奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

1対1でボコボコにやられてるときはどうすればいいのか(2023年第28節/ホーム・FC琉球戦)(23.9.23)(110)

得点・チャンスシーン

前半22分 FC琉球チャンス(→バー直撃)

相手11中野は前節2ゴール。
14賢星が強く体をあて、8堀内が正面についても影響なく、そのままプレー。
 
中野→8清武?→シュートがクロスバー直撃
 
 
今年見たアタッカーの中でも最高レベルのスピード・フィジカル。
点にならなくてよかった。
(本来J2でプレーすべき選手です)
 
後半70分 FC琉球チャンス
生駒の動き。いるべき場所にいないしポジション取りに迷ってる?
夏の大会に1年生をDFに使ったら、どこにいればいいかさまよって
CBの先輩がキレてる姿を思い出した。

右SB・生駒(囲った選手)の動きに注目して、試合映像をどうぞ。

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このプレーに関しては
・金崎は最近外で受けてて、カットインがない
(ドリブルよりパスを警戒する局面)
・金崎のマークについた時点で、ゴール中央方面の位置関係が抜けてる
(中は人が足りてる、外のマークとフリーの選手のケアが仕事)
・白井の動きがぜんぜん見えてない
(これは賢星もで、背中をランニングされて中に入られてる。
賢星は守備メインの選手じゃないので、DFラインの4人と堀内でカバーしてほしい)
細かく説明しても誰も読みたくないと思うし、このへんで。

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(もう一度見たい方向け)

 

生駒は「バテて、判断が鈍った」のかと思ったんだけど、
後半66分に投入されて、このプレーは4分後。
色々考えたけど、
 
「一線級が相手だと通用しない」
 
というのが、適切な評価だと思う。
 
FC琉球の攻撃陣を初見で防ぐのは、どの選手でも無理だし
ごく最近までJFLでプレーしてた選手に求めるのは間違ってる。
やられた選手個人というより、起用した監督の責任だ。
 
おそらく都並が怪我をしてて、右SBが消耗したときの交代要員として
手持ちで最高の駒だったんだろう。
(生駒の話はもうちょっと続きます)
 
後半77分 FC琉球 得点シーン

左が奈良22生駒。右がFC琉球7白井、得点を決めます。
2人の動きに注目して、映像へ。

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簡単にインターセプトされた加藤徹也と、

簡単にクロスを上げさせた加藤徹也が悪いといえば悪いんだけど…。

(特にインターセプトの方。足下を見てない?)

↑加藤徹也がインターセプトされた瞬間

 

インターセプトしたのも、早めにクロスをあげ、DFに反応させなかったのも

11中野。これは仕方ないんじゃないか。格が違う。

 

「エリア内でクロスを上げさせてはいけない」というフリアンの掟。

簡単に言うけど、実行するのは超難しい。

 

そして生駒。

7白井がフリー。ゴールへ向けダッシュするのを後からついたが、

ほとんど影響なく、クロスにワンタッチシュートを決められてる。

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(もう一度観たい人向け)

 

たしかにタイミングを合わせるだけで点が取れるけど、うーん。

JFLの選手には、まず”できない”プレーだし、相手を誉める方がいいんじゃないか。

 

感想

選手のレベルで負けてるとき「個人技での失点」はどうしても出てくる。

失点は失点として受け入れ(失点を減らす努力もし)、その上で

「こちらの組織力での得点」を増やすのが弱者の戦術だと思う。

 

1失点は仕方ないから1〜2点取ろう。

 

FC琉球は前節と別物だった。すごくよかった。

(FC琉球は、奈良クラブの次によく見るチームです)

 

2回監督が変わり、この試合が金鍾成監督の初指揮。

前節は守備がひどかったので、おそらく1週間は攻撃の練習をやってない。

 

攻撃練習をやってなくても、攻撃重視でチームを作ってきた。

シーズン27試合(+天皇杯)の蓄積でアドリブでも点を取れる。

試合開始からのケルビン・阿部のハイプレスも効いてたし

78分に点を取ったあとの27分間。5バックも頑張ってた。「FC琉球が」

 

奈良クラブは相手が5バックで「引いて守る」と全然攻められなくなる。

 

シーズン終了までの10試合。

「相手が引き分け狙い」の時間帯が出てくる。

「5バック対策」を特別に練習する必要はないけど、比較的重要になってくる。

 

こういうときのための寺島はるひ・嫁阪翔太だ。

嫁阪は最近出番が減ってる。ロングボールのターゲットとしても貴重な存在。

怪我して長い時間出られない?

 

FC琉球は守備時の立ち位置があんまりよくなくて、

CBが3人とも中央付近に固まってた。

中央突破するのとサイド攻撃とで難易度が全然違ってた。

 

特に「高さ」で負けてたので、ゴール正面にクロスを入れるのはよくない。

22上原は、今まで見た中で最高のパフォーマンスだった。

こういうプレーならうまいんだ。

 

99柳はレベルが違った。

J1経験者で、いまもJ1でプレー出来る選手。

(ちょっと事情があってJ3にいます)

 

柳は右CB(3バック時)だけど、最近は右WH(一列前)で使ってる。

ポジショニングが?なんだけど、個人技でポイントを作ってボールを繋ぐので

非常に面倒。

 

ただ、1列上げてくれたおかげで、浅川が死ぬ場面が少なかった。

1:1で浅川につかれると、どうも対応するのは無理そうだった。

 

浅川も人間だし、なんだかんだで「J3の選手」。

浅川はマークを外すのはうまいけど、きっちりマークがついた状態で

1:1で突破する力はない。J1の一線級が相手だと特にしんどい。

 

酒井達磨はここ2試合、全然よくない。

特にロングボールが納める仕事。あれなら嫁阪を左右どちらかに入れたほう。

 

強豪・FC琉球戦

1年間クラブがやったことが正しいか、結果は出てる。

ここまで27試合のパフォーマンスは、順位通り。

 

「この試合90分」のパフォーマンスなら、

よくて引き分け、負けても仕方ない内容。

試合をもう一回見直した感想も「これだと負けるよなー」です。

 

FC琉球は、自分の弱点(守備)に向き合って本気で準備してきたし、

奈良クラブは、ハイプレスと5バック、どっちの弱点もそのまま。

で、奈良クラブはホームで負けた。

 

むちゃくちゃ頑張ってたで、FC琉球の選手。

前線のストライカーまで真面目にプレスしてて。

守備が苦手な選手も出来る範囲で(やっぱり失敗してた)プレーしてた。

 

長年応援してると、やること全部が上手くいかなくて

シーズンの大半を、目的もなくただ試合をこなすだけの年もある。

でも、今がどんな順位でも、目の前の試合を全力で戦う姿が見れれば、

あと1試合、あと1シーズン、応援したくなる。

 

そういう試合。

敵チームだけど、見てて熱くなった。

ここから10試合、実力通りのサッカーが見れるのを期待しています。

 

フリアン監督コメント

プレビュー・レビューとも、すごくダサかった。

 

まず前提を。

フリアン監督は具体的な情報を出さないので、読み解くのが非常に難しい。

今回のは、試合前コメントが難しく、試合後コメントと照らして正解が読み取れた。

この時期に予算とかビッグクラブとか言い出して、ビックリした。

嫌みか?

降格と闘ってるチーム相手にするコメントじゃないぞ。

 

負けたときだけ「相手が金持ちだから」と言うのは、かっこ悪い。

ただし、勝ったときにこういうコメントするなら別だ。

 

「相手が金持ちだから、うちが勝った」

「うちが貧乏だから、うちが勝った」

 

試合後のコメントに、余計な要素を持ち出さないで欲しい。

次節の対戦相手

加藤光男コーチ 監督就任のお知らせ - テゲバジャーロ宮崎-オフィシャルサイト

松田浩監督 退任のお知らせ - テゲバジャーロ宮崎-オフィシャルサイト

 

前節終了後、監督が変わりました。

FC琉球戦に続き、テゲバジャーロ宮崎戦も新監督の采配初戦に。

 

たぶん、分析班が死んでる。

コーチの内部昇格とはいっても、選手起用も戦術も変わってしまう。

 

あいてが何をするか分からない状態での試合。かなり怖い。

 

宮崎の加藤新監督は、

18−23年にタイのクラブチーム(男子・女子)でコーチをしてます。

フリアン監督は17−19年にタイで仕事をしてるので、

もしかしたらどこかで関わったかも。

 

フリアン・マリン・バサロ - Wikipedia

 

リンク集

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp