奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

2019年からの見始めたサポーターの日記です

観客数水増し発覚から1年、失ったものと得たもの(012)

1.はじめに 

水増し発覚時、僕は3ヶ月そこらしか応援してませんでした。 
奈良クラブはしばらく年2〜3試合くらい見るライトファンで
昇格がかかったあたりで(偉そうに)顔を出そうと思ってました。
「あのチケット、1年先に延びましたね」
2020年最終戦で知り合いに言われ、1年ぶりに思い出しました。
日付のないチケットの存在を。
 
失ったものの大きさは、長く見てきた人ほど大きいと思います。
特に、2019年に多数行われた「集客イベント」に参加された方は。
 
例の「1試合5000人集めよう」企画。
スポンサーはもちろん、決起集会にお金を払って参加してましたから。
 
結果は3762人、公称5102人。
「目標達成ですね、おめでとうございます」
みなさん、プロジェクトの成功を喜び合いました。
 
普通にやってて、数字にちょっと下駄を履かしてたくらいなら
あそこまで怒らなかった。みんな。
 
当時、クラブと関係がこじれた人が嫌がらせしてたので
まともな情報を流そうと思い、ブログに色々書きました。
あんな長文の記事、もう書かないと思います。
 
(リアルタイムで書いた記事)

2.倒産の危機

水増し発覚後に起こったことは、みなさんがご存じの通りです。

公表されているデータでも売上が半分。
森精機さんが撤退して胸スポンサーが無くなったときは
クラブがなくなると思いました。
 
2月に浜田社長にお会いしたとき
「聞いてたより状況が酷いが、自分が手を引いたらクラブが潰れる」
と伺いました。

(生々しい話が多かったので、話のごく一部しか紹介してません)
  

3.失ったもの

経営破綻の危機(売上半減)
昇格不可能(ライセンス剥奪)の危機
自治体との関係悪化
スポンサーの撤退
クラブのイメージ悪化
サポーター離れ
集客数の減少

マイナスのものをゼロに戻す作業に、特効薬などないでしょう。

聞いた範囲では、行った対応策はどれも「当たり前のことを当たり前に」でした。
 
ようやく、まともなクラブ、まともな組織に近づいたと思います。
 

4.得たもの

(1)浜田満氏が社長に

クラブを存続させただけでも百点だと思いますが

プロのサッカークラブの目的はあくまで「勝つこと」です。
スクールや地域活動が上手くいっても、負け続けて残留争いしてたら
何の説得力がありません。
 
浜田社長は、現場寄りで実績のある方。
バルセロナ仕込みの”本物を知っている人”。
いちから起業して、会社もずっと成長させています。
 
サッカーの現場も、経営の現場も知っていて奈良にゆかりのある人物…
良い人に来てもらえたのが、不幸中の幸いでした。
 
 

(2)話題の中心が「ピッチ内」に戻った

中川前社長の時代は、イベントをやったりマスコミ露出をしたり、

フロント側が全面に出ていてピッチの話題がほとんどありませんでした。

 

今年は、林監督が面白いサッカーをしたのもあり、

チーム成績、試合内容に集中して応援できました。

去年のサッカー、面白く無かったですから。点が入らないしホームで負けるし。

(3)NHK奈良放送局との関係が正常化
地域密着路線に、地元マスコミとの関係がこじれていては話になりません。
NHKさんは、定期的に取り上げてくれてましたし。

↑画像をクリックすると、全体が表示されます

 

林監督の初練習のあたりは、報道がえらく厳しかったのを覚えてます。

それが監督退任時にはあんな温かい(泣ける)のが…

(記者会見動画をどこかで見れるようにしてください)

林舞輝監督初練習のとき、NHKの記者に水増しのことを聞かれ
半分切れ気味にコメントしてたのが遠い昔のようです。

こんなのとか。

退任って、自分の後始末をやってからですよね、普通の社長なら。

 

 

5.これから期待すること

 
(1)対話路線の再開
 
浜田社長には、日本のトップチームやサッカー教室だけを見てる人間とは
違う風景が見えているようです。
やりたいことは、おそらく外国の成功事例の輸入なので、
奈良クラブに受け入れられるかと、成功するまで何年かかるかの問題でしょう。
 
2年連続で代表が変わり、戻すべき「旧路線」も、もはや存在しません。
といっても、継続と改革の比率に気をつけないと、
離れていく人が出てきます。
 
新体制の話を最終戦翌日に行ったのもそうです。
最終戦は良い試合だった、今年は残念だったね…の翌日に、来シーズンの話。
昨日(11月29日)までのやり方はもう終わり、今日からは自分のやり方でやります。
 
そうか?いやちがう、来年の話をするなら
12月8日のJFL理事会&表彰式の後でしょ。
ユースの改革って、そんなに急いで発表することなの?
 
変えるにしても、受け入れる側の準備というものがあります。
 
新方針がすばらしいのはそうなのでしょうが
一気に色々変えるのは、現状の全否定と紙一重です。
「まだ奈良クラブを愛し、応援を続けている人」が大事にしていたものが
いくつか消えるわけですから。
 
監督退任から新体制移行まで、ついて来れない人が相当数でると思います。
どう変えたかというか、変わったことそのものへのストレスです。
サポーター側がどういう不満を抱いてるかは、見れば分かるでしょう。
 
ほんの少しのコミュニケーションで解消できると思いますので、
 
せっかく応援を続けてくれた人を失うようなことは
してもらいたくありません。

明日(2020.12.10)には、2021年のビジョンについて

発表があると聞いています。今後の舵取りに期待しています。
(2)身の丈にあった”ファンサービス
今年は、新型コロナウイルスのおかげで、
集客イベントは何も出来なくなりました。
チケットの引換も面倒だし、気軽に行けないんですよね。今は
 
昇格条件のひとつ「観客数3万人」も、しばらくの間は撤廃されるでしょう。
ただ、観客数云々を置いといて、
新しいファンを獲得しないことには、未来はありません。
 
いくら倒産間際とはいえ、販促費を削ると客数が減るのは当たり前です。
大規模イベントができない分、地道な集客策で構わないので
「お客さんを増やす」意識を持って欲しい。
 
あ、オン飲みも、高知戦前のジョギング企画も、楽しかったですよ。
スポンサー付きの単発イベントっていいですよね。
(3)新しいグッズ
新しいロゴを考えて、Nロゴ商品を全部廃番にしてください。 
Tシャツとタオルは毎年新しいのを作ってください。
波佐見焼のタンブラーをネットショップで売ってください。
雨用の青いポンチョを作ってください。
(席移動が出来ないので、雨具がないときついです)
 

6.まとめ

観客数水増し自体は擁護しようのない100%クロの話で
良かったことは、悪かったことの100分の1もありません。
 
観客数を真面目に発表する路線でいけば
水増し再開をやらなければ、中川社長=林GM路線で
(良くも悪くも)安定した運営が出来ていたと思います。
 
今年は結果が出なかったけど2〜3年でJ3に昇格して
ずっと右肩上がり、と想像していました。
 
浜田社長には、手弁当、持ち出しでクラブの危機を救って頂きました。
他人の作った路線で、経営安定化だけをやっていたこの一年、苦しかったと思います。
 
現在は、経営破綻も回避できましたし、ライセンスも無事に回復。
ようやく「どん底」からは脱したと思います。
 
色々考えたのですが、奈良の風土に「急成長」路線を持ってきたのが
根本的な失敗のように思えます(中川前社長の話)。
 
「昇格!」「昇格!」が合言葉でも別に構いませんが、
予算に見合った活動で、地道に強化するのがいいんじゃないでしょうか。
(少なくとも経営面が落ち着くまでは)
 

7.補足:矢部次郎(前副社長)について

JFL昇格時、観客数水増しを決めた張本人です。

試合運営や関係者の挨拶など、現場仕事をやってる姿をよく見かけます。

(こちらは、見かけてもあえて声はかけてません)

 

「1スタッフに戻って頑張る」

「厳しい目で見て頂き」という言葉は、今のところ守っているようです。

 

観客数水増しは確かにやっちゃダメなことですが、

一生を牢獄で過ごすような凶悪犯罪ではないと思います。

殺人以外の罪なら、時間と誠意があれば、つぐなうことができます。

 

「矢部次郎がいるから」奈良クラブを応援してる人は、まだまだいます。

矢部さんが表舞台に戻るか、戻れるかは本人が決めることではないですが

真面目に働いていれば、どこかでチャンスがあると思います。

 

すぐに記者会見をやって、すぐ謹慎してたら、1年で経営陣に戻れたのに。

やらなくていい苦労だ。もったいない。

 

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