監督激怒
タイトルは、酒井達磨の試合後インタビュー(DAZN2:02くらい)から。
どうやらハーフタイムに監督が雷を落とした模様。
今日の試合を分析すると、一つは試合内容について。もう一つは姿勢(気持ちの部分)についてがあります。
特に後半は気持ちが十分に戦えるところまでもっていけたところにプラスして、
気持ちの面もプラスしたことに、よりベースが整ったことにより出来たプレーです。
(以下より抜粋、傍線は筆者)
うちは戦術的に洗練されているので
フリアン監督が”智将”タイプだと思われてますが、彼は”闘将”タイプです。
ハーフタイムにロッカールームで激怒することが年に数回あります。
この試合、前半はもうひとつの内容でしたが、
後半はうまく立て直し、引き分けまで持って行きました。
得点シーン
西田のもらい方がうまい。
監督が試合後インタビューで、プレー解説をしています。
(フリアン監督:試合前のコメント)
今節対戦する福島ユナイテッドFCは通常であれば5人制の守備を採用するチームであり、カバーリングの数が多くなるため、ピッチの最後の3分の1のスペースが狭くなります。すぐに小さくなるスペースに対して攻撃を仕掛けるには、ボールを持たない攻撃陣の動きが非常に重要になります。(略)攻撃の質を高めるためには、自分たちの動きをうまく連動させる必要があります。
相手のディフェンダー5人が全員止まってる状態でロングボールを入れると
人数でも身長でも劣る相手とジャンプ競争になる。
普通にパスを繋いで攻めた方が効率がいい。
前線にいる選手が動いて、相手を動すのが大事。
(フリアン監督:試合後のコメント)
(例1)
ビルドアップの場面で、選手がキックモーションしている段階でその周りの選手がプッシュアップ・既にアクティブになっていた。ボールがないところで既に動き出していた点です。
(例2:はっきりした例)
酒井選手のゴールのところです。スペースへのアタックがすごくいい例として出ました。最初に西田選手がセカンドボールに対してボールがないところへのアクティベーションな部分・出足が早かったので拾えた部分、それ以外にも桑島選手や浅川選手がディフェンスラインのギャップに対してボールがないところでアタック出来ていました。
ゴールだけをみるとすごくシンプルに、簡単に酒井選手がシュート出来たように見えますが、その前にこのような動きがあったからこそゴールを決められた。
もう一度ご覧ください。
失点の原因
酒井達磨は昇格初年度に6ゴール目
FWとしてまずまずで、他チームからオファーがくるかも?くらいの成績です。
ただ、試合後インタビューで落ち込んでる理由が分からなかったんだけど
ハイライトを見てようやく分かった。失点絡みだ。
まず位置関係の説明を。
失点となったシーン(福島CK)
左の丸、三組固まってるなかの一番手前が福島25(ゴールを決めた)と酒井達磨。
真ん中の丸は加藤徹也(ニアポスト担当)。
コーナーキックを蹴る時点で、福島25と酒井はこの位置にいます。
こちらに注目して、動画をご覧下さい。
セットプレーの1:1で負け、シュートを打たれての失点。
これは凹む。責任を感じる。感じるのは分かるけど、
セットプレー4枚目のマークは本来堀内の仕事。
(奈良の選手の「ヘディングが強い」順と、今回の担当)
23小谷 相手44 189cm
33寺村 相手9 181cm ※寺村と大誠は逆かも
5大誠 相手4 177cm
19酒井 相手25 183cm
「やったことのない/できない人にやらせた」ほうに原因がある。
対応が何か変。
相手が止まったタイミングで動きを止めてるし、
相手が足でいく高さなのに、酒井はヘディングで止めようとしてる。
酒井の身長は178cm。
身長でいっても、加藤徹也を除いて出場選手で3~4番目くらいなので
むちゃくちゃ大きい選手でもない。
183cmのFWのマークは、本職のCBがやる仕事だ。
セットプレーで守備側FWがマンマークにつくの、ほとんど見たことない。
感想
攻撃の新パターン。
点は取れてないけど、今日一番の連携。
桑島(中央)→寺村(右サイド)→クロス→逆サイドの山本へ
→折り返し→賢星→シュート
確かにシュートはミスしたけど、
前にディフェンダーが2人いるので、簡単に決まる状況ではない。
キーパーと1:1で打ってるのとは違うので
あんまり賢星を責めないで欲しい。
ここ3試合くらい、バリエーションが増えてる。
アタックコーチが変わったか、選手からのアイデアを採用しているのか。
前半最初の20分間、最終ラインへのプレスが全然決まってなかった。
相手のラインが低かったのと、こちらの陣形がコンパクトだったので
FWが相手のDFラインへ届いていなかったんだと思う。
(前半は途中でやめてた)
宗太朗は調子が悪い?
この試合、前半途中から宗太朗のポジションに桑島が入り、ハーフタイムで交代。
(桑島インタビュー)
--桑島選手が立ち位置を変えてから、攻撃面がうまく運び始めた印象だった。
フリアン監督からは、守備のことについての指示を受けていましたが、自分がその場所でできることが間に入ってテンポを出すということだったので、リズムを出せるよう意識はしました。(下線部筆者)【公式】奈良vs福島の選手コメント(明治安田生命J3リーグ第31節:2023年10月14日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
下線部は、宗太朗に求められていて出来ていなかったタスク。
もちろん、宗太朗だけのせいではないけど、
期待したパフォーマンスが出ていなかった。
(山本宗太朗)
9月 先発45→サブ1→サブ4→欠場 ※数字は出場時間
10月 先発62→先発45
(桑島良汰)
9月 先発64→先発83→先発69→先発86
10月 先発76→先発82