奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

最下位相手に2-0からの逆転負けした理由を解説しよう(2023年第18節/アウェー・SC相模原戦)(23.7.15)(101)

 

後半のシステム変更

ハーフタイムに相模原は2枚替え。

4231から352に修正し、これが大当たりでした。

数字で言われてピンとくる人はほとんどいいだろうから、

たまには戦術ボードで説明します。

 

後半開始時のフォーメーションです。

2列目の2人(外国人/外国籍?、チームの司令塔)を削って、

MF24牧山、CB2加藤(大)を投入。

 

この時点で0-1。1点ビハインド。

削った2人はチームの中心選手。

MF22佐相は全試合出場、一番早く交代したのが後半44分

MF11デューク・カルロスは川崎フロンターレU18→J2岡山→レンタルの旅→2023年完全移籍。

あまり結果は出てないが素材的にはJ3でトップクラス。

 

交代の時点でスタンドがざわついてたのも中継から分かります。

相模原は352の「5」、両SBを

奈良ボールになる度に奈良SBにチャージさせます。

奈良クラブ2点目以降、この形が繰り返されます。

守備的な3バックだと、両SBが下がって5バック。

守りを固めてカウンターの形。

奈良クラブ(ボールは持つけど決定機がつくれない)相手に結構効きます。

2トップと、上がってきた2SBの4人で

奈良クラブの4バックを1:1で押さえることになりました。

 

11加藤(徹)は元々前に運べないし、

33寺村が、相手8橋本のチャージで前を向けない。

ビルドアップが手詰まりに近くなります。

 

相手が攻撃的3バックだと、人数が4人から3人に減ってる。

後ろに人がいないから守備力が下がるんじゃないか?

奈良クラブは、SBが後を向くと3トップのうち2人が下りてきます。

相模原のSB2人が上がると、奈良クラブのFW2人も自動的に下がってくるので

前線の人数は変わりません。

 

相模原の防御力ダウンと奈良クラブの攻撃力ダウンが相殺される。

損なのか得なのかはよく分からない。

 

こういうの「コンパクトな布陣」と何度も聞いたし、なんか格好いいんだけど、

ボールを繋ぐことを優先して、点を取らないといけない人が”いてほしい”場所にいない。

 

 

奈良クラブは39嫁阪にボールを渡して、左サイドのコーナーまで運ぶかが

生命線です。よく使うのは、33寺村から39嫁阪への対角線のフィード。

 

で、効いてくるのが途中出場の2加藤(大)。ヘディングが強い。180センチなのに。

寺村が前を向いてプレーできない上に、ハイボールを入れても

ヘディングでクリアされる。けっこう辛い。

 

カギを握るのは、中盤3人の連携。

中盤も3:3なので、10人が10人全員がかみあってます。

個の力だと奈良クラブは勝てません。連動した動きが命です。

失点後(奈良2ー1相模原)のシステム変更
14中島(賢)→20片岡爽、16西田→19酒井です。

 

16西田の運動量が落ちたのでCFに19酒井を入れて29浅川を右に、

14中島は元々運動量が少ないのと位置取りがいまいちなので、

動けて立ち位置がいい20片岡爽に。

 

この時点でCB伊勢とSB都並を入れたらたぶん勝ってた。

(あくまで後付の解説)

アンカーが1人のときは、両サイドのスペースを攻めるのが基本。

後半は、片岡・寺村・可児の間のスペースに走り込むシーンが目立ちます。

(逆サイドもかなりやられてる)

(画像はクリックして拡大してください)

 

賢星のヒートマップが可児とほとんど重なってる。

適切な位置を取れてない(だからすぐに交代した)。

だいぶましになった。

なったけど、相手両SBともスピードタイプなので

一度マークが外れたらそのままバイタルまで持って行かれる。

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システム変更への戸田監督のコメント。

面白いので会見の様子をご覧下さい。

外から見てるより、もっとシンプル。

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「相模原のチーム作りを評価するフリアン監督」についてコメントする戸田監督。

よく聞いたな、この質問。

 

失点シーンの解説

1点目:決めた選手がすごい

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動画再生位置を調整してます。指定した箇所から再生されます。

ルーズボールに

真っ先に反応したのは相模原の選手。

リアクションがすごい。

 

2点目:これは監督のせい

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右サイド、なぜかフリーの選手が。

正面には5人。被ってる

右のタッチライン際から内側に切れ込んでくるパターン

マイナスのクロスにドンピシャ。

滞空時間の長い、すばらしいヘディングシュート。

 

3点目:先に触れれば決勝点

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(奈良クラブのミスで)相模原のスローインに

弾んだボールがターゲットを超え、競り合いに

ゴールラインを超えた?ゴールキック?

この時点で、右の丸、相模原の選手は奈良DFの後にいます。

相模原がゴールライン上で折り返した瞬間。

相模原8橋本と奈良33寺村は同じ位置

ぶっちぎられて押し込む。決勝点。

 

1点目と3点目、形は違うけど同じ能力を使ってる。

相模原はこういうシチュエーションの練習をしてるの?

 

対策

寺村は元々守備が良くないし、攻撃で機能しなかったらすぐ変えた方がいい。

両SBがやられ続けてるのに、なんで最後まで引っ張ったんだ。

(86分に交代)

 

13都並は1:1での守備は強いし

ビルドアップが詰まってたらキーパーからのロングボールで対応したらいい。

CBを1枚入れて堀内をアンカーにすれば、目先の問題は解決する。

DF4枚へのプレスがきついので、伊勢だとボールロストするかもしれない。

そして、ビルドアップ機能しない問題は、次節以降へそのまま持ち越し。

SB8橋本がスピードタイプ、27が運動量タイプ。

左サイドが攻撃の起点となり、右ウィングの浅川がいつになく疲弊してた。

(浅川が足をつる場面、初めて見ます)

 

あと、CB4山下。足下がかなりうまいです。

前半に浅川がチャージをかけたときの対応は、今季見たCBの中で屈指でした。

 

山下はベガルタ仙台ユース→拓殖大(主将)。

相模原は若手有望株タイプを集めてる。

監督も3年契約だし、来年あたりに化けるかもしれない。

 

まとめ

時間の関係で、前半の再視聴はカット。

後半戦を2回と全ゴールシーンを見ました。

負けるべくして負けた、相手が強かったの一言です。

 

相手の8橋本、いい選手だなあ。

 

 

それと主審の安川公規さんもよかった。

リアクションが素晴らしい。J3にはもったいない。

 

「去年のJFL最優秀審判です」と説明する実況の小林惇希さんもすごい。

後半のシステム変更もマークも細かく解説されているので

実況だけ聞き直すのも勉強になります。

 

これで18節。前半戦終了まであと1試合です。

いまのスタイル・更新頻度でブログを書くのは、次回で最後になります。

間違いだらけのブログに5ヶ月間お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

参考リンク

www.youtube.com

note.com

www.nara-np.co.jp

www.jleague.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp