奈良クラブを見守る新米サポーターの日記

大阪在住、奈良クラブサポーターの観戦メモ。2019年から応援しています

シュート33本の猛攻でノーゴール、完封負け(2023年第30節/アウェー・Y.S.C.C.横浜戦)(23.10.8)(112)

今日は審判の話から

今日の主審(辛島宗烈さん)は、以前フリアンレビューで言及されてました。

 

フリアン監督REVIEW【明治安田生命J3リーグ第11節】vsカマタマーレ讃岐|奈良クラブ

 

僕は3試合ほど見て、辛島さんのことをとても能力の高いレフェリーと考えていました。

ただ、今日のジャッジはイマイチだったし、ジャッジが勝敗を分けてしまった。

 

選手に、試合ごとにパフォーマンスにバラツキがあるように、

審判も、試合ごとにパフォーマンスにバラツキがあります。

 

今日はダメな日でした。

 

PK献上のシーン

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相手47の足下が滑ったのだと思います。

ボックス内で、あの程度の力で倒れるFWは、J3で生きていけない。

演技するにしても、あの倒れ方はやらない(あまりに不自然だから)。

 

倒れ方が変だったので、主審は思わずファールを取った(PKにした)んでしょう。

 

ただ、その後の小谷のイエロー(理由は「異議」)。これは避けられる。

しばらく抗議して、別選手も中に入って一度納まったのを

再度抗議を始めて、イエロー提示。

 

一度終わらせたならもう終わりだし、あと何分抗議しても判定は変わらない。

怒るのはよく分かるけど、キャプテンならやってはいけない行為です。

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↑もう一度見たい人向け

 

YS横浜のハンド→レッドカード

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(順に説明します)

ファール(ハンド)で決定的な得点の機会を阻止したので、DOGSOに該当。レッドカード相当。

 

「決定的な得点の機会の阻止」というより「得点の阻止」だし、

ハンド(ファール)の後に実際にゴールが決まっている。

 

レッドカードにアドバンテージを取って得点を認めることは「できる」

その場合、得点を認める+当該選手にイエローを提示。レッドは出ない。

 

あまり知られていない?アドバンテージ後のイエローカードは出せるのか?

 

このルールは選手の9割以上が知らない(数字は推計)し、

レッドカードにアドバンテージを取った経験は、レフェリーもほとんどない。

レアケースなので、アドバンテージを取るか、判断が非常に難しい。

 

笛が吹かれたタイミングに注目して、もう一度ご覧下さい。

 

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笛が鳴ったのは、ゴールが決まったちょっと後。

ハンドから1秒くらい?あったし、笛を吹くのをあと2~3秒待てばアドバンテージを適用できた(適用したことにできた)ので、ゴールを認められた。

 

人間、やろうと決めてから行動するまでコンマ何秒かかかります。

笛を吹こうと思った時点でボールの行方を見届けていたか、?です。

ゴールが決まったか、確認した→ピー!なのか、本当はよく分からない。

 

それに、アドバンテージ適用だと、得点+イエロー。

50分以上残ってるんだから、PK+レッド(退場)(=アドバンテージ適用なし)の方が有利ではないか。

 

PKは蹴ったらほぼ入る、0.7点の価値。約1点もらってる。

「PK+レッド」が損という人は、味方がPKを外す前提でサッカーを見てるのか。

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↑課金コンテンツですが、審判目線の分析です。

(レッドのアドバンテージの話が出てきます)

 

もう一つ。

前半AT~後半20分の間、小さなコンタクトでファールが取られ出して

奈良の選手が抗議していました。

(その後は同種のコンタクトがなかったので、判定基準が再び変わったのかはわかりません)

 

審判人生で何度もない、レッドカードのアドバンテージという状況。

ハーフタイムに副審と話をして、主審が動揺したのか。

 

フリアンの審判批判

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フリアンは、記者会見で審判にコメントする、数少ない監督です。

今回のレビューを読んで怒ってる人がたくさんいたので、こちらも。

今日記者会見で話をしなければならないのは、笛が吹かれた場面のことです。(略)
今日はその日本のよい文化(リスペクトやフェアプレー)と逆の部分が出てしまったと思います。
我々のPKの場面で、相手選手がハンドをしてゴールを防ぎ、その後我々がゴールを決めていますが、笛を吹くことによりそのゴールが認められなくなってしまった。ルールの部分もありますが、それ以上にこの3年間日本で学んでいる日本のフェアプレーやリスペクトの精神からすこし外れてしまっているのではないかと思います。

フリアン監督REVIEW【明治安田生命J3リーグ第30節】vs Y.S.C.C.横浜|奈良クラブ

(傍線部筆者)

 

まず、フリアンが認めている事実は

「判定(PK+レッド=アドバンテージなし)は、ルール上は正しい」

「判定は、フェアプレーやリスペクトの精神からも大きく外れるものではない(完全な間違いではない)」

ということ。

 

競技規則上は「判定通り」で問題ないし、競技規則の理念と完全に食い違うものではない。

ただ、フリアンとしては「得点+イエロー」にして欲しかった。

だから、競技規則より上位の「精神」や「理念」を使い、杓子定規の解釈ではない、もっとよい(自分の希望する)判定に変えて欲しかった。

 

最初の「笛が吹かれた場面」はおそらく、

「YSのPK獲得(小谷のファール)」「奈良クラブのPK獲得(ハンド)」「その他の判定」の全部を含んでます。

 

会見では、相手(審判側)が反論しづらい、勝てそうな一例だけ取り上げる。

判定への不満はたくさんあっても、グレーな部分は無理に攻撃しない。

そして「フェアプレー」「リスペクト」を持ち出したのは自分だから、抗議は最小限に。

 

非常にスマートな対応だと思います。

これだけで、Jリーグや審判委員会には十分伝わってます。

 

いらんこと(例:誤審で負けた)を言うと、敵が増えるだけ。

(注)

”ルール通りだと困るから「理念」や「精神」で…”というあたり、

最高裁判例の「宇奈月温泉事件」とかに、似たような話が出てきます。

 

法律を勉強した人なら誰でも知っている「宇奈月温泉事件」ってどんな事件? - シェアしたくなる法律相談所

 

分野は違いますが、考え方が一緒です。

(法律通りだともっと上位の規定に違反→法律の解釈を変えて問題を解決)

身近な例だと、「社長に根回しして、社内の方針をひっくり返す」とか。 

感想(レッドカード前)

YS横浜の(前半戦の)分析はこんなの。

「監督が優秀で、方向性は分かる。チームの基盤は出来てて、なによりエースが強力。予算を増やして選手の質を上げれば昇格争いできる」

 

試合前の分析(鹿児島、0-3の視聴後)

「そうか。エースと監督が抜けたんだ」

 

(参考)

Y.S.C.C.横浜 福田翔生選手 完全移籍加入のお知らせ « 湘南ベルマーレ公式サイト

星川敬監督 解任のお知らせ | Y.S.C.C.公式サイト

 

穴はあちこちにあったけど、一番目立ったのがDF(3バック/5バック)。

 

8番(3CBの右) 個人の判断でボールに行って、空いたスペースを誰も埋めない

27番(3CBの真ん中) ラインコントロールしてない原因がCFのマンマークじゃなかった

DF陣がほぼ固定メンバーなのに連携が取れてない

DF5枚の平均身長が175cm以下

 

ボールを前に進めたら勝手にフォーメーションが崩れるし、強引にクロス入れてもいけそう。普通に攻めたら1~2点取れる。

感想(レッドカード後)

点を取れない方が悪い。0点では勝てん。

 

シュート33本とPKを全部外した。

誰かに文句を言うのは、死ぬほど練習してからだ。

 

11人相手の方がやりやすかった。

 

相手のDFラインがガタガタやったのが、ハーフタイムで(高さは)直った。

引いて守ったので、ボールにチャレンジする人がおらず、穴が空かなかった。

 

今日のMVPは相手のキーパー。児玉すげえ!

 

児玉 潤 / Jun Kodama | 福山シティフットボールクラブ | 公式ウェブサイト

 

20年(東京武蔵野シティFC)→21・22年(福山シティFC)→今季加入。

J3でレギュラー。175cmと小柄だけど、すごいすごい!

まとめ

忘れてはいけないのが、

「奈良クラブは点が取れないチームだ」ということ。

 

今季は守備優先だし、ストライカーの補強も予算的に難しい。

相手が攻めてる、守ってるに関わらず、点が取れない。

1-0の状態でも0-0の状態でも0-1の状態でも、点が取れない。

 

じゃあ、何を重点的に練習するかといえば

通常時の攻撃>>>負けてる展開のうち、相手が引いた時の攻撃

になるのは仕方ありません。

普通に点を取る(0-0から先制点を取る)練習が最優先です。

使う回数が多いし、1点とれば守り切れます。

 

相手が逃げ切りを図ってる状況の対策は、あと回し。

時間は有限なので、優先順位が大事です。

後まわしにしても、そろそろ「相手が引いたときの対策」もしようよ…。

 

というのが「引いて守られると点が取れない」という問題。

この試合、引いて守られた時の攻撃はかなり改善してました。

ミドルは枠に飛んでたし、ボックス内に人数をかけてた。

試合終了間際は、嫁阪を中に入れてヘディング要員にしてた。

 

対策は順調に進んでます。結果はまだ出てない。

前半で2.4点、後半で1.3点相当のチャンスがりました。

(縦軸のスケールがおかしい:いつもは上限が1.0~1.5くらい)。

 

0/33になるか、1/33になるか、たくさんチャレンジする中での確率の問題です。

味方も敵も審判も、どれもどうしようもない試合でしたが、

年に40試合戦えばこういう日もあります。

 

あれこれ言っても仕方がない。

自分たちにできること、今やるべきことを積み重ねていきましょう。

 

関連リンク

note.com

grapo.net

www.54-luck.com

www.jleague.jp

www.nara-np.co.jp

www.football-lab.jp

sporteria.jp