。
選手はこぼれ球方向に前進。
白丸の選手が隣にパスした時点で(オフサイドの基準が変わるので)状況確認。
フリーの選手が何人も(かつ自分よりゴール側にいる)。
特にエース・10オタボーケネスがフリーなのがとても危険
49下川(白の円内)がつきます。
ついてても、シュートが打てる体勢だった
ゴールを決めたのは、11桐(164cm)。
マークしていた31岡田優希(172cm)より一回り小さい。
二年前はJ2で11試合0得点、昨年はJ3で20試合2得点。
それほど点に絡まない選手。
「DFを1人引きつけて、中の人数を減らす役」と、みんなが思っていたんでしょう。
CK時は31岡田がマークしてたけど、ラインを上げるとき岡田が追い越してしまいフリーに。
31岡田が相手11につきます。
この体勢だと、相手がゴール方向に動くとマークが外れる(か倒してPK)。
11は矢印の方向に飛び込みます。ほぼフリーでした。
39嫁阪は浮いてます。
想像してください。応援するチームの160センチ台の小柄な選手が
豪快なヘディングシュートを決めた瞬間を。
桐選手の決勝弾も、すごいきれいなヘディングでした。
年に何回見れるだろうか、こんなすばらしいシュートを。
試合2日前にセンタリングから
— 水野晃樹 (@km29soccer) 2024年4月11日
ヘディング練習してた桐が
試合でヘディングでゴール🥅
やっといて良かったな👍
それにしてもゴール後の
素敵な写真ありがとうございます✨#桐蒼太#いわてグルージャ盛岡 pic.twitter.com/OX7cYyo5VM
何度かご覧ください
(問題点+考えられる対策)
1)ニアサイドが空いてた。誰でもいいから一人立ってほしい。直接入れられる。
ヘディングの瞬間までに、飛び込むだけでいい
それができそうなのは39嫁阪だけど、ヴィトと接触して転倒、ポジションを直すのがワンテンポ遅れた
2)最初のCKの時点で、相手CBがゴールライン付近まで詰めてる。
ラインを上げるのは正しいけど、他の選手がラインをどこまで上げてるか、
状況把握をもう少し早くできれば、解決できた。
3)「オタボーケネスがノーマーク」は本当にダメ。彼はJ2でもエースだ。
エリア内に相手エースがいる場合、誰かが見てるようにしないと
(49下川が気付いたのも、タイミングが遅かった)
4)ゴール正面が3:3(+オタボー・49下川)なので、どこにボールを入れられてもピンチだった
エリア内の人数は相手の方が3~4人少ない。初期配置とその後の配置を決めてれば解決できる。
5)31岡田は、普段ならマンマークはせず、もっとコーナーに近い場所でこぼれ球にダッシュする役目。20國武は誰かのマークで中を固める。
今回は、岡田が外でマンマーク、國武は中でゾーン。マークの有無が逆。
二人が同時にボールサイドに走ってるのはおかしい。どっちかが間違えてる。
6)40吉村はなんであっちに行った?クロスには間に合わないし、蹴った後のこと?
あと、5大誠。51深津を倒したのは二回目。PKだ
気になるかたはもう一度
セットプレーの大多数は、1~2人の対応ミス(仕方のないものも含め)で説明できます。
今回のは、個人のミスというより、チーム全体の問題。
ミーティング1~2回で解消できそうな問題です。
試合終盤に似たような失点が続いてます。
これからどうなるでしょうか。
感想
— th (@yikc3760) 2024年4月11日
76-90分の失点。
前節終了時点で、8試合5失点。今節も失点しました。
他の時間帯の2倍以上。年38試合に換算すると25失点ペースです。
(昨年の総失点が32点)
— th (@yikc3760) 2024年4月11日
いわてはパス本数192、ボール保持率41%。繋ぐ気がない。
早めに蹴って中盤勝負、敵陣ではプレスをかけてボールを戻させない作戦。
試合の中でプレーの仕方をかえるところ、前線3:3の状況のときにそこを活用するのか、もしくは自陣にスペースがあるときにそこを使ってプレーするのか、今日はプレーの分け方が上手くなかったと思います。
「百田か嫁阪に向かって蹴ってたらよかった」という意味です
後半、奈良クラブが自陣深くでボールを回していたシーンを覚えていると思う。
奈良クラブは、GKでロングボール(エリア回復のキック)を蹴ってない。
前半は何度かあったけど、後半は最初に嫁阪に一回蹴っただけだ。
「あれくらいのディフェンスなら、ボールを繋いで点をとれ」
という監督からのメッセージだろうか。
本気で昇格を狙うなら、今の岩手のプレス相手に3~4点取らないといけないし、今ならできると思う。
両SBが走れてない。おそらく疲労が原因。
攻撃時、ドリブルで持ち上がるのがなくなった。守備でもクリアが増えてる。
相手が5バックになっても、SBの移動がすくない(&岡田も疲労が見える)ので
WBが動かせなくなってる。引いて守られると辛い
3バック相手に宗太朗1人でプレスに行くと、すぐ逃げられる。体力の無駄。
百田にはパワーセーブの指示が出てて、前線のプレスができない。
百田はもっと「ガツガツ行く」使い方をしたかった。
おまけ
まずは、現状想定通りに進んでいないことについて、クラブの代表として申し訳なく思います。
— 濵田満🦌奈良クラブ (@hamada_naraclub) 2024年4月10日
奈良クラブの方向性としては全く変えるつもりはないし、監督を変えるつもりもありません。
ここについては確実に継続します。
ただ、うまくいっていないのは事実です。
僕がどうみてるかというと、、、
まず、現代サッカーではセットプレーでの得点が多く、奈良クラブは昨年もセットプレーからの失点は多かった方だとは思います。
— 濵田満🦌奈良クラブ (@hamada_naraclub) 2024年4月10日
ただ、今年は最初のクロスを跳ね返してからの再度クロスを入れられての失点が長野、大宮、岩手とあります。昨年はなかったと思います。集中力の欠如が散見されます。
次に、宮崎戦や岩手戦で感じたのは必死さがない。勝ちたいという気持ちが見えない。今日も後半リードされた後も早くプレーをしようという行動が見えませんでした。集中力の欠如や、必死さが見えないのは、試合で疲弊してるからなのかはわかりませんが、正念場の試合とは思えませんでした。
— 濵田満🦌奈良クラブ (@hamada_naraclub) 2024年4月10日
チームが取り組んでいることの内容については、監督の高い要求を実践できている部分も非常に多いですが、プロは結果がすべてなので、今日残り5分なんかは、伊勢を入れてパワープレーをするぐらい勝ちたい姿勢を見せる必要があったと思います。
— 濵田満🦌奈良クラブ (@hamada_naraclub) 2024年4月10日
戦術ではなく、なりふり構わぬ姿勢、大事だと思います。
選手の質は去年より上がっています。それでも噛み合わせ一つでうまくいかないこともある。チームでしっかり話をして、歯車が噛み合うようにもがいていきます。前を向いて、週末の松本山雅戦に向けて準備します。選手にはみなさんの応援が必要です。ぜひ、スタジアムで選手に力を与えてあげてください!
— 濵田満🦌奈良クラブ (@hamada_naraclub) 2024年4月10日
一般論ですが、チームに躍動感がないとき考えられるのは、①疲労の蓄積 ②戦術の難易度が高く、こなせない ③ 監督の要求に忠実になりすぎる④ピッチ外の問題 ⑤過度なプレッシャー ⑥自信の喪失など。こういう状況では、これまで出番がなかった選手、ムードメーカー、ベテランの力が大切になります。
— Mitsuru Hamada🦌 (@hamadamitsuru) 2024年4月11日
改善してるところがすごく分かりにくくて、
直ってない部分が目立つので何ですが…
「監督の高い要求」をいくつか
後半、ロングボールをほぼ封印
小谷でもハイラインをやってた(攻撃時に上げてた)。
敵陣でのマークは基本的にノーファール縛り
CFへの裏抜け要求(百田が片腕を上げてボールホルダーを見ている時)。普通のFWだと、あのスプリント回数は無理
「汚いサッカーでいいから、割切って勝ちに行く」のがフリアンサッカーの良さだと思ってました。
今年はきれいなサッカー、難しいことをやろうとして苦労してるように見えます。
「チームを育てる」のが目標ならそれでいいけど、今年の目標は「昇格」です。
奈良クラブが強いのは、誰もが認めています。
次節は2日後、ホームで。メンバーがだいぶ代わると思います。
ここからどう立て直すか、注目です。
最後に
セットプレーの解説、面白いでしょうか。
中継を通しで見ただけだと意味が分からないだろうから、
できるだけ詳しく説明してます。
書くのに時間がかかるし、失点シーンばかりなので、僕は面白くないです。
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