順番は前後しますが、サポーターズトラスト説明会のお話を。
第27節(東京武蔵野FC戦)の前日に行われました。
サポーターズトラストって何?
「クラブ運営が株式会社の場合に」
「サポーターが持ち株保有用の法人を作って」
「株主総会で意思表示をする(議案も提出する?)」
「最初は”1株”でよいので株主になる」
「毎年資金を集め、積み立てて株を買い増しする」
です。ウェブにも書籍にも、まとまった情報がありません。
今回の会は、ブログ・SNSを問わず内容の公開はNGだそうです。
(↑は一般的な話なのでたぶんOK)
知ってる人がいない状況
少なくない額(万単位です)のお金を出す人がいるのか。
知らないもの、ピンとこないものに「お金出してください」だと
祭りの集金と変わりません。理念なんか関係ない、ただの「付き合い」です。
何より、法人の代表・取締役を(おそらく無報酬で)引き受けて
何年も頑張ってくれる人がどれだけいるのか。
まずは「知ってもらう」、次に「やる気にさせる」です。順番は。
実現だけならすぐにできる
一般社団法人を作ってお金を集めて総会を開いて納税すればよいので、
クラブが事務局を、社員のだれかが代表をやれば、1ヶ月かかりません。
サポーターズトラストは、面白い制度です。
サポーターに(おそらくクラブにも)メリットがありますし
少し説明を聞けば、重要性は伝わります。参加者もすぐに集まるでしょう。
絶対に急がない方がいい
「サポーターの経営参加のしくみ」をクラブだけで完結させても
意味はありません。
現時点で「サポーターズトラストが実現する」と信じているサポーター、
いったい何人いるでしょうか。
誰も知らないけど素晴らしいこと。たくさんあります。
素晴らしさを伝え、輪を広げるのは、知ってる人の役目です。
知ってもらうための努力が最優先。それには、情報発信です。
「サポーターズトラストを実現したい、広めたい」
その「信念」「情熱」をどうやって伝え、どうやって実現していくのか。
中身を理解し、やる気になった人をいかに巻き込んでいくか。
内向きの論理で進めても、人が去って行くだけです。
最後に
小泉内閣で登場した印象的なフレーズに、こういうのがあります。
「(総理の)トップダウンで地方分権を推し進める」
※()内を追加、20/11/17
名詞が二つしか登場しないのに相互に矛盾してます。
結局、地方分権は実現しました。その後、どうなったかは知りません。
最初は詳しい人が頑張る。それは仕方ないし、そうでないと進まない。
ただ、最初の”詳しい人”より熱意がある人が出てこないと、
自力で歩くのは無理です。 いずれ頓挫します。
20年後、50年後のクラブを”あるべき姿”にするには
なにがベストの選択肢なのか。
考える、いい機会なのかもしれません。
補足
浜田満社長のnoteで詳しく説明するとうかがいました。
11月7日の説明会の細かい報告というよりは、
もう少し上位の(奈良クラブの理念あたりの)話になると思います。