奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

相手コーナーキックで"不可解なミス"。連敗、チーム状態は下降線(2023年第15節/ホーム・アスルクラロ沼津戦)(23.6.24)(098)

失点シーンの解説(1)セットプレー

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(繰り返して視聴するのを推奨)

再生ボタン→右下[]ボタンをクリック→スマホを持ち変える→10秒単位で巻き戻し可能(PCだと5秒単位)

 

コーナーキックで2人もフリーになるの、めったに見ません。

30~40回くらい見て、2人もフリーになった理由がだいたい分かりました。

フリーになったのは2名。

1番(#2藤嵜、177cm)、2番(#13附木、184cm)

 

得点を決めたのが1番。

2番は鈴木大誠がマンマーク。つかみ合いをしてます。

この時点で1番がフリー。

理由をイラストで説明します。

 

1番が味方に向かって走りこみ(上段)

2人が重なった状態で前の選手がダッシュ、奈良DFが2人釣られて1番がフリーに(下段)

 

前にいた選手はまっすぐダッシュしていて、

進路妨害もブロックも(DFを邪魔するためだけのプレーを)してません。

たぶんノーファール。

 

もう一度動画をご覧下さい。よくできてます。

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このシーンで、2人のあっち側で、堀内がマーク相手を見失います。

「やばい、一人フリーや!」

別の場所で、2番のマーク、鈴木大誠が(画面右側に)倒れました。

お互いが両腕を掴みあった状態で、2番が手を振りほどいたら

DFがバランスを崩したみたいです。鈴木大誠を押したわけではない。

1番、2番の両方がボールに反応。

1番・2番が同じ位置にいて、そこにCKが飛んできました。

最初からデザインされたプレー。練習通りでしょう。

#2藤嵜の豪快なヘディングが決まりました。沼津の先制点。

鈴木大誠はファールのアピール。

 

2番(#13附木)のファール(=得点なし)の気がしますが、

ファールを取らなかった理由も分かります。

お互いに持ち合いしてて、お互いがファール(恨みっこなし)

確かに倒れたけど、2番が直接押した・引っ張ったわけでない

(試合を通じて)手で掴む行為がファールにならなかった

今回は奈良クラブの不利に働きましたが、

 

「ボックス内でDFが倒れる=自動的にファール・得点取り消し」

 

という方針より、何倍も面白い試合が見れます。

どういうサッカーが好きで、どういう試合を見たいか。好みの問題です。

 

さっきの説明は「審判が見てたけど、ファールを取らなかった」場合。

「審判が見てない・審判からは見えない」なら話は変わります。

主審はボールサイドを見ていて、倒れた場面をはっきり見てない

副審は、手を使った場面が見えない位置にいる

見てない・気づいていないのなら、J1ならVARが入ります。

 

以上を参考に、もう一度該当シーンをご覧ください。

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(繰り返して視聴するのを推奨)

再生ボタン→右下[]ボタンをクリック→スマホを持ち変える→10秒単位で巻き戻し可能(PCだと5秒単位)

 

「飛び込もうとする人数」と「実際に飛び込んだ人数」を変えて

ノーマークの選手を作る作戦。セットプレーの基本テクニックです。

 

奈良クラブはゾーンディフェンスとマンマークの併用。

これはいつも通りです。違うのは、伊勢のタスク。

 

いつも:No.1ターゲット(この日は#17ブラウンノア賢信)のマンマーク

今日:ゴール前でゾーン。特定の選手のマークではない。

 

この試合の沼津CKは3回。

2回目のコーナー(前半29分)

相手13を大誠、相手17を宗太朗、相手2を堀内、相手22を寺村(マンマーク)

伊勢(ゴール前、ゾーン)

選手の並びは、セットプレーで強い順です。

堀内(179cm、Vo)は、ボックス内ディフェンスでは4番手。

相手#2(177cm、CB)はちょうど釣り合う相手です。

 

1回目はフリーで得点を決められて(堀内は守る相手がいなかった)、

2回目のコーナーで、堀内が#2についてるということは

2回目からマンマークに変えた

たぶんこれ。

 

セットプレーは、専任のコーチが存在するくらい奥深い世界です。

勉強用に購読してるnoteがあるので、参考までに紹介します。

note.com

失点シーンの解説(2)キーパーからの速攻

youtu.be

 

寺村が相手23にオフサイドトラップを仕掛けるが、オンサイド判定。

23→17と繋いでナイスシュート。

 

DAZNだと、パスを出したときの23の位置がよく分かりません。

オフサイドラインも斜め(で、画面左端に切れてる)なので

本当にオンサイドだったのか、よく分かりません。

 

失点シーンどちらも判定絡みで、どちらもVARの対象です。

J1に昇格すると、審判の質も上がるし、VARの適用もあります。

これは昇格するしかない。

 

感想

2失点は仕方ない(部分があるから我慢しよう)にしても

その後1点も取れなかった方が問題。

奈良クラブは後半のボール保持率が68%、ずっと攻め続けてる。

www.azul-claro.jp

(中山雅史監督)

今日のゲームは、攻守ともに自分達がやりたかった内容が全くできなかった印象です。

沼津から見れば、無失点に抑えたけどもずっと攻められて

非常にしんどい試合でした。

(「奈良クラブが強かった」という沼津サポーターの発言を複数目にした)

 

沼津の2得点。どちらもゴール期待値は0.1くらい。

(10回中9回抑えられるシーンで2回連続失点)

 

失点シーン2回に、伊勢は絡んでません。ハーフタイムに交代したのは、

(点差の開いた場面で)寺村CBを試したかったのと

寺村の右SB守備が限界だったのが理由です。

 

サッカーIQの違い

沼津に限らずJ3のクラブは「審判に合わせて」「対戦相手に合わせて」

プレーを変えるのがうまい。

どのクラブも、レフェリーのスカウティング(ジャッジの癖の分析)をしてる?

 

前節の沼津は、ここまで手で止めるチームじゃなかった。

ノーファールなので手を使ってるし、押してる。

 

どのチームも、削るのがノーファールなら遠慮なく削ってくるし、

手を使っていいなら手を使う。遅延が効くなら、組織的に遅延する。

 

その辺の面白みが分かる人には、今季の試合は(スコア・勝敗に関係なく)どれも楽しめるでしょう。普通の人(判定に興味のない人)はそこまでしなくていいです。

 

まとめ

スコアは「0-2」、ここだけ見ると完敗だけど、スコアほど酷い試合じゃない。

試合内容と得点・勝敗がリンクしないのが、サッカーの特性。

 

言いたいことは勝ってから言おう。

 

参考リンク

www.nara-np.co.jp

note.com

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp